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第二百十四話 ダンノームでの出来事 その9

 自己紹介は終わったけど、何かすっきりしなかった。

 まさかこんな展開だとは。

 でも、コルト都市国家の時も酒場でダリウスさんとであったり、酒場に行くと何か進展がある。

 この様子だと、行く先々でロイの望み通り酒場に行く羽目になるかるかも。


 「ところで、どんな武器を作って欲しいんだ?」


 俺がちょっと違った事を考えているとアドルノさんが問いかけてきた。


 「あっ、いや、あの、作って欲しいのは剣なんですけど、魔力を流したり、魔法を纏わせても大丈夫な剣とかなんですけど……」

 「……魔力を流す? 魔法?」


 あっ、そう言えば魔力纏わせるのって一般的じゃなかったな。


 「えっと……」

 「ちょっとやってみてくれ」

 「あっ、はい」


 そうだよな。

 見てもらった方がいいかも。

 それに作ってもらうのはロイのだから……。


 「ロイ、やってみてくれ」

 「あぁ」


 ロイは剣を掲げると魔力を纏わせながら魔法剣も発動させた。

 改めて見ても相変わらずどうやっているのか分からない。

 俺もこっそり練習して見たけど、片方ずつは出来ても両方いっぺんに発動させるのは出来ない。

 この辺りは癪だけどロイのセンスを認めざるを得ない。


 「……こんな事が」

 「なんすかこれ!? すげぇっす!」


 アドルノさんとラートは違った反応ながら二人とも驚きの声をあげた。

 魔力を纏わせるだけでも初見だろうし、さらに魔力と魔法剣両方発動させたのなんて人類史上初だろうからな。

 俺も負けてられない。

 また、こっそり練習しよう。


 「こんな感じです」


 俺がまた練習する事を決意していると、ロイが魔力と魔法剣を解きアドルノさんに言った。

 すると、アドルノさんは目を閉じ、しばらくしてから目を開け口を開いた。


 「これはオリハルコンしかないな」

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