表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強魔法使いで先生になるはずの俺が教え子の使い魔に!?  作者: 雅國
第3章 未定 ~本当のギフト~
79/94

第77話

「ソフィア!そっちに行ったよ!」

「うん!そっちはミレイお願い!」

「わかり、ました」


 俺達は今、Cランクのクエスト『トレントの討伐』のため、フォルティスの町から馬車で半日程度の場所にあるリリウッドという名前の農村、更にその外れにやってきていた。


 今回のクエストには、この前の旅行の時から仲良くなったミレイも一緒だ。


 3人は更に仲良くなったのか、ソフィアやミレイもさん付けで呼んでいた呼称が、いつの間にかお互いに呼び捨てになっていたりする。


 トレントは木の魔獣で、Cランクに相当する強さを持つ。が、数がいるとBランク相当のクエストになってしまう。


因みにソフィア達は皆Cランクなのだが、受付嬢のセリカの配慮で、Bランク相当の今回のクエストも受けさせてくれたのだ。


まぁ、一番の理由はミレイという心強い仲間が増えたことだろうけど。


 トレントは木に擬態して近くを通る魔力を持つ者を襲う習性があり、旅人やレジスタンスに恐れられている存在だ。


 ココナは複数のトレントから繰り出される鋭い枝の攻撃を避けながら、弱点である核がある幹を蹴りで砕いていく。


 そしてソフィアはアクアレイザー等でトレントを撃ち抜いていき、ミレイはトレントを凍らせたりして、2人をサポートしていた。


 本来、トレントが複数いる時は危険度が増すため、遠くから狙撃するように1体1体倒していくのがセオリーだ。


 しかし、ソフィアとミレイの魔法による攻撃と支援、ココナの身体能力のお陰で、セオリーではない方法で次々と葬っていった。


(うん。ソフィアの魔力制御力はかなり成長してるな)


 ソフィアの戦う姿を見て、俺は素直にそう思った。


 かつて初級魔法ですら苦戦していた姿が考えられないぐらいに、ソフィアは成長していた。


(これなら俺の補助無しでも普通になら戦えるんじゃないか?)


 ダブルとかの協力するスキルはともかく、普通に使う分なら問題なく・・・。


「ソフィアっ!!それ、多過ぎっ!!」

「へ?」


 ミレイの叫ぶ声がした後すぐに、ソフィアを中心に、突風ともいえる魔力の嵐が吹き荒れた。


「きゅ~~・・・」


 風が収まった中心では、ソフィアが目を回して倒れていた。俺は慌ててソフィアの元へと向かった。


「ソフィア!」

「ソフィア、大丈夫?」


 そこへ丁度最後のトレントを倒した2人がソフィアの元へとやってきた。


 俺はソフィアの状態を確認する。


「・・・・・・にゃ」


 どうやら魔力の衝撃を直で食らったためによる気絶だった。これならすぐに目を覚ますだろう。


 俺は見下ろすココナとミレイの顔を見て、大丈夫だと意味を込めて頷く。


「大丈夫みたいだね」

「ココナも、猫の言葉、わかるんです?」

「分からないけど、リアンが何を伝えようとしているかは何となくわかるよ」


 ココナとはそれなりに長く一緒にいるしな。


「そう、なんですか。いつも逃げられるイメージ、あったので意外です」

「うぅ、そうなんだよぉー。モフモフしたいのに」

「・・・・・・・・・・それが原因なのでは?」


 ミレイの言うとおりだ。だから逃げてるんだよ。


 ミレイの呟きに気付くことなく、ココナは項垂れていた。


 それからその場で休憩すること30分ぐらいで、ソフィアは目を覚ますのだった。



 ☆     ☆     ☆



 クエストから無事に帰還し、日が暮れる頃には家に帰って来ることが出来た。


 そして、ソフィアから今日の魔法が失敗した時のことを聞かされた。


 ソフィアは水属性のアクアレイザーを放った直後に、風属性のタービュランスを放とうとして、暴発してしまったみたいだ。


 恐らく、違う属性の魔力の切り替えが上手く出来ていなかったのだろう。


 ミレイが「多過ぎ」と言ったのは、水属性の魔力がまだ溢れる中で、多くの風属性の魔力を制御を始めたから、魔力が多く感じたのだろう。


(うーん、そういうところはまだまだ甘いか)


 いつもなら俺が制御しているので、切り替えはしっかりとしている。だから、別属性の上級魔法でも連続発動が可能なのだ。今回はそれを1人でやろうとして、魔力制御での切り替えが上手く出来ていないまま使ってしまい、魔力が混ざり合い、結果暴発をしてしまったのだ。


「どうやったらリアンが制御してくれている時みたいに出来るのかなぁ」


 ソフィアはベッドに身を投げ出し、足をパタパタさせながら呟いた。


 俺は今後ソフィアにどう教えていこうかと、ソフィアの背中を見ながら考えていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ