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第二百三十五話 ダンジョン挑戦 パート2 その14

 俺がスケルトンリーダーに向き直ると奴と目が合った。

 そして、奴はその瞬間に俺に向かって突進してきた。


 「くっ!?」


 スケルトンリーダーのスピードは思っていたよりだいぶ速く、虚をつかれた俺は眼前でスケルトンリーダーの長剣を受け止めるのに精一杯だった。


 「ハル君!!」


 俺が危ないと見えるのだろう、後ろからシャーリーが俺の名前を叫ぶのが聞こえる。

 そして、シャーリーの水虎がスケルトンリーダーの脇腹にタックルを食らわすが、スケルトンリーダーは僅かに動いただけで、ダメージは受けてそうにない。

 逆にスケルトンリーダーが手を払いのけシャーリーの水虎が壁へと飛んでいく。


 「シャーリー! 俺は大丈夫だ! こいつより他のスケルトン達と自分らの身を!」

 「で、でも……」

 「大丈夫! 俺がシャーリーを残して負ける訳ないだろ?」

 「……うん、分かった!」


 どさくさに紛れて我ながらくさい事を言ったと思うけど、俺はこいつに負ける訳にはいかないし他のスケルトン達を倒してもらわないといけない。

 スケルトンリーダーが出て来た事によって、俺が手を取られ他のスケルトン達は余裕ができ、攻勢に出ようとしている。

 しかも、ここぞとばかりに通路の奥からどんどんと出て来ている。

 その対処に咄嗟の判断でウィルが打って出てているけど、スケルトン達の数はあまりにも多い。

 ラートやソニンの直線的な魔法では防げない場合もある。

 そんな時はウィルの変わりにシャーリーが意のままに操れる水虎がいないと綻びが出る。


 俺がそんな事を考え、スケルトンリーダーと剣を合わせていると、スケルトンリーダーが一瞬顔がシャーリーの方へ向く。

 おそらくシャーリーの水虎がやっかいになると思ったのだろう。

 本当に頭の回る奴だ。


 「おまえの相手は俺だ!!」


 俺はスケルトンリーダーを力で押し、距離を取り構えた。

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