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魔王として転生したのですが、聖属性だったので、配下の魔物たちを浄化してしまったのですが、これからどうすればいいですか?  作者: stardom64
第二章 巨竜国家と照り焼きの謎

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33 最終決戦(仮) ~ボス部屋の前に回復ポイントないなんてとんだ鬼畜ゲーですね~


そこはしんと静まり返った開けた闘技場のような空間。

天井はなく、四隅には尖塔。つまりは外。


真っ暗な空に宙を追う分厚い雲、

そして真ん中に鎮座するぶくぶくした紫色のヘドロのようなナニカ。


「よくぞ、ここまで来たの?」

どこからか声。

見回すが誰もいない。


「ここじゃ、ここ。」

私たちがあたりを見回していると、紫のヘドロ状のモノの近くに小さな人の影。


え、ちっちゃい。


「あんまりじろじろ見るなっ。」

いや、よく見ると、人じゃない。だって角生えてるし。

赤髪ロールの髪からは金色のツノ。下半身には真っ赤なうろこのついたしっぽ。


「もしかして、あれが、竜王?」

頭には王冠とじゃらじゃらとした宝石。首からもというかあちこちに色とりどりの宝石をぶら下げている。


「かもですね。尻尾生えてますし。」

尻尾生えてるから間違いなく人じゃない。



「お前人間じゃないくまね。」

突然、意味深に口を開くくまたん。


「よくぞ、気づいたなっ…。」

そしてくまたんをじっと見る女の子。


「いや、おぬしに言われとうないわ‼」

若干、カン高い声で反応する女の子。でもまぁ、確かに見た目くまの着ぐるみが言えた言葉ではない。


「どうなっとるのじゃ。その着ぐるみ。なんかふかふかしておるな…。というかそもそもこの国に人間はおらんじゃろうが。」


赤髪縦ロールの髪にドレス姿で腕を組む小さな女の子。


言ってることは至極もっともである。

まあ、もっとも、勇者くんたちがいるからそんなこともないのだけれど…。


「着ぐるみ言うなくま。全身コスプレ女に言われたくないくま。そのツノ。ほんものくまっ?」


「コスプレじゃないし。このツノだって本物だし。しっぽだってほら…。というかあんたはどうなのよ?」


「くまたんも耳動かせるくまっ。」

ぴくぴく、耳を動かすくまたん。


「動くのかい。というかかわいいなお前。」

というかそんな特技が…。


「そのツノも動かしてみるくまっ。そしたら本物かわかるくま。」


「…。」

律儀にそれを試してみる女の子。


「いやっ。ツノは動かねーよ‼」

ちょっと考えてから盛大に突っ込みをかます女の子。勢いでその縦ロールと宝石が揺れる。


「というかさっきから失礼なのじゃ。我が誰かわかっておるのか?」


「えっと。芸人の卵くま?」


「ちっがーう。」

口から炎を吹き出す女の子。


どう見ても、ドラゴンだ。ヒトの姿かたちはしてるけど。

あの炎どういう仕組みなんだろ?。


「ということはあなたが竜王ってわけなのね。」

あのお熱い手紙を送ってきた竜王。


もっと筋骨隆々としたでかいドラゴンを想定してたんだけど。

どう、みても、子供。ま、ツノとしっぽが生えてるし、口から火を噴くから、ドラゴニュートってやつなのかな。というか、もしかして、ドラゴンって長寿らしいし、意外と歳いってるのかも?


「よくぞ、気づいたな。褒めて遣わす。」

だって、王冠かぶってるし…。


「やっぱり、オーラがこうでちゃってるのかなぁ…。」


「一人で笑ってるくま…。」

えへっといった感じで手鏡を取り出し、ご機嫌な竜王。


これがあのお熱い手紙を送ってきた竜王。

なんかすごい子供っぽいような…。


☆☆☆


「ところで、お主ら、我を倒しに来たと聞いているが強いのだろう?」

御髪を整え終わったのか再び威風堂々とした感じでそういう竜王。


後ろから追手も来てるわけだし、そんなに時間はかけられない。


「望むところよ。」

杖を構える私、戦闘態勢に入るくまたん、剣の柄に手をかけるリリア。


「いや、まてまて、そう焦るでない。」

汗汗する竜王。


「お主ら…報告によれば、ものすごーく強いと聞いておる。」


「?」


「なので、お主らに相応しい相手を用意しておいた。間違っても我に攻撃するなよ。」


「え?実はお前よわいくま?」


「くまちゃん。それ以上、変なこと言ったら、綿全部抜くからね?お口チャックよっ。」

再び外見相応の口調に戻る竜王。


「なんて恐ろしいこと言うくま。おなじくまとは思えないくまっ。」


「いや、だからくまじゃないし。ドラゴンだし。」


「こほん。我一応、ドラゴンだからの?お主らにケガさせてしまっては悪いのじゃ。今日は手加減してやるのじゃ。」


「…。」


「さっきと言ってること違くないですか?この竜。」


リリアから入る盛大なツッコミに沈黙する一同。

もしかして、戦わないタイプのヒト、いや、ドラゴン?


「でも…悪くない条件じゃろ?」

竜王の額に浮かぶ汗汗。


「ねっ。ねっ。」

なんかめっちゃこっちに同意を求めてくるんだけど。

罠じゃなさそうだし。


そもそもの旅の目的も竜王を倒すことだし。

「まぁ。その話、のってあげなくもないけど…。」


「ほんとー?じゃなくて決まりじゃな。それでは見せてやろうぞ、我が国の最終兵器。」






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