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6 勇者接近中、とりあえず、魔法の練習はじめました


「えいっ。」


「えいっ。」


「えいっ。」


「えいっ。」


「そいやっ。」


魔王城の中央広場で魔法の練習を始めた私。

他にはスケルトンが剣の稽古をしている中央広場。


しかし、でない、でないなにもでない。


「まおーさま、便秘くまっ?」

「違うわっ‼」


いや、もしかしたらそうかもしれないけど、とにかく、今は魔法の練習中。

「火魔法。」「ファイア。」


「水魔法。」「ウォーター。」


「雷魔法。」「サンダー。」


「土魔法はどうくま?」「サンド。」


微塵も出ない。何も出ない。ただ、目の目の草木が風に揺られるだけ。


「闇魔法、光魔法は?」「ぜぇぜぇっ。」


ちっともでない魔法。もうMPつきかけてるでは?


「あと他にはなんかあったくま?歴代の魔王様はそれぞれ得意な魔法があったくま。前の魔王様は破壊光線。その前は…何だったかわすれちゃったくまけど…。まおーさまにもなにか得意な魔法があるはずくま。」


「得意な魔法ね…。」

確か女神様がなんか言っていた気がする…。


あれかな?ネット小説とかでよくあるステータスオープンってやつかな?


ステータスオープン。


目の前に浮き出るRPGでよくみる透明な青いガラスの板。


職業 魔王(仮)

レベル1

HP 250

MP 3500

特技 浄化・治癒


(仮)ってんなんだ。仮って。まだここから進化するとかそういう系なのかな?


「まおーさま、ひとりごとこわいくま。」


もしかして…みえてない?

ネット小説でよくあるくだり…。


そして特技は浄化・治癒。

「ね、浄化魔法と治癒魔法って分かる?」


「浄化魔法と治癒魔法くまっ?確かに盲点だったくま。だけど、どちらかというと後衛とか、サポート系くまね。とりあえず、やってみるくま。」


「団長これ借りるくまっ。」

カタカタ。スケルトンの隊長から、試し切りの藁人形を借りていくくまたん。


「とりあえず。これを狙うくまっ。」



「心に浮かんだ魔法をなんでもいいから唱えてみるくまっ。」




浄化魔法。浄化‼じゃ、なんか違うよね。もっとなんかそれっぽく。


とりあえず、英語にして。

「ピュフリケーション!」


体から何かが抜けていく感覚。

コレが魔力ってやつなの?


突如、私の体の中で巻き起こる竜巻?旋風。

体中をめぐる力。


ぴろぴろりん。


女神様の突然の思い付き(お詫び)によりMP×20


レベルが上がりました。


レベル1→レベル99

HP 250→500

MP 3500→7000×20

特技 浄化・治癒


極大魔法の使用条件がアンロックされました。


極大魔法が使用できるようになりました。


極大魔法を使用しますか?

はい/いいえ


突如聞こえてくる謎の声。よくあるやつや…。


誰がしゃべってるとか気にしないことが一番。

ゆるキャラの中には誰も入ってないのと一緒だよ。



とりあえず、はいでいいよね?

だって勇者すぐそこだし…。


ぽちっ。


極大魔法「カタルシス」を使用します。

この魔法は地形変化、爆発などの副作用が生じる場合があります。

本当に使用しますか?


はい/いいえ


ぽちっ。

極大魔法「カタルシス」を使用します。

地形の変化、爆発にご注意ください。


次の瞬間。

手のひらから発出される極太ビーム。

真っ白になる私の視界。


そして、開ける私の視界。

「くまっ?」


そこにいたのは真っ黒な悪魔のくまたんもといシロクマだったのです。







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