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魔王として転生したのですが、聖属性だったので、配下の魔物たちを浄化してしまったのですが、これからどうすればいいですか?  作者: stardom64
第一章 

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8 悲報その2…くまたんの背中にジッパーみつかる


「あっ。」


それはくまたんがリリアと戦闘中に背中を向けたときのこと。

今なんか光んなかった?


「なんだろアレ?」

キラン☆


背中に光る銀色のナニカ。

丸い形で…。真ん中には穴。


あれは…ファスナーでは?



そして、今度は城の通路を一緒に歩いていたときのこと。


「まおーさま、次の魔界会議…。のことなんだけどくま。これもう名前変えちゃっていいくまよね。天界大会合、ゆるふわ大集合とかどうくま。」


キラン☆


やはり、背中に光る銀色のモノ。

やっぱり、これファスナーだ。


「まおーさま?聞いてるくま?」

ぜんぜんはいってこない。なんて?


「ゴメン聞いてなかった。」

「じゃあ、とりあえず、第二案のゆるふわ大集合にしてみるくま」


おいおい、まてまて、なんか最後すごいこといったよね?

というかゆるふわなのくまたんだけだよね?


そして…。


かぽーん。

舞台はかわり、ここは大浴場。


「あっ、天使様。こんなところで…。」

湯煙の向こうにリリアの姿。


「なかなかいいお湯ですよ?」


「ホントね。そうだ。リリアに聞いときたいんだけど…。」


「なんでしょう。天使様の仰せとあらば、かまいません。」

「くまたんがね…。」

「しろくまが…?」


「ごにょごにょごny…というわけなのよ。」

リリアに一通りの事情を説明する私。


自分で説明しててもわけわかめ。


「あー。確かに。それは気になりますね☆いろんな意味で☆」


なんだか、身を乗り出して目を輝かせているリリア。「ここは一つ、アイツにはじかかせてやりましょう。」とまで意気込んでいる。


いや、けんかはダメだぞ。けんかは…。

「でも。私。しろくまは大浴場では見た覚えはないですね…。もしかしたら。くまだし、川で水浴びでもしているのでしょうか。サケとかくわえて。」


頭の中でくまたんがサケをくわえる様子を思い浮かべる私。

「がおー。」くまたんが私の頭の中でサケをくわえながら吠える。あっくまたん。吠えて、サケ落とした。

「くまたん、サケ落とした、落とした。」

「がう?」

いや、やけにリアル。でもそれ、木彫りの方のやつだわ。

というか、サケいるんだ。


「あ…。それならこんなのはどうでしょう…。」

ごにょごにょごny…。私に作戦を耳打ちするリリア。

「ふむ。ふむ。それなら。」


☆☆☆


昨日の夜からだろうか。


妙に視線を感じることが増えた気がする。

視線を感じ、ぱっと、後ろをふりむく。


「気のせいくまか…。」


もういちど、視線を感じ、ぱっと、振り向く。

やっぱり誰もいない。


「気のせいくまか…。」

少し疲れているのかもしれないくまね。


☆☆☆


現在、くまたんの後方120m。


現在、くまたんは執務室に向けて移動中。


「ふむふむ?なるほど。」

双眼鏡に映るのはくまたんの背中。


城内に置かれた甲冑に隠れながら進む私たち。

ひょこっと甲冑の中から顔を出し、様子を観察。


ってあれ、今こっち向いてなかった?


「気のせいくまか…。」


再び、前を向いて歩きだすくまたん。キラン☆そして、かがやく銀色のファスナー。


「んむむ、しろくま、なかなかするどいですね。」

と、執務室を通り過ぎるくまたん。


「この先は?」

「獣人たちの住む区画ですね。」


☆☆☆


たどり着いたのはくまたんの私室。


ご丁寧にくまたんのへやと書かれた木札が垂れさがっている。

うん。間違いない。


というわけで、ばんっと扉を開け中に潜入。


中はログハウス風の見た目。物はあまり置いていないシンプルなお部屋。あるのはハンモックぐらい?くまたんはいなそうだね。奥の部屋かな?


と、奥からシャワーの音。

水色のカーテンの向こうに浮かぶシルエット。


リリアに指で合図を送る。

ちょっとぐらいならいいよね…。リリアとうんと、うなずき合う私。


せーの。


「3、2、1のえいっ。」

二人で、水色のカーテンの両端を思いっきり引っ張る私たち。


☆☆☆


「え?」

「え?」

「えーーーー。」


そこにいたのは金髪のシャワーを浴びる男の子だったのでした。


「????」





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