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クスノキエッセイ

昔書いた少説を読んでみた。

作者: クスノキ

 最近、昔自分が書いた小説を読むのが好きです。「あれ?あの時書いた小説ってどんな内容だったっけ?」「描写をどんなふうにしていたっけ」などなど。そして読んでみると、今書いてる小説との違いとか、キャラクターの名前被りとか、意外な発見があったりして結構面白いです。



 特に自分が初めて書いた小説。まだ小説を書き出して一年未満の私が言うのもなんですが、やっぱり文章が下手だなぁって思います。いえ、今も特別文章が上手いとは思わないんですけど、あくまと今と比べて、ですね。


 でも一つだけ昔の自分に敵わないと思うものがあります。それは「書きたいという意欲」です。小説を書くという胸の高鳴り。ワードのアイコンをダブルクリックして小説のタイトルをつけた時の興奮。自分の妄想をパソコンに打ち出して、文章にする喜び。2000文字弱のワードのファイルを完成された時の身がよじれるほどの感動は今でもありありと思い出すことができます。



 あの頃はただ文章を書くことが楽しかった。自分にとっての理想の主人公、理想の世界、理想のキャラクター、理想の展開。今まで頭の中だけで完結していた妄想のごった煮が形となるのは楽しくてしょうがなかった。


 その頃は丁度時間があったこともあって、一日中パソコンに向き合って小説を書いていました。主人公の村に得体の知れない集団が襲って来て主人公以外が全滅する描写は、悪趣味であっても楽しかった。研究狂いの女狂人の幼馴染を殺した後の高笑いは書いていてコノヤロウと思いましたし、まだ少年だった主人公が生きるために養父を殺してその肉を食べたり、自分の目の前で最愛の人を殺されて月を見上げて絶叫する姿は書いていて泣きそうになりました。というか泣きました。ちなみにこの展開は好きすぎて投稿してる別作品に流用したりもしています。ノリノリで書いて、書きながら号泣しました。あの時書いた文章は今読んでも中々のものだと思います。自画自賛ですが。でもあれ以上の文章は書けないな、とも思います。


 凡人だった主人公が努力でドンドン強くなって、認められていく姿はにやにやしながら書いていましたし、世界の謎に触れた時はぐふふと気味の悪い笑みを浮かべておりました。長い話で重要な伏線を回収した時は外にいる時も、思い出してニヤリとしてしまったり。



 初めて書いた小説。それは私にとっての原点です。そして多分小説を書いている人皆さんにとってもの原点ではないでしょうか。今も私は休みの時間を使ってチマチマ小説を書いていますが、あの頃のように一日中パソコンにかじりついて狂ったようにキーボードを叩くことはできません。書くことは楽しいけれど、あの頃のように深夜まで起きて書き続けることはできません。


 ですが初めて書いた小説を読んでいると、あの日のことを思い出してやる気がでます。懐かしく思って口元が緩みます。困った時のネタ帳になります。妄想ごった煮状態の時に書いた作品のアイデアは中々のものです(笑)。



 もしこのエッセイを読んでいる方で、小説を書いている方は、是非一度自分が初めて書いた小説を読み返してみてください。身もだえするくらい恥ずかしくなるかもしれませんが、きっと素敵な再会があると思います。




 そんな素敵な再会を願って  クスノキ

 評価、ブクマ、感想などを頂けると嬉しいです。昔の小説を読むのと同じくらいやる気が出ます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 私も見直そうと思いました。 え……っと。一番古いのは最強アンドロイドでしたっけ。完結してないので一話読んでみて、色々とビックリしました。 編集できるほど上手いわけではないですけども。 今でも…
2018/07/29 09:17 退会済み
管理
[一言] 初めてだけではありませんが、 初期の文章を読んでみました。 そしたら確かに書きたいという意欲は物凄かったのだなということを再確認できました。 私自身の作品の紹介のような感想欄で申し訳あり…
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