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魔王として転生したのですが、聖属性だったので、配下の魔物たちを浄化してしまったのですが、これからどうすればいいですか?  作者: stardom64
第二章 巨竜国家と照り焼きの謎

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29/92

7 ボスラッシュ ~回復ポイント用意してくれないなんてとんだ鬼畜ゲーですね~


女王と分かれてから雲行きが非常に怪しい。


強力な魔物ミノタウロスに。


「ヤァアア。」

「ちくしょう。装甲が堅すぎて剣が刺さらん。」


「これでも喰らっちゃいなさい!ファイアジャッジメント。」

聖女の手から放たれる炎魔法。


「やったか?」

勇者の声。


「ギュモオオオオオオオオオ。」


煙幕を振り払い、そのカギ爪で戦士めがけて振り下ろす。

カキンという音がして戦士の盾とかち合う。


「勇者‼長くはもたない‼首を狙え‼」


「ヤアアアアアアッ。」

飛び上がり、回転切りをお見舞いする勇者。


「これで、しばらくは動けんはずだ。先を急ごう。」


お次は巨大な人食いジャイアントフォレストワーム。


「また、災厄級の魔物か。気をつけろ。奴は毒液を飛ばしてくる。」


「うえええ、きもちわるい。」「なんか私。生理的に無理みたい。あとは二人に任せる。おええ。」


聖女の口から漏れ出すきらきらした虹色の液体。


「たしかにこれは…きもいな…。」

「だか、勇者こいつ装甲自体は薄そうだぞ。」


ワームの頭上へ飛びあがり剣をふる。

「うえ、なんか変な液体飛んできた。」


勇者の手にねっちょりつく紫の液体。べちょべちょねちょねちょして離れない。

「きたねえ…。」


「何かいったか?」

「いや、何でもない次だ。」


そしてお次は。ゴブリンキングに連れられた強化ゴブリンの群れ。


「どうなってやがる。ここは。」

「こいつらきりがない…。」


「切ってもきりがないぞ…。巣穴から無限に飛び出してくる…。しかもこいつら装甲も硬い。」

「MPが残り少なくなってきたわ。」


「全軍、とにかく前へ進め。後退しながら剣をふるえ、とにかく奴らと距離をとる。」


そして、ようやく、ゴブリン一行をまき、森を抜ける勇者一行。

すでに、兵たちはボロボロ。


森の中で隊がバラバラになったようだった。

「兵が分散してしまった…。しばらくココで野営をしよう。」


「手当ての必要な者は申し出るように…。」


つぎつぎと建てられていくテント。

焚火の明かり。


女王たちは大丈夫だろうか?強い魔物たちがでてきたのも、ちょうど、彼女らが行ったすぐあと。もしかしたら…。


「もどろう。彼女たちが心配だ。」


「待て、勇者。」

そこに声をかける戦士。


「見ろ勇者、俺たちは大丈夫かもしれないが、すでに兵たちは疲れ切っている。」

手の先にはたくさんの負傷兵と疲れ切った兵たち。


「それに、あれをみろ。」


「あれは…。」

遠い遠い空の上を指す戦士。


そこには宙に浮いたドラゴンと、そして、その背に乗る白銀の髪をもつ、女性。


「あれは…。天使か…?」


「もう何言ってるのよ。頭でも打った?」

そう声をかける頭を揺する聖女。


「脳みそが壊れてるなら私の魔法でなおしてあげるわよ。」

聖女がぐわんぐわん勇者の頭を引っ張る。チーズみたいに自由自在に引っ張られる勇者。


「酔うからやめてくれ。」

聖女の手を片手で阻止する勇者。


「安心しなさい。もし本当に酔ったら私の回復魔法で回復させてあげるわ。」


もういちど、空を見上げる勇者。


「幻か?」先ほどまで確実に何かがいたそこには、何もいなかった。


「それとも…。」


「もう、空ばっかり見てても、旅は進まないわよ。」


そう、一喝する聖女なのだった。








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