盛りガールなくっころガール
ネコの写真加工、めちゃ流行ってたよね
標的の内容が書かれたリストを見る。
大剣を手に持ちキメポーズをしている女の写真が載っている。
まつ毛はツルツルピンピン、唇はプルンプルン、
ネコの耳とヒゲのイラストで飾られている。
「どうした、かかってこないのか?」
目の前には、恐らく標的であろう女。
いや、写真盛りすぎじゃね?
ということで今回の標的は大剣使いである。
正直大剣はあまり得意ではない。
短剣があっさり弾かれて、そのまま身体を切られかねないからだ。
「アタシに勝てる訳ないよ」
かなり高圧的なアンドロイド。
多分同人誌とかなら束縛されて、エッチなことをされてしまうだろう。
「行かせてもらうぜ!」
「あアン、イカせてもらうなんて////」
なんで今日ヤヒロさん付いてきたんですか。
互いの剣が唾競り合う音がなんども響く。
なんとか腕力を使い大剣を弾いていく。
「貴様なかなかに良い太刀筋だな」
「タチ……////」
「あぁ、アンタも良い筋してんよ!」
「スジ……!////」
「全身にビリビリ響いちゃうねぇ」
「身体中が痺れる////」
「ヤヒロさんうるさい!」
「アンタ、うるさいよ!」
二人の声が同時に響く。
ヤヒロさんはハァハァ息を荒げながらゴメェンと謝った。
「ここで終わらせる!」
「なッ!……ッくゥ!」
大剣が上からブンと振りかざされる。
ナイフで弾こうとしたが、重量感に耐えられない。
そして俺の手が負けて、ナイフが吹っ飛んでいく。
「まずいっ」
「終わりだよォ!」
次に来る衝撃に備えて、顔辺りで手をクロスにする。
目を閉じて受け止め……。
あれ?
おもむろに目を開くと、そこにはヤヒロさんの背中。
もしかして、俺のために身を呈して……!
「ヤヒロさんッ!!」
「え、何かしら」
振り返ったヤヒロさんは、ピンピンの元気だった。
「くっ、ころせ……」
その一言を発して、大剣の女は息を引き取った。
「あの時何が起きたんですか?」
帰り道ヤヒロさんに問いかけると、んーと悩んでから答える。
「仰向けに倒れてるイクサくんの股間を確認したくて……」
俺のピンチに、俺のチ○コを確認しに来たのか……。
「そしたら私にビックリしたらしくて、大剣を頭に落としちゃったみたい」
最期自滅かよ!
とにかくヤヒロさん(のスケベ)のおかげで命を救われました。
(ハァ……今日のイクサくんもカッコいいわ)
あと、本日も、背後から武桐さんの霊圧を感じています。
武桐さん好きなので皆にファンアート書いてほしいです。
特に前脛骨筋の部分とか。