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魔王として転生したのですが、聖属性だったので、配下の魔物たちを浄化してしまったのですが、これからどうすればいいですか?  作者: stardom64
第二章 巨竜国家と照り焼きの謎

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23 何時ぞやの串焼きと二日酔いドラゴンの休日探訪


真っ暗な空、空を覆う分厚い雲、黒い雲の間を縫うように走る稲光。


巨大なドラゴンのモニュメント、城はとげとげしい装飾に真っ赤な屋根。まさしくRPGのような風格。

空には監視用なのか、ドラゴンが飛び交い。堅牢な城塞といった感じ。


「文字通りの鉄壁要塞ってわけね…。」

筏で川を越えた先高くそびえたつ城壁を見てつぶやく私。


「ここ、今から登るんですか?」

石材がきれいに積み上げられた城壁には手をかけられそうな場所はない。


ドラゴンだから空から入るのかな。

そもそも周りは毒の川だったわけだし。

堅牢な城塞って感じ。


「しろくま?飛べますか?」


「飛べないくまよ。もうその手には乗らんくま。」

いつかを思い出し、腕を組み、そう答えるくまたん。


「んー。どこかに入れそうな場所があればいいんだけど。」

城壁周りを一通り見まわすと水の出てる場所があった。


「排水管ですかね?」

「くまたん外せそう?」


「まかせるくま。」

備え付けれられた鉄格子を外し、中へと入る私たち。


「あの今更ですが…。ここ下水管とかじゃないですよね?」


「においは少なくともしないね。」

周囲を嗅いでみるがにおいはしない。


「雨水なのかな。」

一センチぐらい水のたまった管内。


ところどころ苔むし、小さな管から水が流れ落ちてきている。

管内は地上の側溝から漏れ出す光でそこまで暗くない。


こういうとこって大概…。いるよね?


カサカサ。

視界の隅に動く茶色い奴。


うん、見なかったことにしよう。

そうしよう。


そのあと、なんかかわいいでかいネズミがモザイク入りで咥えてたけど…。

たぶん。あれ、いつかの串焼きである。


☆☆☆


「うげぇぇっぇぇ。」


「ん?」


しばらくそんなかんなで進んでいるとどこからか音が聞こえてくる。


うめくような声にも聞こえるけど…。


「何の音でしょうか?」

それにぼしょぼしょぼしょという音。


「新型のモンスター?」

「それにしてはうめくような声な気もしますね…。」


「まさかくまたん。変なものばっかり食べてお腹ゆるゆるに…。」

「まおーさま。あのワームは釣り餌で食べてないくまよ。」


「あれをみるくま。」

くまたんの指さす先。


「うげっげげっぇぇぇl。」

見るとお目目ぐるぐるのこれまたでっかいドラゴンさんが配管内の上の方でお口から虹色を垂れ流している。


「…。」

というかその巨体でどうやって配管に入ったの?

「うげっ。」


徐々に私たちの足元まで押し寄せてくる虹色。

というかドラゴンだから量が半端ない。


止まる気配もない。

「なんかちょっと酒臭いですね。」


「二日酔いくま?」

「二日酔いドラゴンとか勘弁してよ。」


よく側溝にゲロ見かけるけど…。しかもだいたいヌードル系。

二日酔いドラゴンの虹色まみれは勘弁して。洗うの大変だし…。


何より触れたくもない。

すぐにその場から離れるが、徐々に量を増し、濁流となって迫る虹色。


あんなのに飲み込まれるのはごめんである。

「走るよ。」


徐々に狭くなっていく配管内を走り、逃げ惑う私たち。

同様に狭くなっていく配管内で勢いを増していく濁流。


「めっちゃ、くちゃいくま。」

曲がっても、きれいに波を立て向かってくる濁流。


「天使様、梯子です。飛び移りましょう。」

見ると下に続く大きな配管の上にはしご。


一か八か。

飛んでみるしかない。


まず、リリアが跳躍して点検用の梯子につかまる。

「はいっ。天使様どうぞ。」


「さんきゅ。」

リリアに引っ張り上げられる私。


「くうまっ。」

そして、すんでのところでくまたんをキャッチ。


濁流となって押し寄せる虹色はそのままごうごうと音を立て、梯子の下の深い配管へと落ちていく。


「ふう。」

これでひとまず一安心だね。


上を見ると出口だろうか、漏れ出る光。

梯子を上り私たちは出口を目指す。



ギイイイィ。

でた先は路地裏?

排水溝の蓋を持ち上げ、左右を確認する。


人通りは少なく、家が連なってるだけで、特に兵士も見当たらない。

「誰もいなさそうだね…。」


「全くひどい目にあったくま。」







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