試験当日PART2
部屋に入ってまず驚いたのが全面真っ白で広く感じたこと。
そして、色々な器具が置いてあること。
何より…さっきのスキンヘッドの男がいたことだ。
「あれ、てっきり戦うのかなと思ってたな。」
「そんなわけねーだろ。素人に戦わせても勝てるわけないだろ。…あっおめぇトイレ近くのタックル坊主!」
「何ですか、そのタックル坊主って…それより戦わないんだったら実技ってなにするんですか?」
「ん?ああ、実技はな身体測定と自己アピールの場とっている。取り敢えず色々調べるからこっち来い。
おっと、俺としたことが自己紹介を忘れてたな。俺は今回お前の試験監督を任された船返弘、
ふねをかえすって書いて船返と読む。よろしく。坊主。」
「僕は猪狩って名前がありますよ。…取り敢えず身体測定をお願いします。」
そんなやりとりをした後、身体測定をした。
まあ、そんなに運動音痴ではないから、普通の記録ぐらいはでたと思う。
それでなんか機械に腕を突っ込めというのでつっこんだら、なんか一瞬驚いた顔をして仏頂面になった。
その後、「能力を持ってる?…この坊主が?…ブツブツブツ」と何か言っていたが、
どうやら合格するかもと言っていたので取り敢えず喜んだ。
終わった後、竜崎も合格の見込みありと判断されたようだ。
ひとまず終わった安心からか、その日の夜は一瞬で寝た。