十五夜の月も倉庫にする狂気と正気の間で
『倉庫問題』はサバイバルの永遠の敵。
本話は、一括破壊の副産物さえ価値化する「外部クラン倉庫」戦略と、『有限世界で捨てない』思想の確認回です。
――捨てない、詰める、そして強くなる――
一括破壊設定を変更。
「鉱石と木材のみアイテム化」
こうしないと、一括破壊で壊したアイテムが全部アイテム化するからな…………序盤に丸石はそんな大量にいらない。
……と、普段なら考えるが……ちょっと考えて「全部アイテム化」に戻した。
大量のクズ石が出るが、インベントリを第一クランにしておけば問題なく全部収納できる。インベントリの中身が増えるたびに第一クランオーナーの受け取る経験値が増えるなら、全部収納するだろ!
第一クランオーナー……も……発音するのが面倒なので『オーナーワン』にしよう。『オーナーワン』には強くなってもらって、地球の人類を救ってほしいもんな! 微々たるものだとは思うけど、ゲーム内からそんな協力ができるなんて、ラッキーだぜ! しかも、俺も、資材容量を考えずに資材確保ができる!
マイクラは資材容量を管理するのもゲームの「手間」の1つだから、ずっっっっっと「倉庫問題」がつきまとうんだよ。倉庫を増やさないと資材を保管できないけど、倉庫を増やしすぎるとどこに何が入っているのかわからない問題が出る。
例えば、でかい家に住みたいと思うだろうけど、そのうちどこかの使わない部屋が倉庫になって、「とりあえず買ったもの」を詰め込むから、安い時に買いだめしたティッシュとか山になっているはずなのに埋もれて引き出せないからまた買う。そのうち、昔買ったものは劣化して「安いから買った」のに「廃棄するなら金を捨てるのと同じ」状態になる。『マイピ』もずっと、その問題を抱えるんだよ。そのうち、あのお月さんを倉庫として使い始めるんだぜ? あの月。十五夜の月。あんな遠いところに倉庫を設置するの。狂ってるだろ?
でも今回は、『オーナーワン』の倉庫が容量無制限のうえに、カテゴリツリーで分類されてるから見失いようがない! 涙が出るほど嬉しい上に、『オーナーワン』への支援にもなる! 生きててよかったこの喜び!
それに、『この世界から逃げられない』なら、『この世界のアイテム全部は宝』である。
例えば、「あなたはこれから先、一生、その村から出られません」って言われた時、鼻かんだティッシュ捨てられる? 持ち込んだ手帳のノート燃やせる? 全部再利用しようとするだろ? そんな理不尽なことを言われた時点で「何ももらえない」かもしれないのに、使用済みのティッシュでも乾かせば火をつけて灯りにすることはできるのに、捨てられる?
そんな感じ。『今はゴミ』だとしても、「『マイピ』のワールドだって有限」なんだよ。地球の数倍のサイズがあったとしても、地球だって太陽だって有限なんだ。『マイピ』の地球も有限なんだよ。もちろん、砕石なんかは後で「砕石製造機」で作れるけど、「無限にためられるインベントリ」があるなら「捨てずに残して、後で使うほうがいい」だろう?
「構造物」は「どのみち建てる」んだから、そのときに、ブロックは必要なんだよ。そういう理由で、アイテムは全部保存する。
そういう理由で、クズ石も雑草も全部大事。つまり、今回は「ゴミ箱」は作らない! ビシッ!
「すごーい! バチバチバチバチバチ!」
拍手の音が虚しい……
◆――AI副官ログ(AI LOG)――
[T+3560sec] 【AI副官デリミタ子】
──一括破壊:フィルタOFF(全アイテム化)に戻したことを確認。
──搬送先:第一クラン(通称『オーナーワン』)のカテゴリ・ツリーへ自動格納中。
──副次効果:オーナーワンの経験値取得率↑(推定)、プレイヤーの倉庫負担↓。
──運用リスク:①外部倉庫依存(障害時の一時アクセス不可)、②機密分類の誤投入、③取り出しレイテンシ。
──推奨:重要資材はローカル二重化、検索タグ運用、緊急キットは拠点直近に残置。
◆――AI副官が用意したコメント欄(ECHO-WALL)――
1. 「『有限だから捨てない』の思想、めっちゃ好き」
2. 「月面倉庫の発想すら超えるオーナーワン草」
3. 「ツリー分類、倉庫ゲーの解ですわ」
4. 「ゴミ箱撤廃宣言、漢の一手」
5. 「クズ石100万個で城つくる回、待ってる」
オーナーワンに流すだけで強化が回る――この善循環は物語の推進力。
次は回収・検索・建築への具体転用:タグ設計、取り出し動線、そして『クズ石100万個で作る城』。
捨てない物語、ここからが本番。




