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魔王として転生したのですが、聖属性だったので、配下の魔物たちを浄化してしまったのですが、これからどうすればいいですか?  作者: stardom64
第二章 巨竜国家と照り焼きの謎

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26 モップを見つけた‼ ▽選択肢①:掃除する ▽選択肢②:武器として使う ▼選択肢③:またがる


「ん?なんだ?」 

光が収まり目を開ける兵士たち。 


「いまだ。侵入者をとらえろー‼」

隊長の号令にもみくちゃになり重なり合う兵士。


「邪魔だ。」

「お前こそ。」


土煙を出しながら侵入者確保に動く兵士たちなのだったが一斉にとびかかったせいでその視界は最悪。土煙まみれの絶不調。


「だれか、俺の鼻に指突っ込みやがったな?」

もはや、なんでもあり。


「隊長、とらえました‼」

1人の兵士がそう声を上げる。


「おう、よくやった…。って貴様、それは俺の手なんだが‼」


「え?」


とらえましたの声と共に当然、動きを止めた兵士たち。すっかり土煙が晴れた先にあったのは侵入者の手ではなく、隊長の手。


「あ、どうも。」

そしてシェイクハンド。

それを無視する隊長と呼ばれたリザードマン兵士。


「やつらは?」

振り返り、別の担任に尋ねる。


「見た感じ、おらぬようです。帰ったのでしょうか?」

「なわけあるか、よく探せ‼わざわざ城に侵入して、すぐお邪魔しましたいうやつがあるか?」


はぇー?って感じで感心する兵士たち。

「ん?お前武器はどうした?なんだその棒切れは?」

隊長に言われ気づく兵士。


「あ…。」

「どうせ武器をトイレにでも置いてきたのだろう。とっとと探してこい。」

「あれ…。隊長も…武器そんなんでしたっけ?」

隊長が握ってるおもちゃみたいなそれを気に掛ける。


「俺の武器はハンマーだが…。」

パフッとなる場違いな音。


そして、もう一回パフ。

固まる隊長。


「…。」


「隊長も、もしかしてトイレで傘かけるところに置いてきました?」


「そんなわけあるか。」



どの兵士たちもその様子を受け、武器を確認するのだが…その手にあるのはガラクタ。


「俺はお風呂のアヒルだ。」

「これどうやって使うんだ?」


「ああ、それはこうやって鳴らすのさ。」

ぷぎゃ。


「おおお!」


城の広間に変な音が響き渡る。


「あとは、お風呂に浮かべてあそぶ。」

「ほー。」

「お前ら…。」

その様子を見て思わず腕を組む隊長と呼ばれたリザードマン。


「まじめに仕事してくれない?」

ポフっ。

もちろん場違いな音を鳴らしながら。


ぽふっ。

しんとする空気。


おもちゃのハンマーにたいしてなのか、隊長が怒ってるからなのか。 


少なくとも、隊長と呼ばれたリザードマンはだいぶお怒り気味。


「おそらく奴らの使う、珍妙な魔法のせいだろう。お前たちなんでもいい、手あたり次第。武器を探せ。」


兵士たちにその心が伝わったのか、重い腰をあげ、動き出す兵士たち。


「俺は1階の武器庫をあたる。お前たちは2階の倉庫を‼」

「はっ。」

「とはいったものの…。2階の倉庫…。モップしかおいてないんだが。」


ずらりと並ぶモップを見てつぶやく兵士。


「どうするよ。とりあえず、掃除でもするか?」

別の兵士が半分冗談気味にそう口を開く。


「隊長、怒るだろうな…。」

兵士はぼそっと独り言のようにつぶやく。


よっぽど、怒られたくないのだろう。

「というか、この部屋、こんなにモップあったか?」


「…。というか俺この部屋はじめて入った…。」


「まあ、普段倉庫にしてるからな。」

今度はまた別の兵士。


「だが、これしかないのなら、これで戦うしかないのだろうな。だが、これどっちむきに持てばいいのだ?」


「こっち?」

「あっち?」

「そっち?」

「どっち?」


器用にモップをくるくると回転させ、向きを変える兵士。

「前の方が威力高いのか?後ろか?あるいはまたがるのか?」


変なことで謎に悩んでいる兵士たちなのであった。


兵士たちの困難、混乱?はまだまだつづく…。


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