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9.自己紹介とアダマンタイトについて少々。

初めに言いますが、これはファンタジーです!

「私は考えたのです。鋼抜鍛雷殿が──」


「──ちょっと待て」


「はい?」


「そういえばお前、そろそろ名乗ったらどうなんだ?」


「──鋼抜鍛雷殿! 私は既に5回ほど名乗っておりますぞ!」


 ん? 何時名乗った? ……あ。そう言えば最初はろくに話も聞かずにコイツ蹴り出してたな……。


「ふふん! しかし、私は鋼抜鍛雷殿に名を聞かれたならば、幾ら健忘しようとも100回であろうが1000回であろうが名乗りましょうぞ!」


「そうか……」


 流石に100回も健忘は……ん? こいつ、俺を馬鹿にしてるのか?


「私の名はエレントール! 古エルフ語で星兄弟と言う意味です! そして私の妹の名はメレアイン! 黄金森という意味で──」


「ちょっと待て。なぜそこで妹の名が出る……!」


「おっと。これは失礼。先走ってしまいました」


「先走った……?」


「私にとってエリノール王国とは妹、妹は王国でありエリノールそのもの! 私の故郷であり偉大な祖国! 私の行動、大義の原点は全て、──妹メレアインに通ずる!」


「そうかよ」


 コイツの妹と、エリノール王国は別なので注意。さて、フラー堀を続けるか。


「そこで私は思ったのです! 鋼抜鍛雷殿がエリノール王国に来ないと言うのならば、エリノール王国をここに寄こせばよいのです!」


 おいまて、それって


「我が妹、メレアインを是非弟子に!」


 おいおい……こいつみたいなのがもう一人増えるのかよ!


「いや、ちょっと待て──」


「──では今すぐ連れてまいりますぞ! 数日待たれよ!」


 数日は今すぐじゃないだろ!


「じゃなくて、おい! おいっ! ……あ~行っちまったよ」


 はぁ~……やれやれ……。あ~もうどうしようもないので、諦めて俺はフラー堀、樋入れの続きをする事にした……。俺は作業を再開する……。あ~あ。あいつがもう一人増えるのか……。


 俺はセンを両手で持って手前に引く。すると刀身の峰からスルスルっとまるで糸の様に鋼の削りカスが舞い散る。俺は一人で愉快になった。俺の作った道具が俺の要望に見事に応えてくれる。これはいつだって気分が上がる。


 この道具の素材はアダマンタイト魔鋼合金……。なんのこっちゃわからんだろう。ファンタジーだ。アダマンタイトから説明しよう。


 この世界での『アダマンタイト』は簡単に言うと、魔鉱石化ボルツ、つまり魔法の宝石化した多結晶ダイヤモンド:ブラックダイヤモンドの『天然の魔鋼』だ。色は黒。


 今の所、魔鉱石を魔鋼にする能力、魔法の宝石に可塑性(かそせい)(打ち延ばしたりできる事)を持たせれるのは俺だけの様だが、その秘術の原点となった魔鉱石を魔鋼にするヒントとなったのが、この『アダマンタイト』、『天然のボルツ魔鋼』だったのだ。


 モース硬度は10。通常のダイヤモンドと同様に非常に硬い。


 因みに通常のダイヤモンドは靭性がそこまで無いので、ハンマーなどで強く叩くと砕け散る。その靭性は例えるなら硝子並みだ。サファイアやルビーよりも靭性が無い。


 余談だが、スマホや時計で使われるサファイアガラスは硝子より靭性が高いので硝子よりかは割れにくい。硝子を7.5だとしたらサファイアガラスは8らしい。まぁ……その差はピンとこないが……。


 しかしボルツ、別名カーボナード(カルボナードでググるとベルギーの郷土料理が出て来るので注意)は、細かいダイヤの結晶が寄り集まって出来ている為、靭性も高い(割れにくい)。その靭性は硝子を7.5だとすると、ボルツは10だ。


 そのボルツが、自然の力を借りて魔力を帯び、ちょっとした鋼の様な可塑性を持ったのがこの世界での『アダマンタイト』だったのだ。


 だが、残念な事にこのアダマンタイト、硬度と靭性は優秀だが、可塑性(延性材料)化はしても、まだまだその性能、『展延性』が悪い。


 展延性。力を加えて行くと『もう限界!』と言う点を『降伏点』と言い、剣なら折れるか曲がる(変形する)かする点なのだが、ここで折れてしまうのが『脆性』で、曲がったりして踏ん張るのが『展延性』だ。


 叩いたりして別の形に加工するのに必要な性能と言える。


 これの弱点を補う為に、展延性のある他の魔鋼を合金して作ったのがアダマンタイト魔鋼合金だったのだ。その魔鋼とは、


 ──人工製錬オリハルコンだ。


 とか、色々考えていたら、なにやら開け放ったドアの外からガヤガヤと騒がしい音が聞こえてくる。


「──領主様! ここです! ここに私を殴った輩が居ますっ!」


 ふん……。

 処女作から次回作への繋ぎとして、軽い気持ちで書き始めたこの小説。気付けば書くより膨大な時間を調べ物と勉強する時間に費やしており頭がパンクしそうです。解釈の間違いが多々ありそうでビビりまくりですが、ファンタジーという点に逃げの一択です。


 宝石等の靭性と、鋼等の鋼材の靭性を比較する材料が見つからなくて困りました。比較できるものなのかも怪しい。しかし靭性を破壊(割れるとか破断とか)に至るまでのエネルギー量と取れば可能なはずでは?


 硬さや靭性と言うのは、かなり奥が深いですね。


 ただ、物語としては眠たくなる話かも!

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