Story86「いつかは‥」
「瞳さんってすごく優しいんだね! 」
「そんなことないよ!優くんの方こそすごく優しいじゃん。いつも娘の純子のむちゃくちゃなお願いとか聞いてくれて私も嬉しいんだよ」
「すみっちは、むちゃくちゃなお願いをしてるとは僕は、思っていません。確かにたまにえっちなお願いもあったり兄として教育しないといけない立場上として困るときは、あってもすみっちはすごく良い妹だと思ってるので」
「そう言ってもらえると私は純子を産んで本当に良かったって思うし、純子が幸せな姿をみられることが一番の幸せだと思っているからね。それに私個人的には、女性の方からさっきの本について好きな人に聞いておいてそれで嫌いになったりするようでは、大人の女ではないって言いたくなるかな。大人の女ならせっかく話しにくい事を打ち明けてくれたんだから、それも踏まえた上で彼を好きにならないといけないと思うからね。そりゃ聞いても隠してて後々本当は、こう言う本とかが好きだったって言うことが発覚して嘘ついてたんだと言う行為で、嫌いになるなら正当だと思うけどね」
「大人の女ってそうなんだね…僕も個人的に大人の男性って言うのがあるとしたら瞳さんが話してくれたその逆バージョンだと思うかな」
「私もそうだと思うよ!あとは、こんなこと言ったら優くんに辛い思いをさせてしまうかもしれないけど、いつかはその時はやって来るから大人の女として話しておくけど、今は優くんはこのままで良いと思う。だけどいつかは、いちご荘のメンバー全員、表現の仕方や感情の出し方とかは違っても優くんに一人の男性として好意を抱いているのは現実なんだよね。だから仮に優くんが普通にしていてもメンバーの人達は、優くんと一線を越えたくなってくると思うからその時に優くんは誰と一線を越えたいのかを選ばないといけなくなるの」
「言われてみればそうだとは思いますが、告白にしても一線を越えるにしても男性からするものだと思うのですが… 」
「必ずしもそうとは言えないわよ。それじゃなぜ純子から優くんにお風呂に入りたいって言い出したと思う?
形は違えどもし一線を越えてする時がきた場合お風呂にしても一線を越える時もお互い全裸になるのは同じだよね? 」
「あっ、確かにそうだね!と言うことは相手から一線を越えたいみたいな事や告白されたりする可能性はあるんだね」
「そう言うことだね!それに優くんは、一途な部分があるから全員と一線を越えたいと思うタイプじゃないでしょ? 」
「もちろんそう思うタイプじゃないよ!僕は、一線を越える時は本当に自分が好きって思う人で相手の人も自分を愛してもらえる女性と越えたいと思ってるから」
「そうなるといつかは、決めないといけない日がやって来るんだよね。その時に誰を優くんが選ぶかを考えててほしいと言うことを言いたかったの」
「そうだね…教えてくれてありがとう! 」




