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魔王として転生したのですが、聖属性だったので、配下の魔物たちを浄化してしまったのですが、これからどうすればいいですか?  作者: stardom64
第二章 巨竜国家と照り焼きの謎

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9 すいません。このへんで、宿屋つきで源泉かけ流しのヒーリング温泉ありませんか?もちろんありますよ、ただし、ドラゴン混浴ですが。


「お風呂入りたいくま。なんかくちゃいくま。ついでに予備のアレも欲しいくま。」

魔物の体液がついていやいやするくまたんと。


「確かに魔物たちの体液でところどころ汚れてますからね。しろくまの言うことも一理ありですね。できれば、パフェやクレープなんかも、一緒に売っていればいいのですが…。」


同じくリリア。


いや、注文多すぎでしょ?


でも確かに東の森で戦った幾多の魑魅魍魎たちの体液は落としていきたい…。

それだけは同意。

というかこの先も戦うから汚れるんだろうけど…。


しかしここは国境地帯そんなもんあるんか?


「ぐえっぐえっ。ちゃgぶおおう。ぐえっぐえっ。ちゃgぶおおう。」

「ぐがっががっ?」


乗ってる真っ白いドラゴンさんに尋ねるくまたん。


「ぐーえ?」

「ちゃgぶおおう。」


えっ、というかくまたんドラゴン語、話せるの?

「?、ふぃーりんぐってやつくまっ。」


「大丈夫なんかそれ?」


「でも、ドラゴンの進む方向が変わりましたよ。」


リリアが指をなめ、風の向きを確かめる。

「ちなみになんて頼んだの?」


「このへんで、宿屋つきで源泉かけ流しのヒーリング温泉に連れてってほしいって頼んだくまっ。」



「ぐががが。」


「たぶん。ついたぞって言ってるような気がするくまっ。」


空から、山の上へと降り立つドラゴン。


目のまえには確かに湯煙漂う温泉。

くまたんは器用にドラゴンのしっぽを滑り代替わりに温泉の中へ飛び込んでいく。


「たまにはしろくまも役に立ちますね。火山の地熱エネルギーを利用したヒーリングポイントなのでしょうか。」


「ところで、脱衣所はどこに?」

「見当たりませんね。」


☆☆☆


ぴろぴろりん。『MPが全回復しました。』

職業 アークエンジェル(元魔王)

レベル99

HP 500

MP 7000×20

特技 浄化・治癒

使用可能魔法 「カタルシス」

特殊効果 女神様の突然の思い付き(お詫び)によりMP×20


「なるほど、こっちの温泉はそういう効果もあるのか。」


私は頭の上にタオルを巻き巻きしながら湯船につかると、謎メッセージが表示された。


「天使さま基本、ヒーリングスポットは龍脈に近かったりしないと発生しないはずですので、結構レアなお湯なんですよ。肌もぴちぴちにあるとかならないとか。」


同じく長い髪を巻き巻きしたリリアがそれに答えを返す。

それにしても、美容効果まであるんかい…。


「あれ?そういえばうちのくまは?」


「しろくまなら。そっちで泳いでましたよ?」


泳ぐなよ。

かぽーん。

「くまたーん?」


「しろくまー?」


ちっとも戻ってこないくまたんを探しに行く私たち。

早くしないとのぼせて、そのまま湯船の中にごぼごぼごぼっ。


湯煙立ち込める温泉の中…。視界はあまりよくない。


それにしても…。


「広くない?」


「火山の火口が丸ごと温泉になってるのですかね。」

「というか…。」


「私たちどっちから来たっけ?」


「えっと、こっち?それともあっちでしたっけ?」

くまたんを探していたら方向を見失ってしまった。


こういうのミイラ取りがミイラになるとかいうんだよね。確か。


それにしても、どこを見ても同じ景色、一面の湯気と乳白色の湯船。

帰り道はわかりそうもない。


「こういう時は天使さま壁を探すのです。水をためる桶には必ず周りに堰がなければあふれてしまいますから。ほらさっそく。てっ、なんかザラザラしてますね…。」


確かにその手があった。


「でも、リリアそれ…。」


「なんかザラザラしてますね…。そうまるでうろこみたいに。」

「竜のうろこ…。」


「そっと立ち去ろっか?」

「はいそうしましょう。」


煙のせいで上まではよく見えないけど多分あれ足。そう、竜の足。


「くままままっままああまままあまあままあ。」


そんなことしていたら、前から探していたくまたんが現れた。


「まおーさま。でかいドラゴン。えげつないでかいドラゴンいるくまっ。」

「やっと見つけた。」


巨大なドラゴンたちに踏みつぶされる前に早くここを離れないと。

私はくまたんの中身を湯船の中からつまみ上げる。


と同時に謎の光。

「タオルぐらいつけようよ。」


☆☆☆


「でも、ドラゴン混浴だなんて聞いてない。」

ドラゴンの背でまだ、乾かない髪を揺らす私。


「まあ。でも、よく考えれば。あんな崖の上のさらに上の山頂。空を飛べるドラゴンぐらいしか使わないでしょう。」


これはリリア。

「確かに。」


「でも、あんなでかいのは食えんくま。」

そして、ぶすっとしてるくまたんなのでした。


「ですが、次に向かうのは灼熱の溶岩地帯。髪なんてすぐに乾きますよ。」



「見てください。見えてきました。溶岩と毒の川うごめく危険地帯。巨竜国家ドラゴニア。」


眼下に見える溶岩の赤い模様。

と吹き出す火山性の蒸気。


「ここからは敵国です。下の道を行きましょう。」




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