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魔王として転生したのですが、聖属性だったので、配下の魔物たちを浄化してしまったのですが、これからどうすればいいですか?  作者: stardom64
第二章 巨竜国家と照り焼きの謎

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21 何が釣れたんですか?イカですか?タコですか?それとも…長靴ですか?


筏の上へと打ち上げられた獲物。


「さて…。何がかかったくま?煮つけ?天ぷら?刺身もいいクマね。」

期待を胸にルンルンのくまたん。


もうご飯のことしか頭にないみたい。

「いったい何釣りあげた気になってるの?」


「鮭かクラーケンがいいクマ。クラーケンなら刺身か、イカフライもいいくまっ。」

「クラーケンってイカなんだ…。」


「味はイカみたいですけど、姿はタコっぽいとか…。」

タコなのかイカなのか。あるいは両方?


というか我々、ちゃんとフリンに頼んで食料マジックバックに入れてきてるからね。

なんか、食事もちゃんと取れなくてかわいそーみたいな雰囲気になりつつあるけど。


まあ、干し肉と乾いた白パン、干しブドウというファンタジー系冒険者にありがちな質素なメニューだし、くまたん、くまだけに大食いだからしょうがないんだけど。


「どんな魚がつれたくま?」

大物だと思ったら長靴、タイヤ、根掛かりなんて当たり前。


期待に胸を膨らませるくまたん。

魚影が大きいなら、タイヤか自転車か…。


あるいはリリアの言うようにクラーケンか。

くまたんが落ち込まなければいいけど…ぐらいに思っていたけど…。

「???」


「あれ?思ってたのと違う。」


ゴミでもないし…。

魚ですらない。


「これって人魚?」

この世界人魚とかいる世界なんだ。


釣れたのは釣りえさのワーム(モザイク入り)を咥えた水で髪がずぶ濡れの水色の髪のかわいい女の子。

足はなく、人魚みたいなひれがついてる。


「マーメイドですかね?」

しかも髪の毛にザリガニつき。


そうだ、ここ異世界でファンタジーな世界なんだった。

釣りで女の子釣れても不思議じゃないし、そこにザリガニがついていても不思議じゃない。


釣りのゲームで聞いたことない古代魚やわけわからん怪獣が釣れるのと同じようなことだ。

いや、同じなのか?


でもワーム(モザイク入り)くわえてるし?

「うん、ファンタジー。」


☆☆☆


それからしばらくして、しびれを切らした女の子が


「ごぉれ、ばやぐあずじで…。」

と言ったのはいうまでもない。


すいません。そうでした。

「大丈夫ですか?」


心配そうに飲み込む寸前だった釣り針を外してあげるリリア。

「ぷはー。わし、しぬかとおもったのじゃ。」


「まおーさま、これたべられないやつくま?」

空気を全然読まないくまたん。どうみてもたべられないやつだよ。


「魚と一緒にするでない。わしはこう見えてとっても偉いのじゃ。よく人魚と間違えられるが、いちおうレヴィアタンなのじゃぞ。」

先に女の子がはんろんしてくれた。


というか人魚ですらなかった。

「天使様、レヴィアタンと言えば、伝説の生き物ですよ。私も見るのははじめてです。」

「聞いたことない部位くま。」

「いや、わし、食べ物じゃないから。そして、レヴィアタンのタンは牛タンのタンではないぞ?」


「たべものじゃなかったくま?え?じゃあ、なんで食いついてきたくま?」

「目の前にムシでも魚でも好物を吊り下げられれば、食いつくであろう?」


「確かにそうくまね。」

自分の日々の行いを自覚してるのか、妙に納得しているくまたん。


「だいたいおぬしら知っておるのかここは釣り禁止じゃぞ。そこに立ってる看板が見えんのか?」

確かに川の真ん中に立て看板。


えっと…資源保護のため、この川での釣りを固く禁じる。竜王


しかもご丁寧にイラスト付きである。竜がそのしっぽに針を結びつけて魚釣りをする絵にばってん。

え?竜族ってそんな釣りするのかって?


ゴメン、私に聞かれてもわからん。


「いつもは毒で入れない川がなぜか安全に入れたから、ちょっと探検がてら、様子を見に来たらこれじゃ。」

うん、それは私の魔法のせいだね。


と、その女の子の頭の上で頷くザリガニ。

「ん?」

どう見ても…

頷いてるよね?

なんか、どう見てもただモノじゃなそうな女の子とこれまた、訳ありそうなザリガニ。

まじまじとそのザリガニを見つめる私。


見た目は確かにザリガニだけど…。

普通のザリガニこんな賢くないような。


「あっ。こっちは食べられるくま。」

くまたんがつかみ、口に運ぼうとする。


というかむしろ…。


「くまたん。ストップ。」


「くまっ?まおーさま。生で食べられるのは釣り人の特権くまっ。」


「いや、生で食べる釣り人いないから。お腹壊しちゃうから。」


「くまたんの胃は特殊なので大丈夫くま。」

どんな胃だよ?(くまたんは特殊な訓練を受けています。)


そしてまたその大きな口の中へとその手でつまんだザリガニを運ぼうとする。


「くまたんすとーぷっ。」


「くまっ?」

食べる寸前のザリガニをくまたんから奪取する私。



「たぶん、これザリガニじゃない。」





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