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無職は転生してフリーターに進化した!  作者: 鋏と電灯
第三章〜後ろを振り返って〜
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転生と力の理由は神のみぞ知る

 モンドがシェールと別れ、しばらくした後


「なあシュヴ、俺はなんで力を手にしたんだ? 」


 今までなんとなく考えていたことをモンドは口にする


「あ? 前にも話したとうり、この世界に生まれる予定だった、お前を神様が間違えて別の世界に生んでしまったから、そのお詫びでその力を手にしたんだよ」


 シュヴはテラテッラに生まれたばかりのモンドにした説明と同じ事を言う


「なあ、シュヴその神様って一体どんな存在なんだ? 」


 会ったことどころか直接この目で見たことのない存在である神様、だが神の使いを名乗る以上、シュヴは神様とやらをその目で見ているはず、モンドはそう思いシュヴにそんな疑問をぶつけてみたが


「さあ? 会ったことも、見たことも、ねーしわかんね」


 モンドの予想は大きく外れ、シュヴは首をかしげながらそう言っただであった


「え……シュヴは、会ったことも、見たこともないやつの使いを名乗って動いていたのか?! 」


 モンドが呆然となりながらそう言う


「うん、まあな、オレはお前がテラテッラに転生する少し前に神様に作られ、そして……モンドを導くいう使命と必要な技術を与えられただけで、後はお前とずっと一緒にいたぞ」


 シュヴは過去の道筋をたどるように、言葉をつむ


「俺を導く……? 一体どう導くと言うんだ? 」


 モンドはそう言いながら、シュヴの目を見つめる


「ん、ああ、一つはお前が死なないようにすること、二つ目にお前を幸せにすること……だ」


 シュヴはモンドに対してそう言う


 しかし、シュヴにはもう一つの使命があった、それは


 モンドが悪に道に進まないようにすること。


 しかし、シュヴは三つ目の使命はあえてモンドには教えない、なぜなら

 

 モンドが悪に道へと進んでしまた場合

 

 シュヴはモンドをこの世から抹殺する


 というのも三つ目の使命に入るからだ、もちろんモンドを悪の道に誘うものを排除する力も、モンドを殺すための力もある。


 シュヴは三つの使命を果たすため、生まれたその瞬間にモンドに対して絶対の好意を持つようになっていた、それこそどんなことでもしてあげたくなるほどに、絶対に幸せにしたくなるほどに


 しかし、シュヴはそのことに対して、不快な感情を抱いたことはなかった


 シュヴは、自分の愛がたとえ作り物で仕組まれたものでも、自分はモンドを世界で一番愛しているという自信がある、それは自然に生まれた本物の愛と同じぐらいまぶしく輝き、価値のあるものだと、シュヴは誰がなんて言おうが揺らぐことのない想いとして抱いているからだ。


 でもシュヴは、三つ目の使命のこと、自分が強制的にモンドに対する愛をもたされたこと、教えない、それを知ってしまえばモンドは、傷ついてしまう。


 それはモンドが、悪に進みシュヴ自身がモンドを殺さなくていけなくなる、きっかけになるかもしれない。


 それはモンドの心がシュヴを遠ざけてしまう、きっかけになるかもしれない。


 どちらも、シュヴにとっては身を切り裂かれるような耐え難い苦痛だ


 シュヴという存在はモンドという存在のためだけにある、でもそれはシュヴにとって嬉しくもあり、誇らしくもある、なぜなら

 

 生まれたその時から愛する人と運命の赤い糸に結ばれており、その絆は絶対であり、何人たりとも侵略することは決してできない領域にあるからだ。


 ある意味シュヴは、やるべきこと、やりたいこと、できること、その全てがうまくかみ合った世界一の幸せ者なのかもしれない。


「つまり……神様は俺に死なれたり不幸になると困る事情があるということなのか……」


 モンドは難しい顔をして考え込む


「お、おい、モンドなんかお前へんだぞ、熱でもあるのか? 大丈夫か? 」


 本気で心配そうな様子でシュヴはモンドを見つめる


「いや……べつに」


 モンドがシュヴの方を見ずにそう答えると


「もしかして……あの模様のある女に変なことを吹き込まれたのか? 」


 シュヴは今までモンドに見せた事もないような敵意に満ちた目になる


「おいシュヴ、やめてくれ彼女はただ俺が大きな力を持つのは意味があるっと言っただけだ」


 モンドが少し怯えた顔つきになりながらそう言う


「あ、ああ、すまなかった、正直に言うとオレには神様にお考えていることはわからない、でもそれはもしかしたら、いずれ分かることなんじゃないのか? その時までお前が正しいと思ったことをやればいいと俺は思うぜ」


 シュヴはさっきとまでと違い優しい顔になりながらそう言い、模様のある女、シェールへの敵意もなくなる悪意ある発言でないのなら敵意を向ける必要もないからだ。


「なんか……シュヴって俺の親みたいだな」


 モンドは、親というものを知らない、仮初かりそめで普通の親子に程遠い自分とシュヴの関係だが、本当の親が出来た気がして気恥ずかしさではおおい隠せないほどの嬉しさに包まれる。


「ああ、実際にお前をこの世界で産んで育てたのはオレだしな」


 親子という響きにニヤケそうになる顔を引き締めながらシュヴがそう言う


「なあ、シュヴ少しだけ二人っきりになれるか? 」


 なんだかシュヴに甘えたくなったモンドはそんな事を聞く


「ああ、いいぞ」


 シュヴは快くモンドの願いを聞く


 モンドはシュヴにいろんなことを話した


 昔のこと、家族のこと、学校のこと、自分のこと、いろんなことを

 

 シュヴは母親のように厳しく、優しく、父親のように、おおらかに、大きく


 モンドの話に応えた。


 

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