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魔王として転生したのですが、聖属性だったので、配下の魔物たちを浄化してしまったのですが、これからどうすればいいですか?  作者: stardom64
第二章 巨竜国家と照り焼きの謎

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13 ワイバーン生息地帯、死の谷へようこそ


ここはワイバーン生息地帯、通称、死の谷。谷底には骨の山。火山帯から毒液が染み出したために、緑色と化した河川。もし足でもつけようものなら骨だけになってしまう。


「また、骨だけになるのは、避けたいですね。」

一度、入ったら出られない。文字通りの死の谷。


「骨になったら体重落ちるくまよ。」

「あほなのですか?しろくまっ。」


バチバチ火花を散らす二人。

「頼むから狭い道でケンカしないで…。」


一応もう町をでてから変装は解いている。

なぜなら、誰もいないから。


それに視界不良すぎて、谷底に落っこちかねない。


ここならだれもいなさそうだし。いるとしたら死骸に群がるネズミぐらい。

まじで食べなくてよかった。


たぶんココのやつだよね。

たまに足元をチュウチュウ言いながら通り抜けていく。


あっ一匹落ちた。ぷぎゃッと言いながら毒の川に溶けて消えていく。

「ああなりたくはないですね。しろくまココは一時停戦と行きましょう。」


「ふん、分かってるくまよ。」

とりあえず仲直り?をする二人。


「ここを出たらまた再開くま。」

「望むところです。」

バチバチ火花を散らす二人。いや、一人と一匹。

頼むから仲良くやって…。


しばらく道なりに進むと大きな吊り橋。

下には緑色に染まった毒の河川が煌々と流れている。


暗い大地に裂ける死の谷、落ちたら決して戻れない死の谷。そこに口を開けた毒の川にかかる大きな吊り橋、そして、死人を待ち受けるネズミたち。


「絶対に落っこちたくない。」

木とか腐ってないよね?

あとロープも。


「まったくもって薄気味悪いつり橋くまっ。」


あたりにはうずたかくつまれた骨の山。わたる橋はぼろぼろ。


一歩足を踏み出すと、板が毒の川に落ち、じゅわっと音を立てる。

「あぶなっ。」

骨だけにはなりたくない。


「どこからか見られているような感じもしますね。」


確かに待ち伏せするには絶好の場所。

道の続く対岸へと渡る橋はここだけ。

なんなら、橋に仕掛けを施してるかもしれない。


「気味が悪いくま…。」

特に左右の洞穴から視線を感じる。

「リザードマンの巣穴なのかもしれません。用心を。」


「ぐへへ。」

暗闇の中からあやしいリザードマンが現れた‼


「珍しいな。こんなとこまで何の用だ。嬢ちゃんたち、見たところいいとこのお嬢様って感じだが…。こんな僻地に何の用だ?」


なんというかぼろぼの布切れみたいな革製の服を器用に着こないしている。

見てくれからして冒険者のソレではない。


おそらくは追い剝ぎ。

「あなたに答える義務はないわ。」

私はぴしっと、そう答える。


「まぁ、答ねぇよな。とりあえず有り金全部おいてきな。そしたら悪いようにはしねぇ。」

「渡さないと言ったら?」


手で合図を送る盗賊。

どこかに仲間がいるのだろう。この一帯を根城にしているのかもしれない。

「そりゃこっちにも考えが…。」


谷の両脇から毒液の滴る矢を持ったリザードマンたちが姿を見せる。

地面にいたネズミにジュワッと緑色の矢が刺さり、毒液に変える。


「あるってもんだぜ。」

刀を取り出し長いベロでなめる盗賊。

それ、かっこいいと思ってるの?


「きもいですね。」

「お話のできなさそうなやつ嫌いくまっ。」

「くまくまぱんーち。」

「ぐえっ。」

刀をベロでなめたの格好のまま無様にくまたんにぶっ飛ばされ、崖に衝突する盗賊。

しかもその身は放り投げられ、仲間の矢に刺さる。


「ぎゅあああああ。」

「かしらぁあああ。」

目を白く向き。崩れ落ちる盗賊の頭。


だが、矢が当たってもあの鼠のように溶けてなくなることはない。

「なるほど、その毒、その程度なのね?」


そもそもネズミが一発で溶けるような毒矢なんて、彼らの目的である有り金ごと全部溶けちゃうし、最初だけ毒性の強い矢を使ったのだろう。


「くそったれが。頭がやられた。毒性の強い矢に変えろ。」

合図を送る盗賊団の副リーダーと思われるリザードマン。


「残念だが、これで終わりにしよう。」

崖の上のリザードマンたちが矢を一斉にこちらへと向ける。


「もうしょうがないですね。」

杖を構え、魔法を唱える。

「残念だけど終わるのはあなたたちの方よ。」


「ピュフリケーション‼」

極大魔法「カタルシス」を使用します。

この魔法は地形変化、爆発などの副作用が生じる場合があります。

本当に使用しますか?

はい/いいえ


極大魔法「カタルシス」を使用します。

地形の変化、爆発にご注意ください。


構えた杖から極太びぃーむが飛び出し、あたりを真っ白に染める。


「まぶしいししし…。」


毒の河川を浄化し、清流へと変え。

吊り橋はぼろぼるの部分が多少修復され渡れるように。


リザードマンはいなくなり、ボロ雑巾のような衣服と弓矢だけがそこに残った。

その服の中からは小さなトカゲ。


「なるほど、リザードマンとは大昔にトカゲが魔力によって変じた姿だとは聞いていましたが…。」

ぼそっとつぶやくリリア。


「川もみどりじゃなくなってるくまね。」

「毒性も浄化されてるといるのでしょうか?」


「その辺の石でも投げてみればわかるんじゃないかな。」

「くぅぅまっ。」

その辺の平べったい石をぶんぶんまわしてから投げるくまたん。

「おおー。よく飛ぶ石くまっ。」


溶けることなく飛んで跳ねる石。

うん、毒性も大丈夫そう。


「リリア、地図ってあったけ?」

「はい、城よりもってきていますが…。」

「ちょっと、それ見して。」


「竜骨山脈を超えて…。」

地図上の連なった山をなぞる。


「竜血池を超えて…。」

大きなマグマ地帯をなぞる。


「今いるのが死の谷。」

大きな谷をなぞる。


「そして目指してるのが。首都ポイズンパレス。」

死の谷の先、海から少し離れた内陸にある地点をなぞる。


「たぶんだけど、この川に沿って下れば近くまで行けるような気がするんだよね。」

「ほら、だいたい都市って川の近くにあるし。」


「なるほど、さすが天使様。ただそのルートをとるとなると街道沿いからは少し外れてしまいますね…。おそらく道なき道を進むことになるかと…。」


「それなら大丈夫。もうこの川、毒入ってないしさ。筏作っちゃおうよ。そこのつり橋、使っちゃえばいいんじゃないかな。」

ちょっとだけ魔法できれいになったつり橋を指す。


「まぁ確かにロープもありますし、これなら…。」


「筏くらいにはなりそうだよね。」









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