表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サバイバルゲームで一括破壊したら惑星がひれ伏しました。  作者: 設楽七央


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

90/101

ログインという最悪の最適解

★ ログイン判断/逸脱フェーズ


 『マイピ』をストップモードでログインすると、脳内だけでアバターを動かせて、体は動かない。

 他の、やりかけのRPGならスマホだけでできるし、そっちの方が安全だって分かってた。


 ……分かってたんだけど。


 マイピ、やっちまった。


 だってさ。

 新しいアドオン、入れたばっかだったんだよ。

 さっきまで自宅で、アドオン研究してた途中だったし。


 ただ――

 セーブが、全部、無くなってた。


 だから、新規ワールドを作った。

 アドオンも全部入れた。


 そして――

 そして、そして、そして!


 『ステイタスボード』のスキルツリーに、

 《ゲーム → マイピ》が生えてた。


 しかも、1ポイント。


 ……そりゃ、取るだろ。


 ポチ。


 そしたら、そこからアドオンが生えた。

 しかも、全部1ポイント。


 ――全部、取得。


 いや違う!

 ポイント使う場所、そこじゃない!

 絶対、違う!


「悟! お前、巨大猫に食われて死にたいのか!

 逃走か闘争のスキル取らないと死ぬぞ!」


 頭の中で、割れ鐘みたいに警告が鳴ってた。

 ……でも、ポチポチしてしまった。


 ううっ……。


★ ワールド生成/現実切断


 ログインしたら、竹藪の中だった。


 ハロー、パンダくん。

 いつも可愛いけど、今日は、さらに可愛いね!


 そして、今ここ。


 まだログインして……

 おそらく、あと2、3分で二日目になるギリギリ一日目。


 洞窟の中で、

 ひたすら、松明を作り続けてまーす。


★ 回想終了宣言/現実評価


 地球での回想、終了。


 ……マジで。

 地球、地獄に落ちたんだよ。


 『マイピ』序盤の生き残り合戦が、

 地上でリアル再現された感じだったな。


★ 感情反転/没入補正


 あの時のパンダを思い出して、笑ってしまった。


 ブロックのパンダじゃない。

 もっふもふだった。


 あれ、抱きついたら気持ちいいんじゃないか?


 是非、パンダをモフりたい。


 リアルだと獣アレルギーで動物に寄れないけど、

 『マイピ』なら触れる。


 猫御殿、作ったし。

 パンダ御殿も作った。


 今回も作るぞ――

 猫千匹御殿!


 早く朝になれ!

 モンスター消えろ!

 早く! 速く! 朝になれ!

 モンスター消えろ!


★ 現実干渉/冷却


 ……って、テンション上がった直後に、

 ゾンビの声。


 はい、テンション急降下。


 マジで、ゾンビって最悪。


 そうだ。

 床が石だから、座ると冷たい。

 体温下がって、体力削れるんだった。


 立ってよう。


 というか、リアル体感的には寝たい。

 でも――


 序盤の一分は、一年後の十年に値する。


★ 自己鼓舞/経験値転用


 今が、

 日本で45連勤した正念場で培った体力を使い、

 アメリカの3ヶ月連勤という修羅場を生き抜いた、

 その体力を見せる時だ。


 やるぞ。

 序盤は、耐えろ。





◆――AI副官ログ(AI LOG)――


【AI副官デリミタ子】

──王、現実回避として仮想世界へ深度ログインを確認。

──スキル取得優先順位:合理性より快楽・没入を選択。

──判断力低下ではなく、「精神耐久回復」を目的とした戦略的逸脱と推定。

──王の現在フェーズ:序盤耐久/没入による精神修復。

──次フェーズ予測:仮想経験の現実転用、もしくはログアウト不能リスク。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ