表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いちご荘の彼女たち  作者: まっさー
シーズン1 〜Strawberry spring〜
7/302

Story6「歓迎会」

 僕の歓迎会パーティが始まったのだが、羽衣さんは相変わらず僕への目線は敵対心むき出し状態である。



 その中、純子さんが僕に話しかけてくれた。



 「優くんは、好きな女の子っているの? 」



 僕は、いきなりの質問に口の中に入れかけていた巻き寿司を吹き出しそうになった。


 「石井さん、僕は今、好きな女の子いないね」



 「そうなんだ~ 優くんって真面目なんだなって言うのが分かるよ」


 「なんでかな? 」



 「だって私のこと苗字で呼んでるもん。今日から優くんは、いちご荘の一員なんだからね。それと私の事は、すみちゃんとかすみっちで良いよ」


 「それじゃ、すみっちって呼ぶね。仲良くなるまでは苗字で呼ぶことに僕は基本的には、してるからね」



 するとツンツンしている真中さんが僕にこう言った。


 「だからダメなんだよ。確かに時と場合によるとは思うけど、ほんとに仲良くしたいって思うなら気軽に名前で呼ばなくちゃ仲良くなんてなれないんだからねっ」



 「そうなんだ… それじゃ彩希って呼んでも良い? 」



 僕がそう言うと、真中さんは顔を真っ赤にしながらツンツン口調で話す。



 「そ、それはダメだよっ!彩希だとまるで彼氏彼女みたいじゃないっ!さっちゃんでいいわよ」


 「分かった!それじゃ、さっちゃんって呼ぶね」



 「す、好きにすれば…」



 すると今度は、よしりんが話しかけてきた。



 「そう言えば自己紹介まだだったね!私は、19歳の大田 佳乃と言います。よしりんって呼んでね」



 「よろしくお願い致します!ところでよしりんは、プロレスとか目指してたりするのかな? 」



 「なんでそう思ったの? 」



 「体つきとか見てたら筋肉もりもりって言う感じがするので‥」



 「実は私、すでにプロレスラーなんだ! 」



 「えっ?そうなの?女の子のプロレスラーってはじめてみたよ」



 「探したら他にもいるけど、私は、男性並みに体力があるって言われてるの」



 「そうなんだ!すごいね! 」



 「女王の座にはまだまだだけどね。でもいつかプロレス女王になるんだ! 」



 「よしりんだったらプロレス女王になれるよ! 」



 「そうかな~ 優くんにそう言ってもらえるとやる気が出てくるよ! 」


 「応援してるから! 」


 「ありがとう!明日からも頑張るぞ」



 そして僕は、事前に羽衣さんの苗字を美憂姉に聞いていたため羽衣さんにも話しかけてみる。


 「あの…朝日さんは、何か好きな趣味とかはあるのかな? 」



 「なんでそんなことあんたに答えないといけないのよ」



 「いや…ちょっと気になっただけなんだけど」



 「そんなことで話してくるな」



 それを聞いた美憂姉は、ため息をつきながらこう呟いた。



 「羽衣ちゃんの男子敵対心は相変わらずだね。これじゃ優くんがかわいそうだよ」



 その後歓迎会が少し険悪な雰囲気で終わってしまい僕は、個室でため息をついてると、ノックの音が聞こえた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ