特別編 気まぐれキャラ紹介(龍華の魔女編1〜15話)
前話の続きを書くべきなのに特別編を差し込む。
登場順で、全ての設定を書くのは大変なので気まぐれ選出です。
そのため初出と既出が混ざります。
・薬屋のハゲ親父
本編開始時点でペペロンチーノが最も活用していた拠点の主であり、独学で学んだ怪しい薬学をペペロンチーノに叩き込んだ下手人。
ペペロンチーノが作中で見せる毒物のほとんどはハゲ親父からの教えを元に作成されており、作中でもトップレベルのいらん事した人。
実質ペペロンチーノの養父みたいなものでは、という疑惑が持たれている。
・サトリ
本編時点での龍華王国の国王。
低めの身長に肩辺りで揃えられた金髪にスリムな貧乳のロリ寄り外見をしている。尚、描写はないが作中で時間経過もあってコロコロ髪型が伸びたり変わったりしている。
雷を操るその力は世界的に上位に入れる実力。しかし脳筋戦闘民族である龍華民族の中では比較的大人しく、そのおかげでサトリの代からは龍華王国が他国に侵略することがなくなり、平和な世となっていたり他国の文化が入ってきて発展したりしている。
『龍血計画』という、龍華を代々治めていた王族を実力で排除しようとした組織が研究していたニ本の柱の一つ『龍人計画』の唯一の生き残り。
王族や竜から抽出した『龍』の因子を培養もしくはそのまま様々な方法で集めた子供や胎児に植え付け、かつ多種多様な方法で『刺激』する事で人工的に王族を超える『超越者』を作ろうとしたもので、最終的には被験体全てを殺害したサトリによって滅ぼされる事になった。
尚、同時に『機龍計画』も潰されている。
その後、当時の王であるゴウカやその娘のモモカによって保護されるもヤサグレ反抗期は長く、仙鬼と出会うまでずっと尖っていた。
モモカとは仙鬼を恋愛的な意味で取り合いになり、先に子供を孕む事によってその勝負(?)には勝利した。
しかし、仙鬼はすぐに迷宮都市へ戻ってしまい、激怒して殺しに行こうとするゴウカとそれを止めるサトリ、ヤサグレて八つ当たりで両方ぶちのめそうとしたモモカとの三つ巴の争いに発展した。
そこで二人を打ち負かした事で国王となり、現在に至る。
それらの生い立ちのせいで彼女は愛に飢えている節があり、男遊びが激しいのもそれが理由だとかなんとか。
ペペロンチーノの事は、あらゆるしがらみのない友人として実はとても救われている部分があったりする。
もちろんモモカも心を許した友人なのだが、生い立ちからなる複雑な過去は消えない。
・リトリ
サトリの二人目の子。
一人目を産んだあと仙鬼は迷宮都市へ行ってしまったのだが、その後帰ってきた時期があり、その時の子。
サトリは国を治める事に対して割とやる気がなく、戦争をやめてしまったせいで暇が増えた結果、上層部は相当腐ってしまっていた。
幼いながらその様子を見てきたリトリは、その生まれ持った生真面目さからそれを正して行きたいと考え、本編開始直前あたりから行動を始めて龍華王国の膿を出していった。
その際にペペロンチーノのせいで悪運すら失った悪人達が自滅していったのは、地味にその助けとなっていたがそれを理解できるものは作中には居ない。
ペペロンチーノが可愛い子ぶっていた頃にぶっちゃけ惚れてしまい、その後本性を見ても嫌いにはなれずむしろ惹かれてしまっていくという業の深い子。
思春期から本編中でも数年をペペロンチーノに心を汚染されており、多分もうダメ。
ペペロンチーノも、なんだか彼を少し特別な位置においているような雰囲気があり(作者ですら気付かなかったけどスキンシップが多いらしい)、僕だけ特別なのかもしれないという自惚れも彼の業を深めている。可哀想で可愛い。
・狼獣人
金をくれる方の味方につく、狼が二本足で立ってるレベルのケモ度を持つそこそこ強くてそこそこ弱い便利なキャラ。
要所要所で顔を出しては大体ロクな事をしない、ペペロンチーノとランス含めてダダダSPと呼ばれるゴミのような奴。
なんかその辺に金投げたら出てきそうだなって時に出てくる。作者も出す気があって出したわけではない場所でも出てくる。
名前もどこかで出ているはずだが、今現在この文書を書いている作者すら忘れ去った、なんかガロウだかガウルみたいな名前の奴。また探さなければいけない。でももうこいつの本名なんて要らないんじゃないか、てか獣人ってなんだよ、てか狼牙族ってなんだよ、何一つ(多分)説明されていない、伏線枠。回収される事はあるのだろうか。
・モモカ
低身長(サトリやペペロンチーノ以下)に爆乳、くびれのある腰と色気のある唇、腰まである桃髪とか色々属性を盛られた化け物みたいな女。
瞳の虹彩は、金色だったり桃色だったりその時の描写によって違う。初期は金色な気がするけど後期に行くにつれて桃色になってた場面がある気がする、ないかもしれない。それは多分、魔王様として出てきた先祖のハイリスのせい。彼女が桃眼なので、多分引っ張られた。むしろあの世界でもそういう事にしておこうと思います。一応興奮したら金になる設定。
基本的には穏やかで優しい人だが、男が絡むと少し面倒になる。面食いで割とすぐメロメロになるが、貞操観念は高い。やさぐれると、夜の嬢みたいな服装になるモードはその反動かもしれない。
前龍華国王のゴウカの娘ではあるが、母親の描写はおそらく一切していない。かつて恋仲にあった聖女説と、何処の馬の骨とも知れぬ女説がある。
それはさておき、龍華王族はルーツとして魔王ハイリスの人間時代を先祖として持つ。途中、『龍』の因子を取り込んだ事で、竜を統べる大国を作り上げていくに至るが、それはまた別のお話。
魔王が復活する代の龍華王族は、何故か魔王ハイリスに先祖帰りしたように彼女の特徴が大きく出ることがあり、その中でもモモカはその傾向が強く、それはそのまま界力の強さに繋がっている。
故に、モモカはほとんど修練をせずにサトリと並ぶ力を有していたりするとんでも天才設定なのだが、本人はサトリと同様龍華民族にあるまじき戦闘意欲の低さ。いや、でも欲に溺れて武力は使う。
昔、古戦場で出会った人に飲まされた珈琲が忘れられず喫茶店を開いた。
ペペロンチーノにとっては初恋の相手であり、性癖を捻じ曲げられた相手でもあり、異世界への愛着を持つに至った理由でもある。
ペペロンチーノの異世界人贔屓はモモカと触れ合ったのがきっかけなので、もし彼女がいなければ不死なるプレイヤーズギルドが顕現した際の結末は大きく変わっていたかもしれない。
・ラングレイ
龍華の騎士団でそれなりの地位にいる中年騎士。外見は悪くないが独身で、モモカにずっと思慕している。なんなら外国出身だが、モモカに惚れて龍華に来たという過去があったりする。今はそれなりに龍華に愛着があるし、そもそもアルカディアの小国出身で割とややこしい所があったので故郷への想いが弱い。龍華は実力こそ全てなので、外国人かどうかなんて対して気にする事がない為、別に深掘りするほどの過去ではない。
苦労人気質で、無茶振りにもそれなりな対応と結果をもたらす為様々な人から「無難で便利な男」として重宝されている。
サトリからのペペロンチーノの監視誘導任務や、リトリによる「国から膿を出そう大作戦」でも大いに活躍しており、色んな場面で重要な男。
茶色い鱗のチャーミーという名前のメス竜が騎竜。なんかキャピキャピした喋り方の、平均的に強い性能を持つ竜。
・オリーブ(迷宮都市ではギーヴル)
ペペロンチーノの小竜として薬屋のハゲ親父が何処からか仕入れてきた竜。
元々はよくある品種の個体だったが、ペペロンチーノやハゲ親父から与えられた餌や、勝手に店を漁って食べていた物が悪かった為に肉体が変質。あとヒズミからの干渉も受けていたりと無事全身全体液が凶器の毒竜と化した。
最初は子犬サイズだったが、年数を重ねる毎に巨大化、迷宮都市での界力回収により二本立ちしたり身体のサイズ調整出来たり、元々高かった知力もさらに高まって、それなりに強い竜に育ちつつある。
ペペロンチーノのことは普通に慕ってはいるが、気まぐれで殺している。
読み返してみると初期のオリーブは殺意が高くて気性も荒くて作者は笑う。まともな子に育ったのは、迷宮都市で出会ったオニヤマとガーランドのおかげ。
・ゴブリン先輩
日本創作ファンタジー便利種族でありエロエロ系便利種族のゴブリン。
汚い緑の肌に、鷲鼻とかそんな感じから想像したら真っ先に出てくるイメージのあんなやつ。
固有魔法として、エロ漫画御用達のどんな種族も孕ませられる不思議パワーを持っている、不死プレ世界でも異質な雑魚敵役のゴブリン。R18になるのでその設定が活かされる事はほぼ無い。
その中でも、同族殺しを行い続けて同胞からの恨みを募らせたことで界力が上がり、なんか作中では肌が黒くなっていたのがゴブリン先輩。
完全に同族殺しに魅入られており、作中でもトップレベルに倫理観がイカれてるゴブリン。
余談ではあるが、プレイヤーは生殖能力を持たないためゴブリンからは殺害対象としか見られていない。それはぺぺロンチーノですら知らない。
ちなみにプレイヤー達が最初に放り込まれた『始まりの森』にいたのは、ゴブリンに模したチュートリアル用戦闘モンスターだということには気付いている。
つまりぺぺロンチーノのゴブリン嫌いは、見た目が似ているだけの八つ当たりである。
・ レッド
赤い髪に赤い瞳、右目の一本傷が特徴のプレイヤー。
四桁近くいるプレイヤー達の内、先行してアルプラへ侵入していた世代、いわゆるβテスターの一人。第一世代と自称してるけど、まぁ厳密には先遣隊とかそんな呼び方が正しい。
尖った才能、天才達が集められたβテスターの中でも異様な存在で、その精神性はプレイヤー全てから色んな意味で恐れられている。
不死プレ世界でもレッドほど精神が『強い』存在はおらず、仮に《神》レベルの精神攻撃があったとしても多分ケロッとしてる。最強のマイペース男。
それは努力という面でも発揮されており、他のβテスター達ほどの尖った性能は得られずとも、頑張り続ける事で彼らと似たような事がいずれ出来る様になるだろう。
無限の命と無限の時間を持つと推定されるプレイヤーにおいて、飽きずに頑張り続けられるその精神性はいつか《神》へ届くかもしれない。
精神性は常人以下である事が多いβテスター達は、本来『始まりの森』で少し身体を慣らしたら世界中へ散らばる想定だったが、レッドは彼らを強引に説き伏せてチュートリアル空間なのに長期滞在させていた。(みんなレッドの狂気に触れて怖かったから逆らえなかった)
ちなみに仕切り屋のレッドのせいでペペロンチーノらリリース組(第二世代であり本隊)の投入が早まった。
《実績スキル》(行った行動とその累積によって解放されるスキル)をペペロンチーノに先に解放された事で、彼女に異様に執着する。というよりは、ようやく出来たゲーム友達みたいな感覚。
《継承スキル》(極めた技術を死後も引き継ぐスキル)の方はレッドが一番早く解放した、はず。
本編終了時点において、アルプラ最強の男レックスを倒した事で《魔法結界・俺と君だけの闘争》を習得している。
これは、レックスの固有魔法の性質が関係しており、プレイヤーのレッドに付随した力というよりは、世界のレッドに付随した力となっている。
・カトリ
龍華の喫茶店店主で、若いイケメン。登場時はモモカに惚れられていた。
実はサトリと仙鬼の最初の子であり、実年齢はリトリの倍以上くらい。
かつて腐敗せんとする龍華王国で謀殺されかけて、国外に逃げてなんとかその命を繋ぐも肉体は捨てざるを得ず、しかしなんか色々あっておニューな身体を手に入れて故郷に帰ってきた。
という無駄にヘビーな裏設定を引っ提げておいて……作中では特に触れられずにいる男。
尚リトリが幼少期の時点で国を大改革しようと動き出したのも、自らの兄であるカトリが殺されたと思っているせいであり、まぁ事実でもある。
武力正義の国ではあるが、それゆえに運営側には腐った人材がいっぱい居た、という無駄に闇が深い設定の被害者でもある。
モモカも色々と事情は知っているが、カッコいいので惚れた。
龍華に帰ってきた時点で、国は大きく変化しており、もはや自らが出張る必要はないと全ての過去を忘れて新しい人生を生きている。
・学園にいるらしい攻略組の一人
チャーミー回にちらっと出てきた設定。
多分ぽてぽち。
・ヴァレンディ
ウェーブがかった髪を肩あたりまで伸ばした、日焼けした筋骨隆々でワイルドな服装に身を包んだサーファーみたいな男。
大きなククリナイフを両手に持ち、そこそこな実力者だったので魔王祭の折には近接職を意味する一本線の『聖痕の勇者』に選ばれる。聖痕にテコ入れされた力は上位者と言っても過言ではない。
アルカディアの端にある小国の、小さな孤児院で子ども達を世話している……シャイナにホの字。彼自身も子供達を甲斐甲斐しく見ている。
・シャイナ
初出時は大体更年期終わるかなくらいの熟女。アルカディアの辺境で孤児院を経営していた。
プラチナブロンドの長髪だが、普段は修道服の為帽子に隠れている。歳を重ねたなりの熟し方はあるが、服の上からでもわかるスタイルの良さで、脱ぐともっとすごい。
アルプラ教の最大戦力である『異端審問官』の一人であった過去を持ち、『血礼のシャイナ』と呼ばれて恐れられたかなりの戦闘能力を有した人物。名前の由来は異端審問の帰りに血塗れで巡礼するから、みたいな感じ。戦いに疲れて一度引退している。
その後孤児院を経営するも、資金のやりくりが上手くいかず異端審問官に復帰した。
復帰後、《天体魔法》の《極光》を再び与えられたことによる《界力》の爆増の影響か若返りしている。
別に界力の高まりによって人を若返らせる設定があるわけではないが、多分どこかの《神》が熟女好きと化したヴァレンディの心を乱したかったんだと思う。
・蛇剣のジャック
体格の良い、虫顔の男。
かつて作中最大級にレベルを上げたレッドに敗北し、失意の中モモカに拾われて喫茶店員になってたポッと出の何も設定がない男。
ペペロンチーノのおもちゃにされて、なんか「むーちゃん」という名前の呪われた装備の行き先になっている男。
全身羽毛の生えた鳥男になってたり、右手に大砲ついたり、ホバー付きブーツ履いてたり、なんか色々後付けされて……本編終了後数話でベルト変身ヒーロー方式の機械で出来た竜人になった男。
呪い装備が生まれた時、今までもそしてこれからもその行き先になる……きっと、そんな星の元に生まれた男。多分、不憫なやつが好きな《神》に愛されている。
・ヒズミ
腰まである茶髪に、地味目な顔立ち、そばかす。スタイルは控えめ。幼馴染が物凄く華やかな容姿だったせいで、自分の容姿に自信がなく強いコンプレックスを抱いている。
世界の数多く存在する加護神の中でも強大な十二柱の星神の内、星神《地球》から加護を受けていた『始原十二星』の一人。
強い力を持つ加護者の中でも次元が違うレベルの力を有しており、その固有魔法である『横暴なる干渉』は、界力そのものへの完全なる干渉を可能とする……世界においても唯一無二の力。
その強力な魔法をもって、神へと反抗する為に世界の法則を捻じ曲げまくった結果、世界の中に神々達ですら何故そう存在しているのか分からない摩訶不思議空間である『迷宮』が発生した。
見かねた神に封印処置を取られ、プレイヤー達が訪れる百年前くらいまで自由意志を奪われていた。
神へ一矢報いる為に行動していたが、それを達成して一度消滅した後はその魂をプレイヤーとして不死なるプレイヤーズギルドに囚われている……状況だけ見るとずっと悲惨な目に遭ってる人。
地球神が不死なるプレイヤーズギルドを創った理由がヒズミの不遇さへの不満なので、ある意味プレイヤー騒動の根源でもある。
今はプレイヤーの身体でのんびりと余生(無限の)を過ごしており、なんなら生まれてから一番穏やかな日々を送っている。
かなり弱体化はしているが、世界そのものがヒズミを記憶しているので、普通のプレイヤーよりは強い。界力への干渉も少なからず行えたりする。
それはすなわちヒズミを取り込んだ不死なるプレイヤーズギルドの強化のようで……かの存在のしがらみが増えることによる弱体化でもある。
・グリッパ
グリーンパスタのこと。プレイヤーにとって名前は、存在の確定において重要なファクターであり、肉体と合わせて性質の要でもある。故に、プレイヤー達は元の世界での名前を使用せず、自然とプレイヤーネームを名乗るようになる。
つまり、プレイヤーとはその器の形と名前によってようやく自己が完成する存在であり、偽名を語ることは《化粧箱》で外見による精神変容が発生する事と同じ現象を引き起こす……のではないかとグリーンパスタは考えて軽い気持ちでグリッパと名乗った。
ペペロンチーノが演技をする時にチノと名乗るのも実は似た理屈。
あとは、アルプラにおいて『承認』する事が界力への干渉に大きな意味を持っていて、ヒズミからの干渉を警戒したグリーンパスタは名前を教えないという《拒否》を示していた。
・マヒロ
ヒズミの日記帳に名前だけ出て来たプレイヤー。おそらくβテスターだが、作者も知らないプレイヤーらしい。
・タケミカヅチ
サトリの騎竜。筋肉ムキムキで翼を持たない地竜タイプの二本角が特徴の竜。金色の鱗を持ち、サトリと同じく雷の魔法を操るが物理攻撃タイプの見た目通りな脳筋巨大竜。
・ヒノカグツチ
モモカの騎竜。タケミカヅチと比べて細身でスタイリッシュな見た目をしてる紅色の鱗を持つ竜。モモカと同じく炎の魔法を操るが、ほぼほぼ肉体言語ウーマンのモモカと違ってバリバリの魔法攻撃特化タイプ。
15話以降のキャラも書きたいのでいずれ書くかもしれない。




