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異世界で楽しいセカンドライフ  作者: 附箋
ナンシー家騒動
5/20

4話「武具屋」

おそくなり本当にごめんなさい!

書くのが遅かったので前の話から飛んだりしてますがまずは投稿です!


9/12 サブタイトル変更しました。

「悪かったな」

「え?いきなりなんですか」

王の判決が出た後しばらく黙っていたフォルゲン隊長が謝ってきた。

大体の予想はつくけれどいきなりすぎたので素で聞き返してしまった。


「いや、お前の言っていたことをずっと否定していたことをだな」

「あ、やっぱり」

「なんだ分かってたのか……」

「まぁ予想はついてましたね。でもフォルゲン隊長が謝る事なんて何もないですよ」

俺は本心を口にした。

所詮人間なんてそんなものだ。自分の信じたくないものはどこまで言っても信じたくない。

それも、タイミングが悪すぎた異世界人など……


「だが俺はお前が異世界人であることを……」

「フォルゲン隊長それ以上謝らないでください気持ち悪いです」

「お前」


これもまた本心だ。フォルゲン隊長に謝られるのなんか気持ち悪い。

何でだろうか


「じゃあまあ、気持ちを切り替えるかな」

「そうそう!それでこそフォルゲン隊長!」

「さて、王からの命令だまずはどこから案内しようか」

「そうっすねー家は最後でいいとして、まずは身の回りのものをそろえれるところとか?」


正直どこまで自分の知識が通じるかわからない。とりあえずは生活に必要なものがそろえれるところにでも案内してもらおうと思ったのだ。


「身のまわり?食べ物とかじゃなくか?」

「ええ、食べ物も大事ですけど、どの道まだお金もってないですし。飯テロ避けたいですし」

「メシテロ?なんだそれは飯に毒でも入れるのか?」

「いや、そうじゃないんですけどね」


そりゃわからないよね。

真夜中にめっちゃおいしそうなご飯の写真とか見てしまうなんてこと、この世界にはありはしないし。

そもそもテレビというものを見かけていない気がする。

場所的な問題なのか、それともお約束でそんなものはないのか。

まぁどちらにせよ、今はテレビなんて見てる暇もないしな。


「とりあえずそうですねぇ服屋とか?」

「服屋?なんだそれは?」

「え?」

「服はみな武具屋にあるが」

「あーへぇ」


こんなところで違いが出てきやがりましたか。なんだよ服と武具が一緒のところって。

武具はまぁいいだろう。ああ、初心者用みたいな感じでセットであるのはわかる。

だが、服も一緒って。

おしゃれだとかに興味はないからいいけれど。もしこれがおしゃれ大好き人間だったら即死しそうな内容だ。

正直今のおしゃれとかいうものにはついていけない。一周回ってダサいと思うほど。


「あー、じゃあそこでいいです」

「ふむ、ならここだ」


そういうとフォルゲン隊長は右を向いて指さしていた。

そこには武具を売ってそうな如何にもな店だった。


「こんなところで服売ってるんですね」

「まぁそう数は多くないがな」

「やっぱり」


そうだろうとは思っていた。話もそこそこにフォルゲン隊長が中に入っていった。

俺もそれについていく感じで中に入った。


「らっしゃい!おお、フォルゲンじゃねーか!なんだぁ?まぁた武器でも派手に壊したか?ガハハハ」

「違うよ!今日は客人の紹介だ」

「客?」


中に入るとスキンヘッドのガタイのいいおっさんがいた。そのおっさんはフォルゲン隊長の事を知っているようで、何やら笑っている。フォルゲン隊長がこちらに目を向けながら案内すると怪訝そうにこちらを見てきた。


「紹介する、こいつはユウマ・アマノ。異世界人だ。で、この人がこの店の主ゲイル・オルビだ」


フォルゲン隊長が超簡単に俺たちの紹介をする。


「どうもユウマ・アマノです。これからお世話になります」

「おう、俺はこの店の主ゲイル・オルビだ」


二人とも改めて自分の口で自己紹介をする。


「しかしなんだ、お前さんそんななりで生きていけるのか?」

「そんなこと言われましてもねぇ」

「ステータスはどんなもんよ」

「ステータス?」


なんだその無駄に心躍る単語は。もしかしなくても、こちらの世界はそういう世界なのでしょうか!?

いやぁ盛り上がってまいりましたね!


「なんだ、ステータスも知らねーのか」

「すみません、異世界人なもので」


とりあえず表面上は落ち着いておこう。ここで変に盛り上がると完全に痛い子だ。

それにしてもステータスか。どうやって見るんだろうか。ここでも見れるのかな?


「そうだな、ステータスを確認していなかったな」

「そんなに簡単に確認できるんですか?」

「いや、これが案外めんどくさくてな。自分の部屋じゃなきゃ確認できない」

「それだと、見栄を張るやつとか」

「ああ、いるな。ここで長いことこの店を開いているがそんな馬鹿を何度も見てきた」

「どうなったんです?」

「ほとんど死んだよ、運がいいやつは生き残れたが死んだほうがマシな状態だ」


フォルゲン隊長にステータスの確認方法を聞いていて疑問に思ったことを聞いたらゲイルのおっちゃんが答えてくれた。

だが、あまりいい話ではないな。

しかし、なんで自分の部屋じゃないと確認できないのか不思議である。

ゲームだとよほどの事でもない限り戦闘中でも確認できたりするものだけれど。

やはりゲームとは違うといったところか?

うーむ、これなら案内ほっぽり出して先に部屋に行くか?

いやでもフォルゲン隊長付きの案内は今回限りだろう。そこまで慌てて確認する必要もないかもしれん

あ、でも一つだけ確認しておこう


「あの、ギルドとかあったりします?」

「ああ、あるぞここからそう離れていない」

「なんだ?お前さんギルドに興味があるのか?」

「興味というより働き口というところですかね?」

「ふむ、なら一度お前の部屋へ向かおう。ギルドで働くにしてもステータスを確認される」

「あ、やっぱり」


そんなこんなで急に話がころころ変わりゲイルのおっちゃんの事とかがほとんど語られずに次の目的地と行動が決まったのだった。

だけどここで気付いた。王から半年は衣食住の保証と働き口くれるって言ってた気がする。

まぁ、気にしなくていいか。

有効期限がある時点でのんびりもしていられないしね。

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