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第二百一話 次の目的地

 「さて、次に向かおうか!」


 俺はみんなに声をかける。

 メイファちゃんの葬式が終わり別れを告げ、俺たちは次の目的地へ向かう為に今日ラース教皇国を立つ。

 ちなみにラース大司教は、


 「まだまだ私も頑張らないとな」


 と言って元気になってやる気を出していた。

 大司教はラース教もギルドと連携してゴルゾーラ教について調べると言っていた。

 世界に広がるラース教とギルドが連携して調べたら何か新しい情報が得られるかもしれない。

 俺は大司教にも、一つケータイを渡しておいた。

 最初は物凄く驚かれたけど、もうお約束事なので俺はいつものように俺の事を説明した。

 もちろんこの事は秘密にして欲しいという事にして。

 大司教は俺の話を聞いて古代人種という言葉はラース教の古い教典にも出てくるらしいので、また調べてみると言ってくれた。

 それと、メイファちゃんが取ってきていたフォルクレストの林檎についてのメイファちゃんの罪は問われず、今後はラース教皇国の管理の下、名産品として売り、かかった経費以外の利益は孤児院へ寄付すると言ってくれた。

 最初、霊峰であるフォルクレストに立ち入って林檎を採取して販売するのは反対意見もあったようだけど、ラース教の教えに反しないように孤児院への寄付という形を取るという事とルルがフォルクレストの祠へ許しを得に祈りを捧げると言って決まった。

 ちなみに祈りを捧げる時は安全面を考慮し俺の魔法で行った。

 いろいろあったけどラース教皇国での出来事もひと段落した。

 悲しい事もあったけど、俺たちは立ち止まっててはいけない。

 前を見て進むしかない。


 「次の目的地はアドルノ工房か」

 「そうだな」


 ゴルゾーラ教がいると思われるサラージ王国へ向かう途中の街に、アドルノ工房は世界的にも有名らしいので俺たちは寄って装備を整える事にした。

 俺が作ったのはあるけど、やはり知識で得た技術よりその道に精通した職人が作る方が良い物が出来る。

 俺が付け焼き刃のエターナル・ログの知識と技術を持ってしてもルイーズさんに勝てなかったように。

 

 「その後にサラージ王国ね」

 「うん」

 「ゴルゾーラ教なんて私がさっと引導を渡してやりますわ!」

 「え……!?」


 そう。

 装備を整えたら俺たちは敵の本拠地だと思われるサラージ王国へ向かう。

 でも、ソニンはなんて言うか……。

 ルルはちょっとそのテンションについていけてない。

 まぁいきなりこのメンバーについていくのは酷か。

 どこかで親睦を深めないといけないかな。


 「よし、行くぞ!」

 「「「おぅ!」」」


 俺たちはラース教皇国を後にした。

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