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無職は転生してフリーターに進化した!  作者: 鋏と電灯
第三章〜後ろを振り返って〜
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暇人

モンドたち、『風吹くままに』がセヴェル街に向かう途中である、ある日のこと。


 モンドはかれこれ旅を続けて、一ヶ月半以上の時間が経っている、しかし今、ある重大な問題点がモンドを襲う


「暇だ……」


 モンドは、壁に向かってつぶやく


 前世において、ゲーム、アニメ、ネット三昧ざんまいのモンドにとって、この何もない自然の中を、何日もいるという事はやりたい事がなさすぎて、とんでもなく暇なのである。


「買ってきた本もあらかた読み尽くしてしまったしな……」


 シュヴとスレイ相手にダダをこねて、手に入れたお金で買った二十冊ぐらいエロ本も全部読んでしまった、モンドはどうやって暇をつぶす考えるが、何も出てこない


「そういえばみんなは何をしてるんだろうかね」


 なんとなく気になったのと、いい暇つぶしを教えてくれるかもしれないという希望を胸に、部屋から出てみんなを探すことにした


「まずは……スレイだな」


 モンドは基本的に旅車りょしゃの中で家事をこなしている、スレイと会ってみることにした。


「ようスレイ、何してんの? 」


 モンドはリビングで机をずらし、床の雑巾がけをしているのは、見た瞬間に解かっていたが、ついクセでそう言ってしまう。


「あ、ご主人様、床の雑巾がけをしています。」

 

 スレイは、そう言うと雑巾がけをやめ、立ち上がりモンドのほうを向く


「そっか……スレイは普段何してるの? 」


 モンドがそう聞くと


「あ~、普段ですか? 」


 スレイはモンドの質問の意図がわからず、少し混乱している様子でそう言う


「そう普段、特に深い意味はないから教えてくれないかな~」


 モンドが柔らかい口調でそう言うと


「まあ普段は、みんなのごはんを作って、食べ終わったら食器を洗って、掃除して、洗濯して、って感じですね」


 当たり前のようにスレイがそう言ってくる


「そ……そうか、じゃあ休憩の時とかはなにしているの? 」


 モンドは自分がのんべんだらりと食っちゃ寝している間に、いろいろな仕事をこなしているスレイに対し引け目を感じながらも、そう尋ねると


「そうですね~、お茶を飲んだり、絵を書いたりといった感じですかね」


 スレイは顎に手をやりながらそう答える


「絵とか描いているんだ、どんなのか見せてもらってもいいかな? 」


 スレイの書いた絵に興味が出た、モンドがそう言うと


「い、今はまだ見せるほどの……」


 恥ずかしそうに顔を赤くしながらスレイがそう言ってくる


「そっか……じゃあ、いつか見せてくれな」


 モンドはそう言った後、その場を立ち去った


 次は、旅車りょしゃの近くにいつもいる、イブかな


 そう考え、旅車りょしゃを出ると


 イブが座り込み、何かに集中していた


 邪魔しちゃ悪いかな、そう思ってその場を離れようとすると


「あ、ご主人様、何か用ですか? 」


 イブがモンドにそう声をかける


「いや、忙しいみたいだし、邪魔しちゃ悪いからあっちいくよ」


 そう言って、モンドが後ろを向くと


「え~、べつに忙しくありませんよ」


 イブは視線をモンドに向ける


「そうか……ならさっきは何してたの? 」


 疑問に思ったことを、モンドが聞くと


「瞑想です、魔力コントロールがよくなるんですよ」


 少し楽しそうにイブがそう答えた


「そうか……いつも一緒に狩りとか行ってるけど 、俺がいない時は普段何してるの? 」


 モンドがそう聞くと


「普段は……、瞑想したり、走りこんだり、素振りしたり……していますね」


 イブはそう答える


「ほかには? 」


 モンドはほかになにかしていないか気になりそう聞くと


「ほか……きゃー! 何言わせるんですかぁ~」


 イブは急に顔が真っ赤になり、手で隠すようなしぐさをする」


「いや……べつに」


 モンドはイブの急激な態度の変化について行けず、怖じ気付いたようにそう言うと


「あ……、すません」


 イブはショボーンとしてしまう


「いや、言いたくないことの一つや二つは誰にだってあるよ、まあ怪我しなければなんでもいいよ」


 モンドはそう言って、その場を立ち去る


「ふう……」


 イブは安堵の息を漏らす、自分とモンドの妄想劇場を繰り広げているなんて知られてしまったら、恥ずかしさのあまり死んでしまうからだ。



 さてと、次はシュヴか……


 モンドはそんなことを考えていると、川で釣りをしているシュヴを見かける


「ようシュヴ、調子はどうだ」


 モンドがそう声をかけると


「バケツの通りだ」


 シュヴがそう言って満足げに指さしたバケツには魚がたくさんいた


「そうか……よかったな、それより普段シュヴは何してるんだ」


 モンドがそう聞くと


「あ、普段な、まあ、武器作ったり、旅車りょしゃの点検や整備をしたり、お金の帳簿をつけたり、あとは暇なときは、スレイの家事を手伝ったり、イブの狩りや修行を手伝ったり、釣りをしたりだな、釣りって初めて見ると結構面白いんだぜ、モンドもどうだ? 」


 シュヴがそう言って、釣竿に手をかけるが


「いや、釣りはめんどいからいいや」


 モンドがそう言って拒むと


「まあ、お前は釣りやる顔じゃあないわな」


 シュヴがそう軽口を叩く


「そうだろ、じゃあな」


 モンドはその場を立ち去る


 あとは……リリトだけか


 モンドはいろいろな場所をうろつきながらリリトを探していると


「あのやろう」


 モンドは、自分のベットの上で大の字になって寝ているリリトを発見する


「おい、起きろ」


 モンドが、リリトの体を揺さぶると


「う、うお~ん」


 大きな声を上げてリリトが起き上がる


「お前は暇そうだな」


 モンドがそう言うと


「そんなことないよ~」


 半分寝ぼけたようになっているリリトがそう言う


「じゃあ、普段何してるんだ」


 モンドがそう聞くと


「う~ん、散歩したり、空を見たり、昼寝したりかな」


 安定感のない声でリリトがそう答える


「やっぱり暇じゃねーか! 」


 モンドが大きめの声でそう言うと


「いや~、みんなのこと手伝おうとしたら、いろいろ壊しちゃって、何もさせてくれなく、なっちゃったんだよね~」


 寝ぼけたよな顔でリリトがそう言う


「そうか、邪魔だからどいてくれ」


 モンドはリリトの予想どうりの回答になんの興味も示さずそう言うと


「え~、二人で寝ようよ~」


 リリトは不満そうに言う


「このベットはは一人用だから」


 モンドがそう言うと


「頑張ればいけるでしょ~」


 ベットを譲る気が無さそうにリリトがそう言う


「ああ、そうかい」


 モンドはこの押し問答がめんどくさくなり、無理やりリリトが寝てるベットに入り込む


 リリトの大きな胸などが当たり、ムラムラしながらも


 モンドは同じ暇人同士のリリトと時間を潰した。 

 

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