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いちご荘の彼女たち  作者: まっさー
シーズン2 〜strawberry summer〜
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Story93「女になりたい時」

「5個入りも良いけど、やっぱりプレミアムの方が人気は高いみたいだからね」


【からあげちゃんの解説】

 からあげちゃんとは、コンビニ店のドリームマートで販売されている商品で、5個入り税込216円が通常版で10個入りが『からあげちゃんプレミアム』で税込410円で通常版を2つ買うより22円お得である。


 ちなみに家族で食べる向けの15個入り税込600円(通常版を3つ買うより48円お得)で販売されている『からあげちゃんパック』と30個入り税込1100円(通常版を6つ買うより196円お得、プレミアム版を3つ買うより130円お得)の『からあげちゃんメガパック』も販売されている。



「確かにプレミアムっていう響きがいいもんね」



「からあげちゃんの話は、いいから早くコンビニ行こうっ」



「そうだね」



 それから僕たちは、コンビニでビール2本とからあげちゃんプレミアムを1つ買ってからバスに乗っていちご荘に戻った。



「今は体調悪そうにしておかないといけないから手繋いでくれる? 」



「別に良いけど… 」



 そして僕は、さっちゃんの手を繋ぎながらさっちゃんの部屋に入っていくとまた抱きついてきた。



「飲む前にもう少しだけ抱かせて欲しいの」


「別に良いよ」

 それから10分くらいさっちゃんは、恥ずかしそうにしながら抱きついてくれてからそっと離れていった。



「ありがとう!せっかくの2人きりってなると女になりたくなるんだよね」



「さっちゃんに抱きつかれると僕も男になりたくなってしまうんだよ」



「私は、別に良いと思うよ」



「さっちゃん…そう言えば、今日は酔わないよね?この間、泥酔しちゃったんだから」



「失礼だね!今日は、1本ずつなんだから大丈夫よっ」



「ツンツンしながら言わなくても別に良いと思うけどね。それじゃ、どっちからにする? 」



「まずは、からあげちゃんプレミアムからじゃないかな」



「分かった。それじゃあけるね」



 そして僕が、からあげちゃんプレミアムを開封しようとそこにいきなり部屋をあけてすみっちが入ってきたのだ。

「すみっち、どうしたの? 」



「あれ、お兄ちゃんじゃない!

 どうしてここにいるの? 」



「優くんは、私が今からビールを飲むんだけど酔わないか見張っててくれないかってお願いしたんだよ」



「さっちゃん、そうだったんだね。これ、前に借りていた本返しておくね」



「あっ、ありがとう」



 そして僕が慌ててからあげちゃんを隠そうとしたら、すみっちに気づかれてしまい欲しそうな表情をしている。



「お兄ちゃん、からあげちゃんプレミアムじゃない!私も一緒に食べないなぁ」


「別に良いけど、もうすぐ9時になるからそろそろ寝る時間じゃないの? 」



「あっ、そうだったね。からあげちゃんプレミアム1つだけ食べたら部屋に戻るよ」



「分かった。それじゃ1つだけだからね」



 そして僕がすみっちに1つあげようとしたら静かに大きく口を開けてきた。


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