表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/10

6、念願のお汁粉

 せんまるさんは、順調に国道1号線を京都へ向かって走って行きます。私は、せんまるさんの数百メートル後ろを走ったり、止まったりしながら追走します。他の車の流れで追い越す事もありました。


 湖南市の辺りで、国道1号線は旧道とバイパスに分かれます。私はバイパス、せんまるさんは旧道を走ってましたので少し焦りましたが、なんとか旧道へ先回り出来ました。

 暫く行くと、GPS用の携帯のバッテリーが無くなったので、充電しておいたバッテリーと交換しました。少しは役に立ったかな?


 その後せんまるさんは瀬田川を渡り大津へ入りました。その時、先行していた私はスーパーを見つけました。


 もしかして、スーパーならお汁粉があるかも?


 そう思い、国道1号線を逸れてスーパーに入ります。あっちゃこっちゃ探すと……、ありました! カップのお汁粉。

 それを2つ買って車へ戻ります。その間にせんまるさんは、私を追い越してました。慌てて国道1号線へ戻り、せんまるさんを追い越します。少し広いスペースを見つけ停車し、せんまるさんが来るのを待ちました。


 そこへやって来たせんまるさん。


「お汁粉、買って来ましたー」

「ほんとうですか。いやー嬉しいです」

「食べますか?」

「はい。是非、頂きます」


 近くにあったベンチで、持ってきた水筒からカップに熱湯を注ぎ、せんまるさんに食べて貰いました。2つともペロッと食べて頂きました。

 私も、


『お汁粉を差し入れする』


 と言うミッションをクリア出来て嬉しかったですね。


 そして、国道1号線の逢坂山を越えたせんまるさんを、三条通りと五条通りの分岐までお迎えし、充電出来たバッテリーをお返ししてお別れしました。

 やっぱりゴールの京都はせんまるさんお一人で行って欲しいですからね。


挿絵(By みてみん)


 せんまるさんは、私がお薦めした三条通りを走り、琵琶湖疏水のインクラインや南禅寺を観光して後、無事宿へ到着しました。


 その日の晩に、せんまるさんとツイッターでやり取りをさせて貰いました。次の日は、京都観光をした後、奈良まで走るとの事。京都-奈良間は私の「庭」みたいなものですから、またサポートを願い出ると、せんまるさんは快く承諾して下さいました。しかも伴走も許可して頂けたので嬉しくてたまりません。

 早速、明日に備えて早めに就寝です。



 つづく


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ