試験当日PART1
試験当日がやってきた。動きやすい服装で来いと、受験票に書いてあったため、ジャージを着て竜崎と一緒に受験会場にやって来た。
三ヵ月に一回の試験とあってかなりの人が集まっていた。
「スゲー!人が一杯いるぞ!」
「おい友弘、落ち着け、バカ丸出しだぞ。」
見ただけでもおよそ千人以上いる。老若男女問わず会場に溢れかえっていた。
ただ、これだけ受験生がいる中で、合格するのは五百人に一人らしい。
まあ竜崎は、
「大体千人ぐらいいるんだから、俺たち二人が合格すればいい話だろ?」
と、自信ありげにいった。
筆記試験は竜崎の特訓のせいか、全部驚くほど出来た。
正直百点取れるんじゃね?と思うほど簡単だった。
筆記が終わった後、実技試験の受付にいった。
用事を済ませて、試験まで少し時間が余った。
今のうちにトイレを済ませようと思い、歩いていたら誰かの肩にぶつかった。
「うおっと」
「あっすみません。大丈夫ですか?」
「ああ、だいじょーぶ。気をつけろよ。」
スキンヘッドのいかついおっさんが軽く受け答えた。
美少女とぶつかるんだったらよかったんだけどな。現実は非情か。
うーん、しかしあの人滅茶苦茶強そうだな。
同じ受験生か?
さて、そんな事があってから一時間後、ようやく僕と竜崎の番になった。
体育館程の広さの部屋が一から十まであり、僕は二番目の、竜崎は三番目の部屋で受けるらしい。
「実力、出し切れよ」
「おまえもな」
お互い声をかけ合った後部屋に入って行った。
今日はなんかちからがみなぎるっ!
もう一話投稿するぜっ!