観光地の話。(山編)
これは観光地を貶める為に書いた物ではありません。
ただ、観光地を純粋に楽しんで頂く為の執筆しました。
これから、観光シーズンに入り、様々な計画を立ている方も、いらっしゃるとおもいます。
その中には、有名な山岳やハイキングスポットに赴く方も中には、いると思います。
そんな方々に忠告です。
先ず、現地のスタッフや地元の人達の忠告を、真摯に受け止めて頂きたい。
何故なら、それはアナタのみならず家族の命を守る為の、だからです。
今一番タイムリーなのは、阿蘇山ですね。
ツツジが目を覚まし、野焼きされた山は新芽が芽吹、自然の魅力を気軽に満喫出来る観光スポットです。
朝は雲海を堪能し、放牧された牛馬にビビり、仲間同士で笑い合う。
正に一時の思い出作りに適してます。
しかし、残念ながら入山規制が発令された場合。草千里迄は行けますが、一番の目玉の火口を見学する事が出来ない事もあります。
では、何故入山規制が入るのか?
正直な話レベル2は、別に大規模な噴火がある訳でありません。
地元の人は山を見て「またかと」呟き、農家は淡々と対策し、普通の方は「硫黄臭いな」と思い日常生活に戻る位に当たり前の出来事なのです。
当たり前な出来事なのに、何故入山規制が規制されるのか?
一つは、有毒ガスが原因だからです。
これは致死性が高く更に後遺症が残る可能性が高いガスが、火口を付近に充満し、毒ガス地帯に早変わりするからです。
次にレベル3に格上げされる可能性があります。
レベル3の場合。本格的な噴火となり、大粒の火山灰が降り注ぎ、時に火山弾で、死に至る事もあります。
こうなると草千里も規制の対象となり、大学から専門チームが派遣され緻密な調査がされます。
しかし中には、アホな冒険心を持って、こっそり入ろうとする愚か者もいます。
その場合は、町の職員や消防団の方々が、ヘルメットとガスマスクを被って、探しに行かなければならなくなります。
何故なら、山岳救助に依頼すると相応の金額を、登山者に請求する事になるからです。
当然、保険は効きません。
アナタは、自分の命のみならず、今後の生活まで配慮してくれる方々を道連れする事になります。
職業柄、そんな人達と接する機会が多々あり。彼らは愚痴りながらも、キチンと巡回し火山灰にまみれて下山して来ます。
私はそんな彼らの負担を減らしたく、筆を取りました。
これからハイキングや登山を楽しむ方は、そんな彼らの事も頭の片隅に置いて、無謀な事は止めてください。
例として阿蘇山を挙げましたが、これは、何処の火山観光地では規模は様々ですが、行っている対策の一つです。
最後にもう一度いいます。
規制はアナタ方の命を守る為にある事を忘れないで下さい。