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冬【詩or短文】

冬の花

作者: ふみわ

 今日、冬の花を見た。

 真っ赤な寒椿。

 霜焼けしたみたいな花弁は、触れれば呆気なく落ちてしまいそう。

 どうして、冬に咲くの?

 他の花たちは蕾のまま身を固めて寒さを堪えているのに。


 冬の花は、当たり前だけど、冬に咲く。

 そこに意味なんて、きっとない。

 春に桜が咲くように。

 夏に向日葵が咲くように。

 秋に桔梗が咲くように。

 冬には寒椿が咲く。


 ひょっとしたら、冬が好きなのかもしれない。

 きっと冬に恋をしているんだわ。

 赤いのは霜焼けのせいじゃなくて、恋をしているからなのね。

 真っ赤な貴女は白い冬にお似合い。


 冬の花を見た。

 恋する花だと思った。

 暖かい恋心があるから、きっと寒くない。

 冬はいつか、その花に恋をするだろう。

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