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第二百七十話 アースハイト攻防戦 その2

 謁見の間に突如として兵士が駆けてきて声を上げた。

 ドラゴンが動き出した……一刻の優先もない!

 また被害が出てしまう!


 「落ち着け! 何があった?」

 「ドラゴンが……ドラゴンがこっちに向かっています! それとイストニア帝国、シーレント王国の方向へも向かう模様!」

 「なにっ!?」


 謁見の間に入ってきた兵士は息を切らしながらロイのお父さんに報告する。

 イストニア帝国とシーレント王国にもだって!?

 ただでさえ、厄介な相手なのに分散されたら一度に対応できない!


 「俺が向かいます! ドラゴンの数は!?」

 「えっ?」

 「いいから早く!」

 「あ、はい! ドラゴンの数は確認出来る限り三体! 一体ずつが各国へ向かおうとしているようです!」

 「分かった!」


 俺は兵士の言葉を聞きすぐさまアースハイトの城下町の北門へと魔法を発動させようとした。


 「ハル君待て!!」


 俺が魔法を発動させようとしたところでロイのお父さんに声をかけられる。


 「どうしたんですか!? 急がないと!!」

 「今アースハイトはアーティファクトを発動させている。アーティファクトを発動させているうちは外からも中からも出入り出来ない。だから、門から外には出られない。しかし、ハル君の魔法なら出入りできるようだ。すまないが頼む……」


 そう言ってロイのお父さんは頭を下げる。

 一国の王として、俺に戦わせに行かせる事にちゃんと言葉と態度を示したかったのだろう。

 そんなの俺は頼まれなくても行くつもりだったのに。俺が今こうやって楽しく過ごせているのはみんなのおかげだし、俺の力はその大事な人達を為に使うって決めてるのだから。


 「大丈夫です! 必ずドラゴンを倒してきます!」

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