とある孤島での出来事
この島では、地域ごとに会社があり、
各会社が自衛のために主に木刀などで武装しながらも
一部の会社は銃器の所持にまでいたっている
この島で最も強力な武器は機関銃でアーメン社、ロダン社、チャイカ社が所持している
それ以外は、ナーロッパ社とそれ以外の数社が拳銃を持ってる状態である
ロダン社 社長プーロン
「おい、ゼレキ、てめえ最近、足抜けして、ナーロッパ株式会社
に提携してくれと頼み込んでるみたいじゃねーか、ふてー野郎だ、二度とそんな気起こさないようにヤキ入れてやる」
ウク社 社長ゼレキ
「もともと脅されて傘下にいただけだろ、何年も前に独立開業したのに社内人事にまで口出ししてきて
みんなおかしいって言っているよ、それに盗んでいったドンパ社製の車を返してくれないか」
プーロン
「おう、よく言ったぶっ殺してやる」
プーロンがゼレキに木刀で殴りかかり、ゼレキもまた木刀でもって反撃するが、いかんせんプーロンのほうが体もでかく力も強いのでゼレキはそこらじゅうを殴られ傷だらけである
一方、プーロンもゼレキを侮り過ぎていたのか、傷を作っている
ナーロッパ社では、ウク社との提携について話し合いが持たれるが
ウク社はロダン社の敷地の隣にあること、プーロンからウク社と提携したらカチコミかけると脅されていることなどから提携を断ることとした
ナーロッパ社の若手経営企画部員心のつぶやき
「ゼレキさんが今、プーロンから木刀で攻撃されてるけど、提携したり、提携しなくても直接に助太刀したらプーロンが機関銃を使うかもしれないからな、
機関銃を使う争いになんてなったら提携してるアーメン社さんの機関銃でないと太刀打ちできないし、機関銃の打ち合いになんてなったらこの島の住民で生き残れる者なんていないだろうな
ゼレキさんたちはかわいそうだけど、できることは傷薬と使いやすそうな木刀の提供、それとロダン社との取引打ち切りぐらいだな」
ナーロッパ社の別の若手経営企画部員心のつぶやき
「ゼレキさんの会社の立地がロダン社の隣だからな
ロダン社が今みたいに御用労働組合からの横滑り社長が決まるのでなく、自由な多数決で社長を決められるようにならないとロダン社との提携は却って争いの火種になるだけだな」
ナーロッパ社内では、女性社員を中心にゼレキさんに守られている奥さんにも木刀がかすって少し傷を負っていることから重役層の弱腰を突き上げてる
再びナーロッパ社の若手経営企画部員心のつぶやき
「女性社員陣は、ゼレキさんを守れといってるけどこの島に警察はいないんだぞ
前に警官の役割を引き受けてくれてた、アーメン社さんはもうやらないって言っているしいくら突き上げられても直接介入は危険すぎるな」
アーメン社の若手経営企画部員のつぶやき
「もう、この島で警官の役割はやらないほうがいいな、良かれと思って足抜けに関わってきたけど、慈善事業ばかりじゃやっていけないし、いくらかの役得を得ようとしたぐらいで悪者にされるのはごめんだな
今回の足抜け騒動は当事者同士で決着つけてもらえばいいだろう
ウクさんへのサポートは、ナーロッパ社さんと同じ程度にしてなるべくナーロッパ社さんにうちの前面に出てもらうことでいいだろう」
アーメン社内でも、女性社員を中心にウク社をもっとサポートしろと最近就任したバイダ社長を突き上げてる
バイダ社長は女性社員を中心に支持を集め社長に就任したので、今回のことでは厳しい立場に立たされている
一方
最近成長著しく島内二位の経済力を誇るチャイカ社は、島内の覇権争いでアーメン社との関係が拗れてきており
どちら側につくのか慎重に様子を見極める動きとなっている
チャイカ社の若手経営企画部員のつぶやき
「うちはロダン社さんと一緒で労働組合からの横滑りで経営に参画する仕組みでないとうまくいかないからな
社員数も多いし、社内の多数決で社長を決める方式になんてしたら、すぐにバラバラに分裂して落ちぶれてしまう
そんなこと絶対避けなきゃならないんだから、ロダン社も同じ方式のままでいてもらわないと困るな
今回はとにかく様子見だな」
かくて
プーロンとゼレキの戦いは続くのであった