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魔王として転生したのですが、聖属性だったので、配下の魔物たちを浄化してしまったのですが、これからどうすればいいですか?  作者: stardom64
第二章 巨竜国家と照り焼きの謎

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29 ポイズンパレス攻防戦 ~侵入者が現れたけど疲れたのできょうはもう寝ようと思います~


扉をがんと開ける音。

「竜王様。」


現れたのは重装備のワイバーンの兵士。


「こんどはなんじゃ?」

竜王は次から次へと入る伝令に少々いらつき始める。


「城内に…。」


「侵入者が現れました‼」


☆☆☆


「恐れながら申し上げます、竜王様。」


「城内に…。」


「侵入者が現れました‼」


「2回も言わんでいいわっ。」

思わずツッコミを入れる竜王。


「いえ、大事なことなので2回言いました。」

椅子のひじ掛けに肘をつき、その入ってきた兵士にそれ面白くないって感じの表情を見せる竜王。


「まさか…その侵入者とやらは…。神々しい人間っぽいのが二人とくま一匹かの?」

「その通りです。」


あたると思っていなかったのか、あたってほしくなかった予想が当たってしまったのか、額に手を当てる竜王。


「予想より、だいぶ早いですね。首都へは峡谷と毒の河川をいくつも越えねばならないはずですが…。彼らには翼でも生えているのでしょうか?」

冷静に分析をするフルミネ。


「しかしもう、実際ここまで来てしまっておるのだからな…。」

額に当てていた手をどけ、今度はロールした赤い髪をいじいじする竜王。


「…。で、戦況は?」

その顔は不満げである。


「はっ、現在、第一防衛線が突破され、すでに敵は城内にいるとのこと…。また、第二守備隊の隊長とは連絡が現在とれぬ状況であります。」


「どこかに閉じ込められたのですか?」


「いえ、城内設備に今のところは損害は見受けられません。」


「あるいは奴らに消されたのかじゃな。」

竜王の額の宝石が揺れる。

「増援はおるのか?」


近衛のフルミネに尋ねる竜王。

「はっ。我が国の軍隊は隣国への戦争のため、すべて、国境沿いへ派兵してしまいましたので、残っているのは近衛ぐらいにございます。」


「敵はどのくらいの強さじゃ?」

「わが国の精鋭の武器を一瞬で奪うほどには…。」


「そんなに強いのか⁉」

前のめりになる竜王。


「はい、すでに我が国最強と言われる門番のランスとアクスがやられていますので。」


「確か…くま一匹と人間っぽいのが2人だったかの。」


「はい、まさしくそのくまと人間にやられたと報告が。」


「やはり、鮭、くわえてるあれかの?」

「それがどちらかといえば着ぐるみでした。」


「き・ぐ・る・み?」

思わずオウム返ししてしまう。


「え?ソレって遊園地で風船持ってる、あれ?」

「はいそれです。」


「…。」

「え?でも…着ぐるみでしょ?」

「それって強いの?」


「見ればわかります。」

「…。」


若干素の声が出つつ、そう首をかしげる竜王。

強者=着ぐるみ、竜王の中でまったく結びつかない方程式。


中にとんでもない筋肉ムキムキの汗臭い男でも入っているのだろうか?

「いや、信じたくない。」


「着ぐるみが汗臭いなんて…。」

「そうなのかもしれませんが、見ればわかります。」


ぐっと竜王にポーズをして見せるフルミネ。

いや、それどういう心情なの?と思う竜王なのだった。

「しかしまぁ、それだけ強いとなるとアレを使うしかないかの。」


「あれですか?」

「そうあれじゃ。」

「どこにしまってあったかの。」


「たしか…城の地下にございます。」


☆☆☆


「地下?え?アレはいざってときのための最終兵器でたしか城の武器庫にしまってあるんじゃないっけ?」


「いえ、平和すぎて、ほぼ使う機会がなく、いろんなところを渡り歩き、いろんなところで邪魔と言われ、最終的に地下に追いやられました。」


「最終兵器なのに…?」


「いえ、竜王様、最終兵器は使わないことが一番なのですよ…。」

キリッ。

「なんかすっごい、かっこいいこと言ってる…。」


キラッ。

「ゴメン、フルミネ、その謎の目線はいらない。」


☆☆☆


「あっ、竜王様ここから入れます。」


「ここ?城主の私もまったく知らない通路なんだけど…。」









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