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魔王として転生したのですが、聖属性だったので、配下の魔物たちを浄化してしまったのですが、これからどうすればいいですか?  作者: stardom64
第二章 巨竜国家と照り焼きの謎

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30 城内に城主の知らない部屋があるのはよくあることです。えっ最終兵器?邪魔だったので片づけました。



城の地下へと続く螺旋階段を下りていく、フルミネと竜王。


「なんか暗くない…。」

あたりは真っ暗、頼りになるのはフルミネの持った松明だけ…。


「ていうか、ここ私、来るのはじめてなんだけど…。」


「こんな空間あったのね?」

薄暗いその空間を見回す竜王。


壁は石造り、張られた蜘蛛の巣がしばらくそこに踏み入ったものはいないことを示している。


「まあ、普段はほどんど使用していませんし、入り口に『何者もを立ち入ってはいない…。なぜなら宝物などこの先にはないからな…。by竜王』という立て看板を立てていますので…。」


「よくそれで立ち入る竜いなかったね‼」


「それがこの看板は、先先々代の竜王様が建てたものでして…。」

「それってもしかして…。」


「はいっ。国家の財産をほぼ、カジノに溶かしてしまった…。竜王様のひぃおじい様です。」


「それは…。説得力あるわね。」

竜王はうんうんと頷く。


「はいっ。流出した金銀宝石、取り戻すの大変だったんですから…。」


「それで結局それ、どうやって取り戻したんだっけ?」


「はいっ。カジノは竜の炎で爆発させました。ほんとは威嚇程度にとどめるつもりだったんですけど…。運悪くその日入荷した新台に大量の油が使われていたのです。」


「それで一気のぼんと。以来この国では、賭博で儲けようとするものは爆発するという変なうわさが広がり、かえって治安が良くなったのです。」


「それで、城内に銅像がたてられたんだっけ?」


「いえ、城内に建てられているのはこの国を建国した初代の竜王様のモノと言われています。ドケチだったひぃおじい様はその顔を鋳つぶし、挿げ替えたのです。」


「え?」


「もっとも途中で予算を使い果たしてしまい、現在は両方が混在しているのです。」


「確かに…ちょっと顔違うかも…。しれない…。」

城内にある像の姿を思い浮かべる竜王。


「まあ、竜という生き物は金銀財宝に目がくらみがちですからね…。」


「さっ。竜王様つきましたよ。」

階段を降りた先、木製の古びた扉を前にそう告げるフルミネ。


「ここが…。兵器保管庫です。」


目の前にものおきって竜語で書いてあるのは気のせいだろうか…。

ご丁寧に看板まで吊り下げて。


「え?この中にあるんだよね?ものおきって書いてあるんだけど…。」


「見ればわかります。」

キリッ


「いやだからその目線要らない…。」


☆☆☆


「えっ、それにしてもこれどうやって運ぶの?結構大きいよね?」

布がかけられた最終兵器を見てそういう竜王。


どうやっても、さっきの階段には入らない。

というか、城の兵士たち総動員でも地上に出すことすら難しそうである。


「それは安心してください。昇降機付きですので。」

フルミネの言葉とともに木製の床が回転し上昇。


「それ、先に行ってよ。」

くるくると回転しながら丸くくりぬかれた岩壁にギアをかませ登っていく。


「あまりに城内の様々な場所で邪魔と言われるので…。最終的に城の物置に置かれることになったのですが、兵士では運べず、確か西方の国の技術を使い設置されたのです。」


そして…。


「え?ここ?ここに出るの?私ここ、トイレかと思ってた…。」


「トイレですよ。秘密の部屋はトイレって決まってるじゃないですか?」

キリッ。

「いや、意味わからんから。」


「安心してください。現在は一応使用禁止にしてますので。」


「鍵とかかけてるんだっけ?」


「いえ、常時開放しています。」


「それ不安しかないんだけど…。」


☆☆☆


「ところで、これどこに持ってこう?大きいし、中庭ぐらいしか入らないよね…。」


「そうですね…。」

「でも…。中庭まで来るかな…。だって、普通最上階を目指すよね?竜がいるのってたいてい一番上の部屋か屋上だよね。」


「その点も問題ありません。中庭以外に通じる扉は全部閉めておきましたので‼」

チャリンと鍵の束を回して見せるフルミネ。


「それとも?屋上にします?鳥よけのとげがついてるので痛いですよ?」


いてっ。

それを思い浮かべる竜王。

いくら竜とはいえとがったものが刺さったら痛いのである。


「痛いのはやだ。」

ぷくーと頬を膨らませる竜王。


「じゃあ、やっぱり中庭ですね?一応逃げるための戦車も用意しておきますので。ご武運を。」


「ああ。我に任せるのじゃ。」





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