表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神が宿る世界で  作者: 斑鳩
一章チーム[アブノーマル]結成
3/29

神の如き強者(アザゼル)二

「君は意識を失っていて、自身の置かれた状況を理解していない様だから、言わせて貰う。君に帰る家は無い」

「はぁ?」


黒白院のその言葉に思わず、出た言葉だが、その言葉の意味を考え、直ぐに理解した。

家が何者かに襲われ、自身の身体が貫かれた事実を


「なんで塞がっている?」


廉は自身の胸に手を当てて、確認する。何度も、何度も、何度も、幾ら触れてもそこには穴と呼ばれる痕跡は無い。廉は直ぐ様、服を脱ぎ捨てる。


「何で、なんで⋯⋯塞がってる?何で!何で!俺は生きている?」


廉はその疑問を抱えたまま、目の前の男を睨見つける。


「皆んなは?」

「当然、出てくる疑問だろうね⋯⋯山梨は焼け野原となった。だが、死者は五十名で食い止められた。いずれ知る事実だがらこそ、ここで言っておこう。君のご両親は殺された⋯⋯兄である木山きやまエンマは生き残り、チーム[雷帝軍]に所属となった」

「兄貴は生きているんだな?」

「あぁ、君と同じく、炎系統の魔法は消えているが、閻魔大王えんまだいおうの能力者であると、断定された」

「閻魔大王?」

「⋯⋯私自身も能力名しか知らされてない。詳しく、直接聞くといい。と、言っても暫くは会えないだろうが」

「俺は死んでいたはずだ?ここでは死者を蘇らせる者でも居るのか?」


息を荒くさせる廉に黒白院はため息混じりに答える。


「落ち着け、そんな事が出来れば君のご両親も生き返らせている。君の兄から聞いた話だ⋯君は心臓は幼馴染である檜山仁ひやまじんによって貫かれたそうだ。君は間違い無く、死んでいたそうだが⋯⋯気づくと君の身体は炎に包まれ⋯⋯炎の魔神の如くと君の兄は言っていた」

「炎の魔神?」

「私も見ていた訳ではなく、聞いた話で半身半疑な状態だ。それはここに居る防衛局の全ての人間がそうだろう。だが、局長である橘吉凶たちばなきっきょうだけは、君にチームを作らせる事を私に指示をした。君の地元の山梨が襲われた様に世界全国で同時に襲われた」

「⋯⋯世界同時に?」

「奴等は管理する神(マネジメント・ゴッド)を名乗り、世界に宣戦布告をした。日本も抗う為の組織を早急に造る事が決定した。君もその内の一つのチーム[アブノーマル]を造って貰う」

「何で、俺なんだ?」

「橘吉凶は君を気に入って居るようだ⋯⋯そうだとしか言えない」

「断ったら?」

「断って貰っても良いが、日本人のほぼ全てが防衛局に何らかの形で協力関係にある。それ以外の人間は我々の敵とみなされる。君の幼馴染である檜山仁は敵側である管理する神(マネジメント・ゴッド)に付いた様だ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ