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第四百十八話 対カルザル その2
「ふんっ!」
「うぉぉぉおおおおお!!!」
俺とカルザルはどちらからともなく、同時に地面を蹴り、一直線に互いへと向かう。
そして中央あたりで俺とカルザルがぶつかり合う。
「……やはりやるな」
「それはこっちの台詞だ!」
俺はカルザルと剣で交えながら、カルザルと言葉を交わす。
そして、すぐさま剣を受け流して剣を振るう。
しかし、カルザルは難なく受け流しカウンター入れようとしてくる。
それを読んでいた俺は途中で剣の軌道を変え、カルザルの攻撃を受け止める。
そして、一旦後方へと飛び、距離を取る。
「……」
「……」
そして、俺とカルザルはお互いに無言で相手を見据える。
どうやら、カルザルはまだまだ実力を出していないようだ。
その証拠に前に感じた嫌な感じがするほどのオーラを出していない。
「さて、どこまでやれるのか楽しませてもらうぞ!」
そう言うとカルザルは地面を蹴って俺へと向かってきた。




