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集団の会話

毎日が憂鬱である。

そんな日の俺は職場にいた。


転職して印刷屋の現場仕事をしてた。

輪転機は今日もうるさく、耳栓をぎゅっとつめた。


製造でありながら毎日が繰り返しというような

そうではない印刷屋はいつも臨機応変で

結構やることも多くて大変だった。


二年が立ちそうな今日も

なんだかんだ落ち着かないんだ。

今日も仕事するぞ!っていうモチベーションでないと

なんだか立っていられない感じ。


今週の仕事はチラシの仕事で終わり。

製本物は無いようだ。だから気が楽であった。

チラシなんて配られるだけの紙でしかないからだ。


こんな仕事でもやりがいはあった。

知ってる店のチラシは余計に。

カメラが好きなのとゲームやパソコンが

好きなだけあって電気屋のチラシは結構好きだった。


仕事が終わると帰って用意された飯をたべ

すぐに寝てしまう。こんな毎日を繰り返してた。


今週は予定もあるから余計に健康志向。

今日も早めに。今日も早めにと。


週末になった。

今日SNSで知り合ったカメラ仲間たちと

東京をめぐる約束をしてた。


「お、きたきた。」

「どうもはじめまして」


「今日はよろしくね。さっそくいこうか!」

「はい!」

年上の。いやお兄さんお姉さんとまわった。


「この機能便利だけど使ってる?」

「いえ、え、これはすごい。便利ですね。」


なんて会話しながらのたくさんの知識を

徐々にと覚えられた。


写真の面白いところは

今あるものを絵にして現実から切り離して

一つの作品になってしまうそんな良さがあった。


たまらなくはまった日から半年

レンズを二本ほど買ったのだった。


最終的にはスカイツリーを三脚撮りし

三人はここで別れた。


帰りの電車で俺は

「集団での会話はやっぱ苦手だな。」なんて

小さく呟いていた。

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