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ALICE IN FAIRY TAIL  作者: 白月兎 夜
怠惰の物語
6/9

不思議の国のアリス⑤

アリス氏が可愛い



―――



おうちのまえの木の下には、テーブルが出ていました。そして三月うさぎと帽子屋さんが、そこでお茶してます。

ヤマネがそのあいだで、ぐっすりねてました。

二人はそれをクッションがわりにつかって、ひじをヤマネにのせてその頭ごしにしゃべっています。

「ヤマネはすごくいごこちわるそう。でも、ねてるから、気にしないか」とアリスは思いました。

 テーブルはとてもおっきいのに、三名はそのかどっこ一つにかたまっていました。

「満員、満員!」とアリスがきたのを見て、みんなさけびました。「どこが満員よ、いっぱいあいてるじゃない!」とアリスは怒って、そしてテーブルのはしのおっきなひじかけつきのいすにすわりました。



―――――




明るい柔らかな日差し射し込む、彩り鮮やかな薔薇の生垣に囲まれた、緑の小さな広場。

その広場の真ん中に、真っ白なテーブルクロスを引いたラウンジテーブルが置かれている。

テーブルの上には紅茶とティースタンド。ティースタンドの中にはスコーンとビスキュイ。そして付け合わせのクロデットクリームと木苺のジャムがココット皿にぎっしりと詰まっている。

英国式のお茶会(アフタヌーン・ティー)

なぜか私はそのお茶会の場にいた


「お話の途中で急に居なくなるなんて、ひどいと思わないかしら?本当にせっかちなうさぎさんね」


向かいに座るアリスはティースプーンで紅茶をかき混ぜながら不機嫌そうにこちらを見てそう言う。

前回の夢の続きなんだろうか…

不機嫌なところ申し訳ないが、私は今一番聞きたい事をぶつける


「えと…私はどうしてここにいるの?私は溺れていて、それで…」


「貴女がせっかちな『人魚姫』さまに襲われてたから助けてあげたのよ。まだお話の途中でもあったし、ついでによ?つ・い・で」


「人魚姫?助けた?」


紅茶を優雅に飲むアリスの口から気になる言葉がまた飛び出す。


「貴女を襲ったあの女の子の事よ。可哀想な人魚姫。嫉妬に狂った人魚姫…」


アリスは今度はスコーンに手を伸ばした。


「あの子はね、願い事を叶えたいのよ。でも願いを叶えるにはそれなりの対価がいる。その対価が貴女も

持ってる黒の本(ものがたり)なの。とんだせっかちさんに目をつけられたものね。まだ()()()()()()()なのに…」


右手に持ってる黒い本を見る。

あの時意識を失う寸前に、もがき苦しみながら掴んだ物だ。


「その黒の本(ものがたり)は貴女がこれまで生きてきた証、罪の証、罪の型。実は、貴女と同じように、その黒の本(ものがたり)を持つ人は他にもいっぱいいるの。勿論、あの子もそうよ。そしてその人たちの事は罪人(かたりべ)と呼ぶわ」


黒の本(ものがたり)罪人(かたりべ)


「他の罪人(かたりべ)から黒の本(ものがたり)を奪い、集めるのが願い事を叶える条件だそうよ。集めれば集めるだけ、いっぱい願い事を叶えてくれるとか…

ね、簡単でしょ?だから(アリス)も頑張って。いっぱい集めよう。あの子なんかに負けないで、ちゃんと勝って…」


「いや、ちょ、待って待って。話しが追いつかない。願い事?そのために他人から奪う?集める?いやいやそういうのいいから。とにかく今はあのクレイジーなガキをどうにかしたいだけだから!」


話しがおかしな方向に行きそうだったので慌てて本題に戻す。

アリスはそんな私を見てクスクスと笑った


「貴女は本当、怠惰な人ね。いっそ無欲で謙虚にも見える…だから私は貴女が好きなのかもしれない」


アリスは椅子を引き立ち上がる


「いいわよ。これでお茶会(アフタヌーン・ティー)はおしまい。今から悪いあの子を懲らしめてあげる」


またアリスが私に向かって右手を差し出す。慌てて、黒の本(ものがたり)を左手に持ち替え、差し出された手を右手で掴む


黒の本(ものがたり)は決して奪われないようにね。罪の証であると同時に貴女の能力(ちから)の証でもあるんだから。それがなければ貴女は戦えない。私は(アリス)を護れない。だから絶対に他の人に渡しちゃいけない。渡さないで。そして、貴女の願いを叶えてね」


アリスは可愛らしく笑った

さて、次からいよいよ主人公反撃のターンです

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