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第二百二十二話 ダンジョン挑戦 パート2 その1

 「おぉ!! ここがダンジョンっすか!!」

 「おう、ここだ! なんか懐かしいな、ロイ」

  「そうだな。まさか今のタイミングで来るとはな。まぁいろいろあって廃れ気味だが……」

 「ん?」

 「それにしてもハル先輩って何でもありっすね!」

 「……ラートそれは言うな」

 「えっ? なんでっすか?」

 「くくっ、ラートは分かっているな」


 俺たちは今俺の空間魔法によって移動しアースハイトのダンジョンを目の前にしている。

 最初ラートがいるからこの魔法を使うかどうしようかと思ったけど、精霊と契約しているような人物だからいいだろうとなった。

 口が軽そうなのは気がかりだけど。


 でもまさか、ここに戻って来るとはな。

 俺にしてみればかつてロイと腕試しに挑戦したダンジョンで二度目になる。

 あの時は何も考えずに若気のいたりで勢いで行ったけど、今回は俺の異空間魔法によって食料などの荷物の準備もバッチリしてある。

 さらに、今回はちゃんとみんなギルドカードを持っているので堂々と中に入れる。

 以前のように盗賊に扮する理由はないのだ。


 「ちょっと待ちなさいよ! 契約破棄する気!?」

 「いやいや! あんな思いはもうたくさんだ!」

 「何言ってるの!? 男でしょ!? それに私の魔力が回復したらあんな奴ら一発よ!」

 「あの数相手では無理だろ! 男でも命には変えられない! じゃあな!」

 「あ〜!! ちょっと待ちなさいよ! 全くもう!」


 ダンジョンの入り口付近で魔法使いそうな茶色の髪の女性が冒険者らしき男と言い争っていた。

 ……なんか面倒そうな場面に遭遇したな。

 門番の人も困惑の表情をしている。

 ここはスルーして行くか。

 隣を見るとロイも無言で頷いている。

 そして俺たちはスルーして無事にダンジョンにーー


 「ちょっとあなたたち待ちなさいよ!」


 入れなかった。

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