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魔王として転生したのですが、聖属性だったので、配下の魔物たちを浄化してしまったのですが、これからどうすればいいですか?  作者: stardom64
第一章 

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10/92

10 決戦前夜~それ、美味しそーですね、チョット分けてもらっていいですか~

はやくまおーさま起きるといいくまー。」


これは魔王城が浄化される少し前のお話。

そして、勇者一行と魔物たちのお話。


パチパチ。


魔王城のそばで焚かれる火、真っ赤な火。

そして並べられた、たくさんのテント。


魔王城からはすぐそこ。徒歩5分。


「もうすぐそこまでゆうしゃが迫ってるくま。」

魔王城の防壁から器用に双眼鏡を使って観察するくまたん。


「うわー。あの料理とかおいしそーくま。」

口からヨダレを出すくまたん。

「今度、城の料理人につくってもらうくまっー。」


☆☆☆


「第一回、魔王城対策会議を始めるくまっ。」


黒々とした大きな机に、大きなシャンデリア。

窓の向こうはコウモリの飛び交う紫色の空。


まさしく、魔界。

そして、一際大きな赤い椅子のわきに立ち会議をはじめるくまたん。


「最初の議題は勇者についてくま。」


「この国にはみんなも知っている通り、吸血鬼、サハギン、魔女、ドラゴンをのぞく、ほとんどの魔族がすんでるくま。」


「サハギンは海がないネ。吸血鬼は人間領に住んでるネで、魔女とドラゴンは別の国があるネ、つまり、ほとんど、全部アルネ。」


「がうがうがう。」

「カタカタカタ。」

会議はほとんど、人語を介さずに進んでいく。


「ふがー。」

「豚はしゃべるなくまっ。」


「きしゃー。」

「ゴブリンも正直、何に言ってるかわからんくまっ。」

「窓の外にほっぽりだすくまl。」


「ぐぎゃ、ぐぎゃ、ぐがー。」


スケルトンの兵士たちにより、鉄格子の窓の外に打ち捨てられるゴブリン。

叫び声をあげながら、窓の外へと飛んでいく。


そしてきらんと空の彼方へ。

「場外ホームランくまっ。」


☆☆☆


一方、そのころの勇者陣営


「ゴブリンだ。ゴブリンが攻めてきたぞー。」

「総員、弓矢準備。うてー。」


「ぐギャグぎゃぐぎゃ。」


対ゴブリン戦が始まっていた。


「なんか、このゴブリン飛んでこなかったか?」

「はぁ…。そんなわけがあるか。急いで戦線に戻るぞ。」


☆☆☆


「まったく、どこから、まぎれこんだくま。」

「ゴブリンは知能低くて、きらいくまっ。」


「それじゃ、そろそろ本題に移るネ。」

「勇者はもうすでに人間領との国境をこえて、城壁のすぐ近くまで迫っているネ。」


「そこで、まおーさまを起こす必要があるくまっ。」


「わう。」

「カタカタカタ。」

「ぐぎゃ。」


「まだいたくまっ?」


「お前も場外ホームランくまっ。」


再び空の彼方へ消えていくゴブリン。

「ぐぎゃぎゃぎゃ。」


☆☆☆


「やっぱあいつら空飛んでるぞ。」


「飛行型のゴブリンってことか。これも魔王軍の作戦…。」

「兵長どうしますか?」


「決まっているだろう。やつが着地する前に撃ち落とせ‼」

「はっ。」


「前方に目標物発見、砲兵前へ。」

「発射!」


「ぐギャグぎゃぐぎゃ。」


☆☆☆


本日のメニュー。


「ゴブリンのポワレ」


うん、あまり、美味しくなさそうだなby勇者。



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