36 こちらメニューです‼えっ?お水ですか?当店は有料サービスとなっております。
ぷしゅぷしゅぷしゅー。
溶け落ち煙を上げるかつてのドラゴンゾンビだったもの。
すっかり骨になった体につるんとした見た目の紫色の表面をもったゼリー状のかつて皮膚や鱗だったもの。
竜王軍の大半が、かつてドラゴンゾンビだったものに巻き込まれ…。
その中に閉じ込められたり、ブッ刺さったり。
頭から突っ込んでいるものや。
しっぽだけ出してるもの。
ぺしっ。
「くまたん、他人の…いや、よその竜のしっぽたたかないの。」
「これくえるくま?」
「食えないよ。」
☆☆☆
「うう、うごけない…。」
ぷるんとした紫色のソレに閉じ込められたリザードマンたち。
ところどころに剣や武器がぶっ刺さっさりそこが戦場だった形跡を教えてくれる。
それにしても紫色のそれは何というか。
「すごく、ゼリーみたい。」
触るとプリンみたいに揺れるし。
魔法の影響なのかな。なんだかとても食べ物みたいに見える。
「というか、これゼリーくまよ。とってもいいお味だったくま。」
「え?くまたん食べたの?」
そういってくまたんを見ると、お口にべたべたの紫色のモノが…。
聞かなくてもわかるやつだったよ…。
いぶかしげにそれを手に取り口に運ぶ私。
「ん?」
確かに甘いし、ぷるんとした触感。
というかこれ…ブドウの味するんですが。
試しにステータス画面を見てみると…。
ドラゴンゾンビ→NEWシュガーボーン、プレミアム葡萄ゼリー
うん、間違いなく、これ食べ物だ。
にしても、あのドロドロした毒の皮膚がお菓子になるとは…。
いっそのことお店でも開く?開いちゃう?
とりあえずお水は有料で。
「あまいくま。おいしいくま。くまくまくまー。」
隣でめっちゃ食べてるくまいるんですが…。
というかそれ本当に安全なのかな?
さっきまでドラゴンゾンビとかいうだいぶ物騒な名前だったやつだよ。
まぁ、ステータスがゼリーだし安全なんだろうけど。
しかも、そのかわいいおててにゼリーつけて。
もぐっもぐっもぐっ。
最後に首をこちらに向けて「くまっ?」
いや、かわいいな。
しかも口の周りにたっぷり紫色のゼリーつけて。
くまって甘いモノ、それこそはちみつとか好物なわけだから。
ゼリーも行けるのかな。
でも…。
「くまたん、お洗濯確定ね?」
「くまっ?」
首をかしげるくまたん。
「しろくま、思う存分食べていいですよ。」
「くまっ?珍しくいいこと言うくま。遠慮なくいただくくまっ。」
そこに油を注ぐリリア。たぶん、よからぬこと考えてるよ絶対。
そうしてまたゼリーの中に首を突っ込むくまたん。
「うみゃうみゃくまっー。」
「くうううまあっまま。くうううまあっまま。」
器用に足をじたばたしながら、徐々にゼリーに埋もれていくくまたん。
「にゃかもいがいとひろいくまー。」
なんかゼリーを通してくまたんお声がくぐもってるよ。
「大丈夫かな?」
「ま、あとで洗えば、きれいさっパリですよね?」
「え?そっちの心配?」
「え?それともしろくまが食べすぎてメタボになる心配ですか?」
「それは困るよ。だって着ぐるみはいらないじゃん。」
モフモフ成分がいなくなっちゃう。
「くまたん。ダイエット一緒に頑張ろう。」
☆☆☆
「ところで、この世界ってぬいぐるみ用洗剤あるの?」
「え?ぜんざい?お餅が乗ってるやつですか?」
「え?逆にそっちはあるの?」
「じゃあ、ぜんざいとおしるこの違いは?」
「???」




