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証明

作者: 姫山 朔

 

 冷めきった紅茶を飲み干して

 私は今日も闇へ足を踏み出す


 誰もいない交差点に一人

 信号は変わらず赤のまま


 光など見えないと思ってた

 空を仰ぐことなどしなかった


 ヘッドフォンで流す音楽に

 私の心の叫びを沈めて



 信じてた

 私はちゃんと進めるって


 信じてた

 後悔なんてしないことを


 霞のように消えゆくその時まで




 溶けきったアイスクリームのように

 今日もまたぬるい日々を過ごす


 刺激を求めて彷徨う日々

 本当は望んでなんかいないのに


 闇しか見えないと思ってた

 平凡に生きてゆくのが嫌だった


 私自身が紡ぐ歌、音に

 心の声を乗せて飛ばすの



 わかってた

 普通が一番難しいって


 わかってた

 特別にはなれないこと


 私が在ることを証明するだけしかできないと




 私は詠う


 私の心を

 日々のともしびを

 私の言葉を


 私が在ることを知らしめるために


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― 新着の感想 ―
[一言] 凄く印象深い詩です。 わたしは・・思うのです。 あなたの詩はいつも何かをわたしに考えさせる。 今回のこの詩は一番難しい。 感じることは出来るけれど、その言葉の真意が分からない。情景を思い浮…
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