4月2日 5
教皇様がそう、壇上におられる四人の『聖女』様に声をかけられると、
「では、マリアンヌ様、壇上に登られ、『聖女』様方の前まで行きますわよ」
そう言われたセレスティアーナ様に手を取られ、壇上に上がって行きました。
『聖女』様方の前まで来て、どうすれば良いのかと思っていたら、右端におられた『聖女』様が水のような液体の入った、変わった形の黄金の器を持って近づかれました。
それを見てセレスティアーナ様が、
「この聖杯をお持ちになられて」
そうおっしゃられるので、中身がこぼれないように両手でしっかりと持ちました。
すると、その聖杯の中の水が徐々に無くなっていき、やがて淡い光が聖杯から輝き、そして、ふっと一瞬で消えてしまいました。
私には何が起こったのか全くわからず、言葉にならない声を発することしかできませんでした。
「聖杯は無事に、天に届けられました。
その事実を我ら『聖女』一同はしかとこの目で確かめさせていただきました。
ここに、新たなる『聖女』マリアンヌの誕生を、天の神に感謝致します」
「「「「致します」」」」
私に聖杯を渡された『聖女』様の言葉に続いてセレスティアーナ様含む他の『聖女』様も宣言されました。
どうやら、これで登録の儀は終わったらしく、私は急激な疲れで意識を失ってしまいました。