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第21話 ペペロンチーノ奴隷編開幕

前回のあらすじ

狼の獣人との足の引っ張り合いから何故か奴隷行きに、その過程は果たして語られるのだろうか。

 

 龍華王国の王都は広い。そしてその王都の汚点、落龍街スラムもそこそこ広い。龍華の法からは外れている無法地帯。表世界では生きる事の出来なくなった者達の最期の地。

 そしてその土地を、いくつかのギャングが領地を持って支配している。その縄張りにはルールの様なものが出来上がっていた。人が集まれば、不思議とそういうものが生まれてくるらしい。


 そもそも何故その様な不良の溜まり場が王都に堂々と存在しているかと言うと、何を隠そう歴代の王様達が悪いのだとか。特に先代はその中でも戦闘狂いの戦争大好きマンだったらしく、今のサトリに王位が継がれるまで他国からは蛮族が住む国と呼ばれる程だったという……現状も印象はあまり変わっていない。


 アルカディア連合国が生まれたのも先代のせいだ。暇さえあれば他国に軍事侵略をする傍迷惑な奴とそれに乗っかる蛮族共がいるおかげで、力なき小国はまとまる事でしかその首を繋げなかったのだ。


 それはさておき、その先代は頭があまりよろしくなかった。リトリの言う所の、『文』の方だ。国土を広げるのはいいが武力を蓄える以外能無しだった為、国内は色々荒れた。悪知恵働く奴らが好き勝手していたのだ。

 その後なんやかんやあって、娘であるモモカさんに敗北し王位を追われ、そのモモカさんがサトリに敗北を喫した事で現在の雷竜王サトリが生まれたのだが……二十年かけてようやく国内のお掃除が落ち着いてきた。だが掃除にはゴミが付き物だ。


 そのゴミをとりあえずぶち込むためのゴミ箱。龍華の王都内にありながらも、龍華としてはそこを自らの領土とは認めていない。国内でありながら国外。国内で扱いに困ったものは国外追放すれば良いのだ。そういう大っぴらには言えない便利な所が、スラム・落龍街である。




「へぇこちらが、お客様の条件に合う奴隷達でさぁ」


 落龍街の奴隷商が新たな客に自分の扱う奴隷達を紹介している。その客とは、スラムに似合うボロボロのローブにフードを着込んだ怪しい男だ。しかしこのスラムにおいてその様な服装は正装とも言える。だがそのローブの下には一目で高価と分かる仕立てのいい服を着込んでおり、只者ではないと奴隷商は気付いていた。

 その客は並べられた奴隷達を見て、満足がいかないのか他にはいないのかと問う。


「後は、牢に繋がれた奴らが何人かいますが……」

「そいつらを一応見せてくれ」


 そう言われて奴隷商は牢を案内する。先程並べられた奴隷達もそうだが皆身なりが汚い、それはしょうがないとして……瞳に生気が無い。スラムで奴隷として扱われているのだ……聞くのも憚れる経験をしてきたのだろう。更には、牢に繋がれた者たちは一様に鞭で叩かれた跡が残っていた。

 カツカツと、奴隷商と客の男が歩く音が冷たい石造りの通路に響き、前を通るたび奴隷達はびくりと身体を硬ばらせる。客の男はそれに何か思う所があるのか瞳を少し震わせた。だがそれを気取られない為か、すぐに気を引き締める。


 とある牢の前に来て、客の男は歩みを止めた。そこに繋がれているのは、緑の髪に翠眼の成長しきっていない身体付きの少女だった。奴隷商が前を通ってもその瞳の鋭さは衰えるところを見せず、どこか高貴さを感じさせる。まるで宝石の様な大きな瞳は、力強く……輝いていた。


「コイツは……?」


 奴隷商が驚いた様な顔をする。


「ま、まさか……コイツが気に入ったので……?たしかに、それなりに教養がありますが、コイツは……」

「決まりだ、俺はコイツを買う」


 即答だった。この劣悪な環境において尚……絶望の中に光る、強き瞳に彼は惹かれたのだ。彼の目的には……強き心を持ちし相方が必要だ。彼女こそ、それに値すると確信していた。

 彼が心に誓った復讐の為に……。


「あなたが……?私を?」


 はっきりとした声で問いかけてくる、その身体には無数の鞭の跡が残っていた。客の男は牢の中に入れてもらい、詠唱。回復魔法を唱える。奴隷商が驚いた。


「か、回復魔法……!?一体何者なんで?」


 目に見える傷を粗方直し、男は少女の身体を見る。彼女は恥ずかしそうに自分の身体を抱いた。非難する様な視線を向けられ、男はため息一つ。


「別にやましい気持ちで見ていたわけでは無い。服で見えない所に傷はあるのか気になっただけだ」

「……それは、失礼しました」


 申し訳なさそうに少女は腕を下げる。細い腕だ。少し頼りないが、強い戦力を求めているわけではない。


「お前、名は何という?」


 少女は、強い瞳ではっきりと答えた。


「私は、チノです」


 *


 なんかよくわからん奴に買われた。何となく気の強い奴隷ロールプレイをしていたら気に入られた模様。回復魔法までかけてくれる中々の太っ腹ぶりだ。この世界においての回復魔法がどれだけ貴重かイマイチわかっていないが。


「なに?こんなに安いのか?」


 おや、奴隷商と俺の新ご主人様が会計をしている様だ。ご主人様が俺の安さに驚いている。チラリと覗いてみると、普通の奴隷の半分くらい。おい、安過ぎだろ。半額じゃないか。


「まぁ……ちょいと訳ありでね……」


 む?ご主人様がこちらへ振り返りそうだ。俺はすぐさま何か深刻な事情がありそうな表情を浮かべ、視線を少し下げる。


「……そうか、ならこれでいいな?」


 フードを被っていて顔はよく見えないが、こちらをチラリと見てすぐに懐からジャラジャラとお金を出すご主人様。それを受け取り、奴隷商が少し意外そうな顔をする。


「これは……」


 渡された硬貨から一枚取り出して掲げる奴隷商。どうやらこの国の物ではないお金が混ざっていた様だ。見た事ないぞ?ご主人様は少し焦った様にそれを奪い取った。奴隷商が戸惑いながら口を開く。


「アルカディア連合、ギルティアの金貨ですか。あそこは確か、最近内乱で……」

「これは、ただ手に入れる機会があっただけだ。気にしないでくれ」


 ギルティア?どこだそれは。奴隷商の言う事が正しいならば、アルカディアの国の一つなんだろうが……。内乱とかしてるのか。どの世界も大変だな。



 そんなこんなでフードを被った怪しいお人に買われた俺は一緒に奴隷商の店を出る。どうしたものか……。なんか首あたりに奴隷紋とか言う、いかがわしい刺青までつけられるし。フィクションでよくある奴隷契約的なものだ。魔法的な手続きであれよあれよと言う間に刻まれてしまった。


「俺はお前に対して、過度な要求はしない。ただ、これだけは強制しよう……『俺を騙そうとするな』」


 これは奴隷紋による命令だ。これを破れば奴隷紋を通じて人の身には耐えきれぬ苦痛を与えられると言う。


「はい、今後一切、私はあなたに対して嘘をつかないことを誓いましょう」


 早速、奴隷紋から全身に激痛が走る。そもそも偽名使ってるしな、妥当だわ。《痛覚制御》は普通に機能しているようで全く効かんが。


「……あまり、不用意な発言はするな。自分を追い詰める事になる」


 契約魔法に対しての発言だろう。優しい声色だった。俺はニコリと悲しげな笑顔を浮かべた。


「これ以上、追い詰められる事など私にはないですから……魔女である私には」


 ふむ、上出来だな。深い過去とか事情を抱えている系ヒロインムーブ、俺の最も得意とするところだ。一国の王子を騙せるほどだからなぁ。

 ぱさりと、ご主人様はフードを脱いだ。くすんだ金髪の青年だ、世を憎むような目つきの鋭さがなければ年上にモテそうな甘いマスクをしている。てか普通に顔見せるんだな。もうちょい隠すのかと思ってた。


「……行くぞ。酒場の様な所を見つけたから、情報を集めたい」


 目的とかは何も聞いていないが、とりあえずコクリと頷いて後に続く。やがて下品な声が響く一軒の小汚い店の前に着いた。中には真昼間から大量の粗大ゴミどもがたむろっている、ガチャリと中へ入る。何人かがこちらを見て、言葉を失った。それが伝播し、しん……とした空気が場を支配する。

 その中をズカズカとご主人様は進んでいき、俺はその後に続く。大人しくしている俺に視線が集中し、前を通り過ぎれば底辺な連中は


「何考えてんだコイツ?」とか「また何か企んでんぞ」とかボソボソ内緒話をする。なんだなんだ感じ悪いなぁ、言いたい事があるならはっきりと言えよな。


「すまない、この辺りで……最近この様な男を見かけなかっただろうか」


 写真を取り出して店主に聞き込みをするご主人様、だが店主は聞く耳を持とうとしない。俺は後ろから近づき指で背中を突く。振り返ったご主人様の耳元で囁いた。


「何か注文しないと、聞いてくれませんよ。更にいくらか握らせて下さい」

  「なるほど、先に対価を払わねばならないか」


 中々に素直な方だ。懐から酒一杯にしては多いお金を取り出して店主に渡す。店主は俺に対して疑惑の目を向けてくるが、それは置いといてとお酒をご主人様に用意して口を開いた。


「コイツなら、店に来た事があるぜ」

「それは本当か?今どの辺りに住んでいるかとか……」


 いきなり情報ゲットのご様子。少し興奮気味に店主と話し込んでいる。そんなご主人様の元へ一人の男が近付いた。


「おい……あれはあんたのツレか?」


 そう言って俺を指差す強面の男、何となくびくりと身体を震わせておいた。その俺の反応に周囲はより怪訝な顔をする。


「だったら、何か?」


 対してご主人様は何故か不機嫌にそう答えた。強面の男は真剣な顔で続ける。


「悪い事は言わない、コイツには関わらない方がいい」


 うんうんと頷く周囲の底辺連中、なんて失礼な奴らなの。俺はご主人様に顔が見えない様に背を向けてそいつらを睨みつける。


「それは、『魔女』だとかいうのと関係があるのか?」


 強面の底辺野郎が少し驚いた。


「なんだ、知っているのか。だったら……」

「悪いが、俺の連れだ。俺の好きにさせてもらおうか」


 キッパリ言い切って、ギロリと睨みつけるご主人様。そんな態度をとられてか強面の底辺野郎も溜息を吐くしかできない。


「そうかよ、忠告はしたからな。俺はもうしらねぇぞ」

「ああ、ご親切にどうも」


 踵を返して俺の手を掴み店の外へ向かうご主人様。後ろから「見てくれに騙されてる」「可哀想に」とか「あいつも破滅するぞ」とか小さく聞こえてくるので俺はご主人様に見られない様に威嚇しながら店を出た。

 店を出てすぐに、顔を俯かせて俺は小さく言った。


「私は、不幸を運ぶらしいんです。ご主人様も……私のことなんてさっさと捨てた方が良いですよ」


 それを聞いても、ご主人様は止まらずしばらく歩いた。急にこちらに振り向いたかと言うと、俺の頭に手を置いて優しい顔を浮かべる。


「言いたい奴には言わせておけばいい。俺には、君がただの女の子にしか見えていないよ」


 コイツは相当甘い奴だぞ。根が優しいのだろう、冷徹そうな雰囲気を作っているがすぐにボロが出てくる。そんな事では悪い奴に付け込まれてしまいますよ?

 ポロリと俺は涙を零した。


「あ、あれ?おかしいな……」


 慌てて指で掬うが涙は止まらない。俺は気分が乗ってくると過剰な演技をする様になってくる。こんな些細な台詞に感動してしまうほど辛い仕打ちを受けてきたのだと思ったのだろう、ご主人様は困った様に頰を描いた。へへへ、今なら何か買ってくれそうだな。

 ケホケホと喉が渇いたアピールをすると、無言でその辺の屋台からジュースの様な物を買ってきてくれた。差し出されたので、とりあえず受け取れないと手をパタパタ交差させる。


「そ、そんな、申し訳ない。私なんかにこんな……」

「いいから、飲め」


 おずおずと受け取ってちびりと飲む。ほう、中々美味いじゃねえか。まるで初めてか、かなり久しぶりに甘いものを摂取したかの様なリアクションをすると微笑ましいものを見るような表情をするご主人様。

 何らかの事情でやさぐれている様だが、根はやはり優しい奴なのだろう。俺の小動物感に癒され始めている。ところでこのジュースにいくら払ってました?


「え?これくらいだが……」


 ぼったくりだな。俺はご主人様を置いてすぐさま屋台に走り、蹴りを入れた。おい、舐めてんのか。この俺の金ヅルからたかろうとは……。


「げっ」


 人の顔を見てげっとは何だ。


 何回かやり取りをして、払われた金を全て回収してご主人様の元へ戻る。いくらかピンハネしながらお金を返却する。


「ご主人様は少し常識に欠ける様ですね、これからは私が助言をします」


 返されたお金を見ながらご主人様は少し戸惑っているが、やがてコクリと頷いた。


「あ、ああ。俺はその自覚があるから……絶対に裏切らない、教養がある仲間が欲しくてお前を買った様なものだ」


 ふむふむ、よくある絶対に裏切らない奴隷を仲間にするパターンだな?大体、ハーレムの正妻ポジションに落ち着く奴だ。正妻か……なる気は無いが、負ける気は無いぜ。まだ俺一人だし他にも女の子メンバーが増えていくという保証もないが。

 そもそもがこの男が何をしたくてこのスラムをうろついてるのかも知らない。聞いてみるか。普通に答えてくれた。


「詳しくはまだ、言えないが……俺には復讐しなければいけない奴がいる。その為に必要な力を身につける為、ここに来た。……まずは、かつての俺の師匠がこの街にいると聞いて来たんだが、何分龍華の事には詳しくないからガイドが欲しかったんだ」


 つまり、奴隷商に聞いていた条件とはここの地理や常識を知っているという意味での教養か。ならば任せろ、俺にとってこのスラムは庭の様なものだ。俺がリトリに処刑されまくっていた時期にはここの奴らとつるんで色々とやったものよ。

 そして何度も周囲を道連れにしながら捕まっては処刑されるうちに破滅の魔女とか呼ばれていた。おかげでスラムの治安はいくらか良くなったぜ、ははは。


 という事で俺の案内の元、先程仕入れた情報から師匠とかいう人を探しに行く。道中買わせたポップコーンを食べながら俺はそいつを発見した。


 薄汚い格好の薄汚れたおっさんだった、しかしご主人様は顔を明るくして走り寄り再会を喜ぶ。師匠の方も、驚いた顔をしたがすぐに笑顔を浮かべ大きくなったなと頭を撫でていた。


「久しぶりだな。聞いたぞ、レイト。ギルティアは大変な事になっている様だな。心配していたんだ」

「はい、話すと長くなりますが」


 ご主人様の名前はレイトって言うのか。俺がムシャムシャしながら見つめていると師匠が俺に気付いた。む?まずいな……ここに住んで長いならば俺の事を知っているかもしれない。

 だがまだここに来て日が浅い様だ。ご主人様に俺が何者なのか聞いている。俺はトテトテと近付いてペコリと頭を下げた。


「師匠、あの、変な勘違いはして欲しくないんですが。この子は先程奴隷として」

「性奴隷のチノです。お師匠様」

「性奴隷!?ちょっとまて!そんなつもりは!」


 顔を真っ赤にして慌てるご主人殿にちょっと笑えてくる。おいおい、誰だってこんなに可愛い女を奴隷として購入していたらそう思うだろうよ。師匠さんもとてもびっくりされている。


「お前も随分垢抜けたんだな……」

「師匠違いますって!ほら!チノ!訂正してくれ!そんな事ばかり言ってると契約紋が作動するぞ!?」


 やれやれ騒がしいなぁ。ちなみに契約紋こと奴隷紋はしっかり作動している。なるほど、もう自分で嘘だと分かっていたらダメなのね。中々シビアな性能じゃないか。

 プレイヤーどもの《痛覚制御》解放にちょうど良いかもなぁ……。俺は内心ニヤつきながら例の赤い男にこの事を教えてやる事にした。


 それはさておき、どうやらご主人……もうレイトと呼ぶが、この男はもう一度師匠に稽古をつけてもらう為にここに来たらしい。


「腕っ節を強くしてどうする?」


 師匠さんは神妙な顔つきで問いかける。それに対してレイトは少し隈のある瞳に、奴隷商のところで見た時の様な闇を宿らせ拳を握った。


「まずは、この国の闘技大会で名を挙げて……竜騎士を目指すつもりだ」


 ほぉ、と師匠が唸った。なるほどな、目当ては飛竜か。復讐とか言っていたが、空を飛ばないとどうしようもないのかな?

 この国は武こそ誉れの脳筋国家なので、闘技大会で良い成績を収めたりすると多少出自が怪しくても軍に入れたりする。だがよほどの腕自慢じゃないと中々そういうわけにもいかない。


「時間がないんだ、師匠。稽古をつけてくれ」


 綺麗にお辞儀をするレイト。一方師匠は頭をぽりぽり掻いて困り顔。


「無理だ。まだまだお前の実力では、とてもではないがこの国ではやっていけない」


 そんな!と食い下がるレイト。俺はこういう真面目なやり取りが始まると無性に邪魔がしたくなる。レイトの後ろから殴りかかった。


「な、なにをする?」

「今のを避けられない様では……闘技場のシミになるのがオチですよ」


 頭を殴ったもののステータスの差が半端ないのか俺の拳が痛い。蚊にでも刺されたのかな、というリアクションのレイトに俺は神妙な顔つきで忠告をする。


「嬢ちゃんの言う通りだ、才能が無いとは言わないが……お前は優しすぎる」


 ポン、とレイトの頭を撫でて子供に言い聞かす様に師匠は言った。ぐっと唇を噛み、レイトは悔しげに呻いた。


「それでも、俺はっ……俺は、奴に復讐をしなければ、前に進めない……!」


 奴って誰だよ。


「……そうか。まぁ、現実は知らねば分からぬものだ。稽古はつけてやるが、俺としてはさっさと田舎で静かに暮らすのをお勧めするぞ」


 ふぅん、そういう流れなんだ。じゃあ俺は何してようかな。もう奴隷ゴッコも飽きてきたし帰ろうかな。そう考えていたところ、師匠に肩を掴まれる。


「君も一緒にだ、最低限でいい。レイトの背中を守ってもらいたい」


 え?そういう役割ですか?

 まさかの修行パート突入である。


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