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最強魔法使いで先生になるはずの俺が教え子の使い魔に!?  作者: 雅國
~ルマルタ襲撃と過去の幻影~
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第64話

「な、なにが起こって」


 シエルは森から現れた黒い影を纏う人を見て唖然としていた。それが放つ殺意が尋常ではないのだ。


「このやろ!!」


 レジスタンスのメンバーの男1人が背後からそれに襲い掛かる。

 すると、長い髪と思われる物が生き物のようにうねり出し、男の身体に巻き付いた。


「何しやがんだ!!このっ!・・・・なにを・・・」


 男は最初は足掻いていたが、突然電池が切れたオモチャのように動かなくなる。

 髪を解くと、男はその場にどさりと倒れ動かなくなった。


 そして、それは持っていた心臓を潰し、貫いていた男も放り捨てる。


「ファイアランス!!」


 遠くからメンバーの1人が魔法で攻撃する。

 魔法は見事に命中し、それを炎に包んだ。


「へへっ」


 魔法を放ったメンバーは得意気に笑う。


「っ!?」


 が、突然炎の中から黒く淀んだファイアランスと思われる魔法がメンバーの腹に突き刺さった。


「ぐあぁぁぁぁ!!!」


 そして、そのまま炎に包まれて倒れ動かなくなる。


 それは炎の中からゆっくり歩いて出てきた。着ていた服は焼けたようだが、肌は傷1つ負っていない。


「女の・・・ひと?」


シエルは遠目で見てわかったのは、服が焼けてしまい肌が露出したシルエットが女性と思われるものだということだ。


 それは自分の身体を見て、何かぶつぶつと言っている。すると、影がそれの身体を覆うように動き出し身体を隠した。


 レジスタンスのメンバーは仲間が数秒で何人も殺られてしまい、それから距離を取り始める。


 だが次の瞬間、メンバーの1人にそれは襲い掛かり始める。そしてまた1人、また1人と確実に殺していった。



 ☆     ☆     ☆



「フォ、フォトンレイ」


 俺達は森の中に無数いる氷に閉じ込められたアンデッドを葬りつつ、屋敷へと向けて走っていた。


「はぁ、はぁ、んくっま、まだぁ?」

「もう少しですわ」

「頑張れ!ソフィア!」


 ただ1人、ソフィアは息があがっていた。なんか妙に艶かしく聞こえてしまうのは俺だけなんだろうか。


「ソフィア!多いからお願い!」


 前方に複数のアンデッドが見え始める。


「んくっ、はぁ、はぁ、フォ、フォトンレイ」


 ソフィアは疲れて魔力制御が甘くなっているので、俺が魔力制御を行っている。


 これならソフィアは魔法名を言うだけでいいからな。


「ありがと!後残ったのはココナがやっちゃうね」


 ソフィアにそう言い残してココナが1人で突っ込んでいった。


「ごめんなさい、ソフィア。わたくしに負荷を掛けないために」

「い、いいんです。はぁ、はぁ、私の、方が魔力量、多いですから」


 実はカリーナはここまでほとんど魔法を使っていない。いざって時に魔力切れを起こさないためだ。


「ほら、少しだけ休んで下さいな。この辺りからアンデッドも増えてきてますし」

「は、はいぃ・・・んっ!?」

「ど、どうしましたの!?」


 カリーナがソフィアの肩を支えるように触ったら、ソフィアは艶かしい声を上げた。


「ん、な、なんでも、なんでもありませんから」

「そう・・・ですの?」

「・・・・・・・」


 恐らくソフィアの身体は俺が魔力制御をずっとしていたから敏感になっているのだろう。

 疲れているのも走り疲れただけではないはずた。


 ソフィアは近くの座りやすい岩に腰掛ける。


「んっ、冷たい」


 ソフィアが顔を赤くしたままボソッと呟いた。


「にゃ?」

「ん、大丈夫。大丈夫ですから」


 俺が心配して声を掛けると、ソフィアは頭を撫でながらそう言ってきた。


「戻ったよ。ってソフィア、大丈夫?」

「う、うん。少し休めたから」

「ソフィア、もう少しですから頑張るのですわ」

「ん、はい」


 俺達は移動を開始する。そして、屋敷が見え始めると、周囲に異変が起きた。


「なんですの?これは」

「これって・・・魔獣の死体?アンデッドもいる」

「・・・酷過ぎる」


 ここまで来る途中、ぱたりと魔獣やアンデッドが出なくなったのだ。

 不思議に思いながらも進んで、屋敷が見えてきたら、辺りに魔獣やアンデッドが無数に動かずに倒れているのを発見したのだ。


 魔獣は死んでいるようだが、アンデッドも原型を留めたまま動かずにいた。


「死んでいるのですか?」

「動かない・・・ですね」


 アンデッドの近くに行っても、反応は何もない。

 動く気配もないことから死んでいるものと思われる。

 だが、アンデッドは光属性で倒すと塵となるため、目の前に広がる光景のように原型を留めたまま死ぬことはあり得ないのだ。


「いったい何がどうなってますの?」

「わからないです。でもあのお屋敷で何かわかるかもしれません。行ってみましょう」


 疑問は何個もあるが、俺達は取り敢えず屋敷の中へと向かうことにした。

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