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ALICE IN FAIRY TAIL  作者: 白月兎 夜
怠惰の物語
1/9

始まりの詩


薄ぼんやりとした仄かな明かりの中で、母の声が物語(フェアリー・テイル)を紡ぐ


何度も何度も聞かせて読み聞かせて貰った話


眠れぬ夜の友


とある一人の少女の冒険譚



『不思議の国のアリス』



私はその話が大好きだった


その話は私の中に染み渡り染み渡り、「私」を型作る



幼き頃から聞かされたおとぎ話の世界


夢の世界、不思議の世界


それは私の礎となった


私の力となった



でも


それは忘れ行くもの


成長と共に忘れ行くもの



忘れさせない…



忘れられなくしてやる…



―――――




| □ |





「みんな、プレゼントは受け取ってくれたかな?!」


真っ白な何もない空間。そこにひしめき合う何百人もの老若男女の人の群れ。皆一様に虚ろな目をしており、右手には()()()を持っている。

しかしその中で唯一、知性の輝きを持つ目をした少年が1人で叫んでいた


「人の数だけ物語はあり、人の数だけ罪がある!自らの願いを叶えたければ、その罪を集め数えるがいいさ!」


少年は人々で作られた円の中心でまるで舞うようなオーバーなリアクションで演説を続ける


「どうすればいいか、だって?そんなの簡単だよ!今ここにいる()()()()()で、()()()を奪い合えばいいんだよ!やり方は問わないさ。殺しちゃっても構わないよ!そうしてどんどん本を集めて『願い事』を叶えてもらえる価値がある人間を目指すんだよ!それがこのゲームのルールさ!」


人々は虚ろな目をしたまま何も答えない。身動ぎすらしない。ただただ、呆然と立ち尽くしたまま少年の言葉に耳を傾けるのみ


「これでもう理解出来ただろ?!僕が『スタート』って言ったら始めるからね!準備は良いかい?!自分自身の『真の願い』はしっかり持ってたかい?それがなければ話にならないからね!じゃあいくよ?!!!」


少年は右手を大きく振り上げ、高らかに宣言する


「よーーい!スタート!!!!」


そしてその手は振り下ろされた




| ▷ |




こんな感じで初めていきます!

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