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魔王様やりすぎです  作者: 御霊ユナ
第1章 異世界転移編
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第七話「修行の成果」


 ゴー!!!ゴー!!


 水が俺を打ち付ける。

 どうも鈴木彩斗(スズキ・サイト)です。

 絶賛滝に打たれ中です。

 首が死にそうですが、心配は有りません、ここは異世界です、回復魔術で痛みも吹っ飛ぶでしょう。


 さて、なぜこんな事になっているかというと、修行中です。

 あれから色々とあり、半年経ってしまいました。

 ですが聞いてください、この半年で驚くべき成長を果たしました。


 まず、この体。

 不登校になり、運動もろくにしていなかった体、少しお腹が出ていたが、腹がへっこみ、力を入れるとなんということでしょう、綺麗なシックスパックが浮き出てきました。

 そして腕、握力は高校生男子の平均以下だったはずの細細の腕が、今では筋肉が付き普通ぐらいの太さ、力を入れればしっかりと力こぶが出てきます、今なら握力も凄いことでしょう。

 全体的に細細の体が筋肉が付き、均等の取れた体つきになったと思う。


 次に戦う術だ。

 筋肉が付いて、重いと感じていた武器なども持てるようになったので稽古をつけてもらう事にした。

 その時にこの世界の戦いの常識を教えてもらった。


 魔力についてだ。

 前にこの世界のあらゆる物体に魔力の核が宿っていると聞いたが、これを聞けば分かるようにこの世界に魔力はなくてはならないものだ、それは戦闘に置いても言える。


 例えば足に魔力を流さすことにより、いつも以上に早く走れたり、腕に魔力を流す事により腕力が上がったり、と身体能力の強化。

 攻撃される部分に魔力を纏っておくと、攻撃を軽減させたり、武器に魔力を流すことにより強度や威力を上げるなど。


 この様な使い道がある、魔力を纏う量によっていくらでも身体能力、体の強度を上げる事が可能、つまり魔力が沢山あればあるほど戦いを有利に進める事が出来る。


 この世界で重要な事それは二つ、魔力総量、魔力操作が得意な者が強くなっていく世界である。

 どれだけ、魔力が多くても、上手く魔力を体に送ることが出来なければ、思うような力を発揮できない、宝の持ち腐れって奴だ。


 だが、魔力を操るのは難しい事で、練習が必要だ。

 どんなに強い人でも、完璧に魔力を操れる人は少ないと言う、それはボルギジニア、四大魔王も例外ではなく、大体は大雑把に魔力を流せれば戦えるのだ。


 問題はそこではない、練習すれば誰だって大雑把に魔力魔操作は出来るようになる。

 しかし、魔力総量は別だ、生まれながらにして決まっている、これはどんなに練習しようが努力しようが変わらないのだ。


 俺は平均より魔力総量が少ない、つまり負け組。

 まあ、知っていた、俺にはアニメの主人公のように何か特別な能力を持ってたり、勇者のように伝説武器を持っているわけではない、ましては都合良く修行したら強くなって無双しますなんて事はない。


 ならせめて、最低限の努力をして、最低限戦えるようにしておこうと言うことで、俺は剣術、初級魔法、ついでに魔力操作の練習をした。

 魔力操作は魔力が少なくとも、出来るに越したことはないので、練習した、最初は全然分からなかったが、魔力操作の上手なセレネにコツを教えてもらい、何となく感覚が掴めはした。


 魔力を血と一緒に体中に行き届かせるイメージだ。

 セレネほど上手ではないが、ボルギジニアよりは魔力を上手く操れるようになった、どうやら魔力操作センスがあったらしい。


 なら、魔力がもうちょっとあっても良かったんじゃないのかと思ったが、まあ、センスがあるだけマシだ。

 ここからもっと、魔力操作を高めて行こうと思う、そうすることで魔法を使ったときに無駄になる魔力を減らせるらしいし、魔力が少ないからこういう細かいところが大事だ。


 次に剣術これは、あまりセンスがないようで、戦えるようにはなったが下の下くらい、反応が遅いらしが、仕方ないだろう。

 俺の元居た世界では、常日頃こういう異世界のように戦いが溢れていた訳ではない、だから戦いに慣れなていないせいで攻撃が見えないのだ。


 せめて少し動けるのだからマシだろう。

 剣術もこれから実戦を通して慣れていこうと思う。


 そして、初級魔法。

 詠唱を唱える事で放つことが出来る、基本的に魔法は詠唱なしでは使うことが出来ないらしいが、魔力操作が、上手い奴は無詠唱を使えるらしい。


 火、風、水、土、闇、電気、氷の初級魔法を一つずつ教えて貰った、初級魔法位なら、俺の魔力総量でも魔力切れを気にせず何発も打てる。


 これらが、俺が半年の成果だ。

 自分にしては上出来だと思った、必要最低限は自分も戦えるぐらいにはなったつまり、魔王討伐再開だ。

 今日からクエストを受ける予定ではある。

 俺は滝から出てびしょ濡れの体をタオルで拭いているとボルギジニアが近付いてくる。


「これで修行は終わり。半年よく頑張ったな」

「ああ、ボルギジニアのおかげだよ」

「サイトはあの馬鹿とは大違いだな」


 俺は苦笑する。

 ボルギジニアとセレネは未だによく喧嘩する。

 基本的にはセレネが煽り始まるのだが、端から見ると息がぴったりでとても微笑ましい、これが喧嘩するほど仲がいいって奴だろう。


 俺もボルギジニアとはかなり仲良くなった。

 何せ話が合うのだ、俺が前世でゲームオタクでもあったおかげで異世界の話をするのだが、ボルギジニアは丁寧にこの世界の事を教えてくれる、優しいのだ。

 本当に一緒に居て気まずくならないし、居心地悪くない、前の世界じゃ有り得ないね。


「で、これからは冒険者業も出来るようになったのだ、もうすぐ町を出て行くのであろう?」


 ボルギジニアは少し寂しそうな声で聞いてくる。

 俺達の目的は魔王討伐である、勿論町を転々として魔王討伐を目指して行かなければならない。

 なので、この町も出ることになる、そうなればボルギジニアとはお別れだ。

 ボルギジニアは俺達のように魔王討伐など目指していないし、魔王幹部からも足を引いた、俺達に付いて来る意味がないのだ。


「いや、資金や準備が整うまではもう少しここに居ようかなと思います。

 だから、まあ、後半年位はこの町にいる予定だ。」

「そうか、ならば今まで通り私の店で寝泊まりするが良い。

 修行は終わったが、貴様等との生活は退屈ではないからな」

「ありがとう」


 ボルギジニアも俺達と居るのを、少し気に入っていたのだろう。

 初対面で殺したというのに、ここまで助けてくれるなんて本当にありがたい。

 まあ、もう少しこの町にいるとして、そろそろギルドにクエストを受けに行くとしよう。

 俺達は店に戻る。



ーーー



 店の中まだ、寝ている魔王がいた。

 毛布を床に落とし、下半身だけがベッドの上にある、ベッドから上半身だけ落ちているのだ、寝相が糞ほど悪い。

 前に、寝返りをした時に魔王城を壊したと聞いたが、まあこれだけ寝相が悪ければ間違えて力を入れた時に壊れても可笑しくないな。


 この魔王はいつまで寝ているんだ、今日はクエスト受けるとしっかり言っといたのに準備どころか起きてすらいない。

 しかもこんな無防備な格好をして、この異世界は俺の元いた世界ほど治安が宜しくない、普通に裏路地を歩いていたら襲われて犯されたり、人攫いに捕まり奴隷として売られる事もあるらしい。


 俺はロリコンではない、こんな中学生くらいの女の子を襲うなんて事はしない。

 まあ、でも俺も思春期の男の子だ、セレネに誘われたりしたら流石に耐えられないかもしれないが。

 そろそろ起こすとするか。


「おい、セレネ今日はクエスト受けに行くって言っただろ、いつまで寝てんだ」

「むにゃむにゃ、もうサイト食べられないよ」


 何だよ、普通、もうごはん食べられないよだろ。

 俺食べられないってどういう事だよ、怖えよ普通に、夢で俺を食うな。

 セレネが俺を食う……少し邪な考えをしてしまった。


「俺を食ってないで早く起きろって……」


 セレネを起こそうと、一瞬あるものが目に入る。

 白色であった。

 一瞬ではあったが確実に見えた、それはセレネのパンツである。

 寝相が悪い上に、夏場で暑く薄着しかも、スカートパジャマのおかげで見えたのである。


 セレネはちゃんとしている時はあるが、少し抜けていて、ガキっぽい所もあるから、くまさんの形が書いてあるお子ちゃまパンツを履いていると思っていたが、純潔の白意外だ。

 もう少しじっくりと見ておきたい、こんなチャンス滅多にない、これを逃したら一生見れないかもしれない。


 俺は少し後ろに下がりさっきの見えたポジを探す。

 後少し右にズレれば見える。


「なにしてんだ?」

「!?」


 さっきまでぐっすりと寝ていた筈のセレネが目を開け、じーっとこちらを見ている。

 しかし様子が変だ、目が赤色である。

 いつもは透き通るような青色なのだが今は真紅、キラキラした赤色なのだが妙に威圧感を与える、そして口調もいつもより鋭い。


 怒っているのだろうか、いや、怒っているだろう明らかに様子がおかしい。

 怒ると目が赤くなるタイプのようだ、ちゃんと謝っておこう。


「ごめん、セレネ」

「ん? 妙に親しげだな、あいつのパンツを見たと言うのに」


 声がとても威圧的だ、重みを感じる、変な事を言ったら殺されるんではなかろうか、と思うほどに。

 でも、あいつとは他人行儀な、自分が見られたんですよ、セレネさん。


「まあ、良いだろう。

 次やったら、次は恐怖を植え付けてやろう」


 怖い、怖い、完全にキャラ崩壊なんですが?

 初めて聞いたよそんな言葉。


「肝に銘じておきます」


 するとニヤリと笑ったと思ったら急に目を閉じて倒れる。

 突然倒れた、何なのか全然分かんない、さっきからセレネの様子がおかしい。 


「おい、セレネ?」


 俺はセレネを揺さぶり大丈夫か確認する。

 と思ったが、とても心地良さそうな顔で寝ているのだ、怖い。

 さっきまで俺に脅し文句口調だったのに、こんな気持ちよさそうに寝られる物なのか。

 そんな事を思っていたら、セレネの目が開かれる。


「ふぁ、何? サイト」


 目をこすり、あくびをしながら話返してくる。

 目はまだ眠そうだ。

 声もさっきまでの威圧感は無くいつも通り、ゆるゆるのセレネだ。

 情緒が不安定なのだろうか。

 

 でもまあ、気にしてなさそうな雰囲気だし、こういうのは俺も何事も無かったように過ごすのが一番だ、空気が読める男なのだ。


「今日、クエストに行くって言っただろ、はよ起きろ」


 おでこにデコピンする。

 セレネは痛で、と言っておでこをよしよしする。


「そうだった!」


 そう言い、目を見開き、勢い良く起き上がる。

 俺の顔に勢い良く突っ込んで来て、ぶつかり大きい音が部屋に鳴り響く。


「お、お前なにしてんだ」


 俺はもがき、当たった部分を押さえながら、地面にのたうちまわる。

 隣でセレネも、額を押さえいる。

 これじゃあまるで馬鹿みたいだ、いやこいつは馬鹿だ。


「お前達何をしているんだ、早く支度しろ」


 ボルギジニアが呆れた顔で部屋を出て行く。



ーーー



 酷い目にあった。

 あの後かなりの痛みに襲われ、今もジンジンと顔が痛いが、半年鍛えたのだ、これくらいなら耐えられる。

 今は冒険者ギルドへと、久し振りに入ったのだ。


「あ! お久しぶりです。

 えっと……確か、魔王(デーモンロード)のサイトさんと、セレネさんですよね」

「覚えていてくれたんですか?」

「はい。半年前に土だらけで汚れている可愛い女の子が帰ってきたのが印象的で……」


 ギルドのお姉さんは苦笑している。

 半年前というとあの木の魔物の調査クエストの時か……変な所で印象を与えてしまったらしい。


 ちなみに、木の魔物はトレントと言うらしい、よくファンタジーで出てくる魔物だな。

 顔がついた怖い木をイメージしていたが、この世界だと、とても温厚で人を襲う種類のトレントもいるらしいが、基本的に人を襲わず本物の木に変装し、生涯を過ごす。


 その事を知ったギルドは、あの野原のトレントを放置する事にしたらしい。

 セレネが、襲われた理由は分からなかったが、此方が近付かなければ危険も無いのでいい判断だっただろう。


「えっと…それで今日は何のクエストを受けに?」

「クエストレベルEの討伐クエストは無いですか?」


 やっぱり修行の成果で俺がどれくらい戦えるようになっているか、実戦で確かめたい。

 今までボルギジニアが、木刀などで模擬戦をしてくれたが、やはり、実戦とは少し違う、それに相手は人ではなく魔物だ、戦い方も違う。

 だからこそ、これからの事を考えて慣れておきたい。


「うーん……」


 ギルドのお姉さんが顎に手を当てて、困ったような顔をする。

 何か、不味いことでもあるのだろうか?


「どうしたんですか?」

「いえ……その、元々クエストF、Dは調査クエストや、探し物のクエストが多く、討伐のクエストは少ないんですけれど、最近本国のイグス王国から聖騎士が調査に来ていて。

 ここら辺の魔物は殆ど聖騎士が狩ってしまって今は討伐クエスト事態が少ないんですよね」

「イグス王国か……」


 この世界は大まかに五つの大陸に分かれている、人界大陸、その西に獣大陸が繋がり更に西へ行くと人魔大陸、南に海を渡ると魔大陸、北に海を渡ると霊界大陸となっている。

 俺達が今いるのは五つの大陸で唯一、四大魔王の支配下にない大陸、人界大陸で、イグス王国は、この人界大陸の首都である。

 

 人界大陸は人間の最後の砦とまで言われている、だが半年前にその国土内で魔王を超える魔力が検知されたのだ、勿論イグス王国は黙っている訳がなく、ここ一カ月は町の中や外に聖騎士が至る所に置かれている。

 

 多分、セレネの事だから、俺達はあまり目立たぬよう生活している。

 だが、ここでもイグス王国が絡んで来るか……。

 困ったものだ、これでは行動に移しづらいのだよ。


 そんな事を思っていると、お姉さんが手をこっちに振って耳を貸せ、というジェスチャーをして来る。

 俺はそれに乗り、耳をお姉さんに近付ける。


「それでね、ここだけの話なんだけれども死者をも蘇らせる、百年に一度の巫女と呼ばれる回復魔術師も一緒に派遣されたらしいんだけどね。

 役立たずと捨てられて町を彷徨ってるって話を聖騎士が話していたのを聞いたんだよ」


 お姉さんの囁きボイスの御褒美を頂いた、ありがとうございます。

 でも、その噂は少し気になるな……。

 死者を蘇らせる、ほぼチートのような能力なのに、その回復魔術師を役立たずと捨てるって、どういう事だろう。


「詳しくその、魔術師について詳しく聞かせて貰って良いですか?

「私もあまり知識は無いですがいいですよ。

 まずこの世界には魔力とは別に、特別な力を持ったギフテッドと呼ばれる人達の事は知っていますか?」

「はい。知っています」


 その話は聞いた事がある。

 ギフテッドと呼ばれる人物達だ、その力は一つの国家に影響を与えるとまで言われていて、各国に一人いるか居ないかの人材で、国宝とも言われている。

 有名な人物と言えば、前にも話した『杖』、叉の名を『魔法無し(ノンマジック)』スズキ・ユウナだ。


 元は勇者だったが、永劫の輪の影響で永遠の命を手に入れ、後天的にギフテッドになった人物。

 『不死身』の能力を持つ、ギフテッドだ。

 ギフテッドの能力は子供に遺伝しやすいようになっていて、これも前に話したが、三人の勇者も百数年生きている。


「それなら話は早いね。

 イグス王国も、数人のギフテッドを所持していて、その内の一つ『蘇り』の能力を持ったを家系を所持していたんですが、その現当主が倒れて、意識不明。

 今『蘇り』の能力を唯一使えるであろうその当主の子供は今回の事件で役に立つかもと派遣されたらしんですよ。

 だけれど、その子は、何やら生まれた時からトラブルがあったらしく、『蘇り』の能力を上手く使えないらしく、国から役立たずと捨てられてしまったとかなんとか。

 これが、私が知っている情報です」


 なる程、そう言う事か。

 能力を上手く使えなければ、国としてはそいつを生かしておく必要が無い。

 この世界は力が全て捨てられたとしてもおかしい話ではないか………。


 可哀想に……親は病気で意識不明、我が子がそんな目に遭っているなんて知らないだろう。

 魔王の支配下に無い人間の国だからって、そういう闇の部分も多い。

 人間もある意味、魔物かもしれないな。


「取り敢えず、ありがとう御座います」

「良いですよ」


 うーんだがそうだな……これからどうするか。

 D、Eレベルの討伐クエストは殆ど無いか。


「おい、これは?」

「うん?」


 セレネが掲示板に張ってあるクエストを持ってくる。

 そこには、どのランクでも受けられる魔物討伐クエストの紙だった。

 爆弾魔の名前が書かれている。

 受けたくない、もう単語だけでヤバさが伝わってくる。


「そのクエストは……あ、もうその時期ですか」

「どんな時期なんですか……物騒だな」

「爆弾魔、秋ぐらいに良く現れるんですよね。

 強くは無いんですが……名前の通り刺激すると爆発して………あまり人気のないクエストですね」


 強く無いなら、丁度良いのかも知れないが……。

 セレネが此方を見て、受けようよ、って眼差しを送ってくる。

 仕方ない、他に出来る事なんて無いしな。


「はぁ……これ受けます」

「本当ですか………あ、あの」

「はい?」

「その装備じゃ、きついと思いますよ」


 俺は自分の防具を見る。

 ボルギジニアからもらったボロボロのお古の皮の防具、刃こぼれの凄い短剣、泥だらけの靴、確かにこれでは危ないかもしれないな。

 うーん……防具を新しく買うか。


「防具屋の場所を教えておくので、暇なときにいってくださいね」

「何から何まで親切にありがとう御座います」


 今日のクエストを受けに行くときにでも買おうかな。


「いえ、いえ、良いんですよ。

 サイトさんがんばってくださいね」


 なんといい人なのだろうか。

 この世界の癒やしと言ってもいいかもしれない。

 うぅ……暖かすぎて泣きそう。


「はい、では行ってきますね」


 そう言い、俺達はギルドから出る。

 外はまだ朝、少し空気が冷たい。


「よし、じゃあ行こうか」

「おお!」


 セレネが手をグーにして上に上げる。

 そうして、俺達は歩き始める。

 二回目のクエストだ。

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