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魔王として転生したのですが、聖属性だったので、配下の魔物たちを浄化してしまったのですが、これからどうすればいいですか?  作者: stardom64
第二章 巨竜国家と照り焼きの謎

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27 最終秘密兵器ピコピコハンマーの威力を君はまだ知らない


キンキンキン。

剣と槍、爪と斧様々な武器が交わる音。


こちらは勇者たちサイド。


リリアたちを追ってきたリザードマンとワイバーンの混成部隊と勇者パーティと王国の兵士たちが交戦中。

勇者たちはその中でも一番強そうな、兵士たちの手には負えなさそうな巨体のワイバーンの処理にあたっていた。


「ほかのワイバーンたちよりでかいな。」


勇者たちの身長をはるかにしのぐ巨体。

赤い鱗。


おまけに花から蒸気を吹き出し、いかにもやる気満々といった様子。


「こいつは…厄介そうだな。」

勇者の額ににじむ汗。


「というか、こいつ、こないだのくまごろうさんと倒したやつより大きんじゃない?」

巨体のワイバーンを指さしそういう聖女。


「災厄級…いや、それ以上か。」


「しかもあの時より人数も少ない…。」

ゴクリと息をのむ一同。


「はは、恐れ入ったか。人間。」


しかもしゃべるタイプ

「言葉をしゃべるワイバーンか、手強そうだな…。」


あきらかにこないだのワイバーンより格上。

剣をとり構える勇者。


斧を構える戦士。

魔法を唱える準備をする聖女。


「ははっは。人間風情が出張るな。いつでもかかってくるがいいわ」

翼を動かし、風で牽制を仕掛ける巨体のワイバーン。


「くっ。」

斧を構えた戦士の体が風で徐々に後ろへと下がる。

地面には捲れた土の後。


「光よ。はじけなさい。ライトフラッシュ。」

聖女はその戦士の後ろから目くらまし魔法を放つ。


「くっ。」

ワイバーンは眩しそうに眼を閉じる


「今よ、勇者‼」

聖女の放った魔法とともにワイバーンの腕から一気に駆け上がり、切りつける勇者。

「はあぁーっ。コレでとどめだ。」


ワイバーンの首筋を狙い切り付ける。

カキン、固いモノが剣にぶつかる音。


「固い。」

固い鱗がそれを阻み、いっさいの傷もつかない。

それどころか、剣が跳ね返ってしまう始末。


「そんな剣などきかぬぞ。我の鱗には傷一つ付けられぬ。」


「じゃあ、魔法はどうかしら?炎よ。巻き上がれ、ファイアジャッジメント。」

手のひらから放たれる赤い火球。


「勇者、援護するわっ。」

聖女から放たれた赤い炎の波がワイバーンへ降り注ぐ。


「があgぁぁ。くっ、ちょこまかとっ。」

口から黒煙を吹き出すワイバーン。


「やったわ。」

魔法はキレイにワイバーンに命中。


跳ね返ってくる爆風に耐える聖女。

衣服が風にあおられ揺れる。


「やったか?」



「だが、効かぬぞっ。」

魔法によって引き起こされた爆風を翼で振り払うワイバーン。晴れると無傷そうなワイバーンの姿。


「どうだ。恐れ入ったか。人間。」

「なかなかやるわね。」


「ふん。」

ワイバーンの鼻から出る蒸気。


「貴様らごとき、我らの前ではネズミも同然。すぐに打ちのめして見せようぞ。」


「それはどうかな?」

と背中に飛びついていた勇者が今度はワイバーンの翼の付け根を狙い攻撃を仕掛ける。


「効かぬわ。」

翼を羽ばたかせ勇者を、振り落とす。勇者の手を離れ、転がる剣。


「くっ。」

ワイバーンは勇者の剣を降り立ったその重い足で踏みつけ、その刀身を折った。


パキンと金属の折れるような音。

勇者は地面にたたきつけられ、剣は刀身と柄に別れ地面へと突き刺さった。

 

「くっ。」


「勝負あったな。勇者よ。」

轟くような低音ボイス。


「戦えるものなら戦って見せよ。」

ワイバーンは折れた剣を勇者に蹴りつける。


勇者の前できれいに地面に突き刺さる刀身の折れた剣。

「その二つに分かれた刀身でな。」


「勇者。剣が…。」

勇者の目の前にはきれいに真っ二つに折れてしまった剣。


多分もう再生はできない。

鍛冶屋にでも頼まぬ限りは…。


「身を守れ、プロテクション。」

勇者の様子を見て、聖女はワイバーンとの間にバリアを張る。


「ははっは。防御魔法か。くだらん。」

それを見て鼻で笑うワイバーン。

鼻からは蒸気が漏れ、口からは赤い炎が見え隠れする。


「いや、まだ、だ。」

弾き飛ばされたときにできた傷をかばいながら立ち上がる勇者。


「勇者、傷が開くよ。」

勇者の腕の様子を見てそう答える聖女。


「大丈夫だ?俺たちにはまだ、秘密兵器がある…。」


「???」

さながら、アニメの最終回のように片方の腕をかばいぼろぼろの中立ち上がる勇者。


「なんだと…。」

勇者の目的は時間稼ぎ。その間に策を練るつもりだった。


だが、ワイバーンは騙されなかった。

そううまく事は運ばないのである。


「まさか、時間稼ぎというわけではあるまいな?」


ワイバーンはその勇者の考えを読むように応答する。


勇者の額をツーッと伝う汗。

いやそんなわけないじゃないですかー。てへっ。とでも言いたげである。


「おいそこの小娘。本当にやつにはまだ、切り札があるのか?」


「え?私?」

自分を指さし突然始まる会話についていけない聖女。

え?私じゃないよね?と後ろを振り向くが誰もいない。


「お前しかおらぬだろう。他に誰がおるのだ。適当なことを言えば、我の炎で消し炭になるから気をつけろよ?」

ワイバーンの口の中で赤い炎が見え隠れする。

鼻からは蒸気。


それに、ちょっと困った様子の聖女。


でも、たぶん、ないって言ったらすぐ焼き殺されそうなのはわかる。

焼肉もしくはひき肉パーティーにされるのはごめんなのだ。


「え?あっもちろんあるわよっ。とっておきがね。」

とっておきの決め顔でそう答える聖女なのだった。


「ああ、聖女。今まで黙っていてすまなかった。俺の秘密兵器それは…。」


「このピコピコハンマーさっ。」











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