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魔王として転生したのですが、聖属性だったので、配下の魔物たちを浄化してしまったのですが、これからどうすればいいですか?  作者: stardom64
第二章 巨竜国家と照り焼きの謎

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6 魑魅魍魎が巣くう危険地帯、東の森はスルーされました


「で、一つ相談があるのだけれど。」

そう勇者君に語りかける私。


「はい。」

「二手に分かれない?」

だって勇者パーティと野宿とかするわけで…。


「えっ?ですがそれでは戦力が…二分されてしまい魔王に対して不利になるのでは…。」

疑問を投げかける勇者くん。


「勇者くん、さて問題です。勇者君のところのパーティ(勇者、聖女、戦士、その他男性兵士大勢)。そして、私のところのパーティ(私、くまたん、リリア)。」


「???」


「男女比103対4!何かあったら遅いわ。もしかしたら、私、勇者君に襲われてしまうかも。」

「そそ、そんなこと、しませんよ。」

「ホントかなー。」


若干顔を赤くする勇者。

「ということで、二手に分かれてもいいかな?」

「どうぞ…。」


これまた、耳を真っ赤にさせて言う勇者君。

まだ、あどけないし、なんか可愛い。


と言うことで、勇者君パーティと、私のところのパーティで二手に分かれることに。


どっかでくまたんとかぼろ出しそうだしね。ここは分かれて進んで、魔王もとい竜王を先回りして討伐。

ごめーんもう倒しちゃった。でもこれで世界は平和だね。めでたしめでたしってパターンが最適解。


そして、私は優雅なすろーらいふを手に入れるのです‼

朝は小鳥のさえずりとともに起き、昼は優雅にお紅茶。夜はかぼちゃの馬車で舞踏会へ。

うんうん。すばらしきかな。


勇者との合流先は旅の最終目的地、巨竜国家ドラゴニア首都ポイズンパレス内にある竜骨城。


「ちょうど、分かれ道ですね。それでは。ご武運を。」

道の真ん中を遮る矢印のついた立て看板。


「ええ、勇者君も…。」

ここを右に行けば山岳地帯、左を行けば平坦で安全だが遠回りになる。


「天使様そろそろ。」

おっと、別れの時間が来たようだ。


「それじゃ。あなたたちの旅に祝福があらんことを。」

勇者たちは平坦で安全な右回りのルートを選択するようだった。


そして、当然、勇者たちとは別のルートへ進んでいく私たち。

ここからの道は前途多難。

気をつけて、進まなきゃ。そう思う私なのでした。


☆☆☆


そしてあたりは、暗く、魔物はびこるエリアへ。


「このあたりは隣国との国境沿い、すごく、魔物の多いエリアです。かつて、数々の冒険者がこの地でその命を落としたと言われています。注意するに越したことはありません。」


鞘からこないだ包丁として使っていた剣を取り出すリリア。

「あちこちから魔物の気配がただよってくるくま。」

カサカサ、ガサガサ揺れ動く目のまえの草の茂み。


「くるくま。構えるくまよっ。」


「ギュモオオオオオオオッ。」

現れたのはファンタジー作品でありがちな牛の頭をもつ怪物…ミノタウロス。

さっそく杖をかまえ…。照準を合わせる。


「ギュモオオオオオオッ。」


「グラォオオオオオ。」


「グギャギャギャギャ。」


杖を構えたのと同時にミノタウロスの後ろから現れるたくさんの魔物。


「どうやら仲間を呼ばれたようですね。少々厄介かと。」

気味の悪い芋虫の魔物ワームに醜さしか感じないゴブリンの群れ。


「早く片付けるに越したことないくまね。」


「ピュフリケー…。」

いつものように浄化魔法の詠唱を…。

つんつん。


唱えようとすると、くまたんがいつもの着ぐるみの手で私の腕をつんつん。

「ま、まおー様その必要はないみたいくまっ。」


「見るくまっ。まおー様の神気で全員、ひっくり返ったり、無力化されてるくま…。」


大きな、ミノタウロスは道を譲り、

「あ。どうも。あれ戦意喪失?」


ワームは自重で潰れ、

「なにあれ?きもっ。変な汁出てるし。」


ゴブリンは小さな別の魔物の穴に逃げるように体を突っ込む。しかも入りきらないのか下半身出てるし…。とりあえずモザイク。よい子は見ちゃダメだよ。


「うgy…。」「あれ、なんかふんだ?」

ゴブリンから流れる緑色のモザイク

「きもっ。」


「このへんは、凶暴な魔物が多いと聞いていたのですが…。」

「見る影もないクマね。あっ、まおー様靴が汚れてるクマよ。」


「あー、ほんとだー。いつついたんだろ?」

緑色の泥っとした液体で汚れた靴。

「うーん。」

くんくん、匂いを嗅ぐクマたん。


「匂いからしてゴブリンの…。」


「ピュフリケーション‼」

全て聞く前に浄化魔法。

「これでよしっと。」


「と言うか魔物弱すぎて暇ね?」


森を半分ぐらいすぎたところだろうか…。

最初の1件以来まったくと言っていいほど見かけない。


「まぁ、上下関係がしっかりしているのかもしれませんね。弱い物は襲うけど、強い物にはごまをする。案外、人間も魔物も変わりませんね。」


「それどころか、恐ろしくて、自滅していってるくまよ?」


そして、森を抜ける、元魔王軍一行。


「ふー、疲れた。案外、魔物たち、おとなしかったね。」


その主の言葉を聞いたとき部下たちは思った。

これ、無自覚ってやつだと。




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