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第百八十六話 ラース教皇国での出来事 その49

申し訳ありません。

ゴルゾーラ教がいると思われる国についての記載に誤りがありました。

現在までに『ザイール王国』と表記していたものは間違いで、正しくは『サラージ王国』です。

今まで長きにわたって間違い申し訳ありません。

自分の中でゴード=ザイールのザイールが印象に残っていた為だと思います。

順次見直し、訂正していますがもし直っていないところがあればご指摘下さい。

(今後の予約投稿分も見直していますが、見逃しがあればご指摘下さい)


大変ご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。

 「それは……!?」

 「なんだそれは?」


 俺とウィルは同時に声を発する。

 しかし、反応は違った。

 エイブラム司教は黒くL型の物を片手で持ち構える。

 ウィルはそれが何か分かっていないみたいだけど、俺には分かる。

 エイブラム司教の持っているあれはエターナル・ログの知識にある『銃』って奴だ。


 「ウィル気をつけろ! それはとんでもないスピードでとんでくる魔法みたいなものだ! 当たったらただじゃすまない!」

 「なに?」


 ウィルの頭にはいっぱい疑問が浮かんでいるだろうけど、詳しく説明している余裕はない。

 銃の弾丸は魔法障壁で防ぐこともできるけど、ウィルは魔法障壁の練習はまだしていない。

 魔力操作で魔力を身体に纏うのでも防御力が上がるし今まではそれでも問題なかった。

 でも、それは銃の弾丸を防げる程ではない。


 「巫女様、もう終わりです」

 「やめろ! そんな事してもおまえがやった事はバレてる! もう終わりなんだぞ!」

 「……」


 ウィルはルルの前に立ちはだかりエイブラム司教に言葉を放つ。

 でも、エイブラム司教は銃の先をルル、正確にはルルの前に立つウィルから離さない。


 「おっと、動くなよ?」


 俺が動こうとしたのを察知してエイブラム司教が言い指先を少し引く。


 「変なマネをすると撃つぞ?」


 くそ、きっと奴の事だし自分の装備も魔法宝具(マジックアイテム)で固めてるだろうし魔法もむやみに打てない。


 「……そこを退く気にはならないか?」

 「ない」

 「ウィル様……私がーー」

 「ルルはそこにいろ」

 「でもーー」

 「大丈夫だ」

 「お兄様……」


 エイブラム司教がウィルに向き直り問いかけたけど、ウィルはすぐさま退く気はないと返し、ルルの言葉を遮る。

 そして、俺の隣ではソニンが不安な顔を浮かべている。

 どうすればいい!?


 「ふははは! 最後まで偽善者ぶりやがって! いいだろう。まずはおまえからだ!」


 そう言ってエイブラム司教は引き金を引いた。

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